IT用語「リプレイス」の意味とは?言葉の使い方や目的について解説

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リプレイスという言葉をご存知だろうか。「最近よく聞く言葉だな」と感じていた方も少なくないでしょう。これは、元々IT用語で使用されていましたが、最近では、様々なビジネスシーンでもよく耳にするようになりました。そこで、この記事では、リプレイスとは何か、使い方や目的などについて解説します。

【リプレイスとリプレースは同じ?言葉の意味について】

リプレイスとは、元々はIT業界の専門用語で、システムやソフトウェアの「アップデート・元の状態へ戻す・変換する」という意味の言葉です。例えば、変化の激しいIT業界では、ソフトウェアやシステムなどは、常に最新の状態にしておく必要があります。そのさい、機材やソフト、ツールなどを「リプレイスする」といった使い方をします。また、リプレースとは同じ意味の言葉で、同様のスペル「replace」になります。さらに、「システムリプレイス」という言葉をご存知だろうか。この言葉の意味は、システムそのものを「新たなものへ変換する・作り替える」などを意味します。例えば、組織におけるルールの改革、「これまでとは違うやり方・使い方などへ移行していくこと」などを意味しており、ある種「考え方」とも捉えることができるでしょう。

【システムリプレイスの目的とは】

システムリプレイスをおこなう目的は、一体何なのでしょうか。それは、「現在よりも良くなる方向へ向かうこと」や「これから起こりうる可能性のある悪影響を避けること」が大きな目的になります。要するに、これまで行っていたことの改善や見直し、より良くしていくための試行錯誤というわけです。言うまでもありませんが、物事をするにおいて、望まない結果を目前にすれば、誰しも改善や解決へ向かうでしょう。さらに、物事を行うという行為には、「望まない結果に近づく」ということが付き物です。ゆえに、「システムリプレイス」があり、目的に応じてよく使われる言葉なのです。ですから、その目的を常に理解しておき、目的を軸に「システムリプレイス」を考えていきましょう。

【主なリプレイス方式について解説】

リプレイスには、いくつかの「方式」と呼ばれる、いわゆるやり方があります。またここでは、それぞれ「どのようなやり方があるのか?」「どのようなメリット・デメリットがあるのか?」ということについて、4つの方式を解説していきます。

一括移行方式
段階移行方式
並行移行方式
パイロット方式

【一括移行方式】

一括移行方式とは、「今あるものを、全て新しいものへ変更する」というやり方です。例えば学校の場合、これまでは「各種決まった人と場所で、各々が掃除する」というシステムだったのに対して、次の日からは「毎日入れ替えで、違う場所を各々が掃除する」というシステムの変更方法のことを「一括移行方式」といいます。

メリット:移行がスムーズにおこなえて、失敗が起きた場合、元に戻しやすい。
デメリット:想定外のことが起きやすく、失敗時のリスクが未知数である。

【段階移行方式】

段階移行方式とは、「現在あるものを、徐々に新しいものへ変更する」というやり方です。要するに、「少しずつ変更したり、部分的に段階を踏んで変更していく方法」のことを「段階移行方式」といいます。

メリット:一部分ずつを変更していくため、大人数に適している。
デメリット:時間を要するため、失敗した場合、元に戻すのに時間がかかる。

【並行移行方式】

並行移行方式とは、「現在あるものと新しいものを、同時進行で検証しつつ変更していく」というやり方です。要するに、「元々あったやり方と新しいやり方を同時におこない、改善しつつ最終的に1つのやり方に変更していく方法」のことを「平行移行方式」といいます。

メリット:同時進行のため、切り替えがしやすい。
デメリット:作業量が2倍になるがゆえ、混乱しやすい。

【パイロット方式】

パイロット方式とは、「現在あるものから新しいものへ仮変更し、問題がなければ本変更をする」というやり方です。要するに、「一度試しで変更してみて、様子をみながら本移行へ移る方法」のことを「パイロット方式」といいます。

メリット:リスクを抑えることができる。
デメリット:改善がしやすいがゆえ、時間や作業量を要する。

【リプレイスの方法とリプレイス時のポイント】

ここでは、リプレイスをおこなう方法として、下記2つのポイントを紹介します。また、ここで紹介する方法やポイントは、「何を行うか?」によって異なります。ゆえに、かなり抽象的な解説になっており、活用法も各々によって考えていく必要があります。

基盤システム
基盤システム機能

【基盤システム】

基盤システムとは、物事の基盤となる部分のシステムを意味します。例えるなら、物事における「木の根から中心となる幹の部分」と考えるとわかりやすいのではないでしょう。要するに、日本で自由にするにしても法律に従うことは前提であり、何をするにおいてもここを守ることが条件です。ゆえに、「基盤システム」も同様に考えていくことが大切であり、リプレイス時のポイントとなります。また、ビジネスシーンでは「経営者」など、中心となる人やシステム・データ、管理する仕事の部分などに当たります。

【基盤システム機能】

基盤システム機能とは、基盤となる部分より、もっと実践的な部分を意味します。これは、先程の「幹となる部分から枝が生え、葉っぱがついた部分」と考えるとわかりやすいでしょう。要するに、基盤で考えたことなどを、実際に使うところや繋がっているる部分というわけです。この部分も先程とつながる重要な役割を持ち、基盤の次に同様に考えていくことが、リプレイス時のポイントとなります。また、ビジネスシーンでは「管理職」など、現場を動かす人や仕組み、システムなどを管理する仕事の部分に当たります。

【2つのポイントを活用する方法】

この上記2つのポイントを上手く活用する方法として、順番に決定・実行していくことが大切です。例えば、枝を土に刺しても木は育ちませんよね。それと同じで、根っこから幹が育ってから、初めて枝・葉が生えてきます。ゆえに、まずは根っこや幹である「基盤システム」の部分から考えていくことが重要なのです。また、この「基盤システム」でもっとも重要なことは、目的を考えることです。物事の全ては、目的をはじめとして、そこから逆算した回答になっていきます。なので、目的を重要視した考えで進めていきましょう。次に「基盤システム機能」の部分。ここは、目的から逆算された方法を、実践的に落とし込む部分となります。つまり、目的から様々なことを逆算した後、「どのように結果を出すか?」「どのように行動するか?・させるか?」を考えたり行動する部分です。そして、この部分の活用方法でもっとも重要なことは「結果を重視すること」です。目的に沿った行動をとっても、結果が出ないことは良くあります。しかし、目的を達成させることが重要で、そこがズレてしまうと意味がありません。ですので、「基盤システム機能」では結果が出るか否かを重視する、ということが活用法として効果的です。

【まとめ】

いかがだったでしょうか。この記事を読むことで、リプレイスとは何か、その使い方や言葉の意味などについて、理解することができたのではないでしょうか。また本記事を読んで、自身の活動に役立てていただけると幸いです。

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