目次
CADソフトは、建設やインテリアだけでなく、福祉や家電などさまざまな業界で用いられているソフトです。
近年では、エンジニアやデザイナーなどのプロだけでなく、一般の方もCADソフトを活用する人も増えてきました。
CADソフトを使いこなせるようになれば、幅広い業界・業種で活躍できるようになるうえに、プライベートでも楽しめるようになることでしょう。
とはいえ、初心者がいきなりCADソフトに取りかかるのは、難しい面もあるかもしれません。
そこで本記事では、CADソフトの特徴や種類、選び方のポイントなどの基本をわかりやすく解説していきます。
また、初心者でも扱いやすいフリーCADソフトもご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
CADソフトとは?どんなことができるソフトなのか
最初に、CADソフトがどんなものなのかについて見ていきましょう。
CADの意味
CADは「Computer Aided Design」の省略形です。
日本語に翻訳すると「コンピュータ設計支援」という意味になります。
それぞれの単語の頭文字を取って「CAD」(キャド)と呼んでいます。
CADソフトの歴史
CADソフトが最初に登場したのは1963年です。
アメリカ人の計算機科学者のアイヴァン・エドワード・サザランド氏が「Sketchpad」というソフトを開発しました。
この「Sketchpad」は、特別なプログラミングは不要で、ペンを動かすことでコンピュータの画面へ図面を描けるというものだったのです。
1971年には、パトリック・J・ハランティー氏によって、商用CADソフトの「ADAM」が開発されました。
ADAMは、現在のCADソフトの源流と言われているものです。
1977年には、ルセル・ダッソー氏が、世界初の3次元CADシステム「CATIA」を開発しました。
CADソフトでできることとは?
CADソフトを使うと、コンピュータ上で設計や作図が可能となります。
手書き作業よりも早く、かつ、正確な設計ができるのが、CADソフトのメリットです。
また、3D CADを用いれば、立体の製図作成もできます。
ビルや住宅などの建物の設計、ジュエリーのデザイン、服のパターン作成、道路の設計など、さまざまな場面でCADソフトが活用されているのです。
おすすめの類似工事・施工管理システム
類似サービス: CONOC(コノック)
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CONOCとは、株式会社CONOCが運営している業務管理システムです。 工務店が現場目線で作ったシステムのため、業界で起こりがちな課題を解消するための機能が搭載されており、誰でも簡単に扱うことができる操作性にも優れています。
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CONOCは、業務管理システムを扱ったことがない人でも直感的に操作できるように開発されています。 いつも使っている見積請求書作成をCONOC上に移すだけで、手軽に利用することができ、ログイン後は予算と実績が見える化されたダッシュボード画面から経営状況を一目で把握することができます。
適切な評価・教育が可能になる
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類似サービス: ダンドリワーク
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ダンドリワークとは、株式会社ダンドリワークが運営している施工管理・現場管理アプリです。 図面や資料といった、施工現場に必要な情報をクラウドで一元管理することができ、電話やFAXといった従来の連絡ツールで起きがちなミスを防止、円滑な施工現場の進捗管理を可能にします。
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ダンドリワークは、建築業界出身者が現場での体験を基に開発。誰でも扱うことができる直感的な画面デザインで、ITツールを扱ったことがないという方でも安心して利用することができます。
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ダンドリワークでは、元請会社だけでなく、協力会社の利用者一人ひとりにまで個別のアカウントを付与しています。 これにより、元請け会社はもちろん、協力会社のメンバーであっても、一人ひとりに異なる通知を送ることができるようになります。
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ダンドリワークは、閲覧の度にログアウト・ログインする必要がなく、1つのログインIDとパスワードで一度ログインするだけで、異なる元請会社の情報も2クリックで閲覧することができます。
初心者でも使えるおすすめフリーCADソフト紹介
エンジニアやデザイナー、オペレーターたちが仕事で使っているCADソフトは、操作時に専門知識や経験が必要となります。
また、値段も高価なものが多いため、導入のハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
初めてCADソフトを利用する方は、まずは無料で利用できるCADソフトから試してみると良いでしょう。
おすすめのフリーCADソフトを2つご紹介いたします。
Jw_cad(ジェイダブリューキャド)
Jw_cadは、Windows向けのフリー2D CADソフトです。
清水治郎さん、田中善文さん、岡野輔仁さんたちが開発しました。
Jw_cadの特徴は操作が簡単なことです。
わかりやすい画面が用意されていますので、まったくの初心者でも直感的に取り扱うことができます。
DXF形式対応となっているため、AutoCADの利用を考えている方にも、おすすめのフリーソフトです。
Jw_cadは、永久無料で利用できるうえに、商用利用も可能です。
お金は一切かかりませんので、Windowsパソコンをお持ちの方は、ぜひダウンロードしておくと良いでしょう。
DesignSpark Mechanical(デザインスパーク メカニカル)
DesignSpark Mechanicalは、DesignSpark社が開発・提供している3D CADソフトです。
Microsoftのペイントのように使ってもらうことを想定して開発しているため、初心者でも気軽に扱うことができます。
自動バックアップ機能、ブレンド機能のほか、数式スケッチや3Dスケッチなどが可能なスケッチ機能もあるのです。
さらに、豊富な3Dモデルライブラリも用意されています。
STEP、STL、SKP、OBJ、AutoCAD DXFなどさまざまな形式のインポートやエクスポートにも対応可能です。
無料とは思えないほど、充実した機能が揃っているので、3D CADソフトに興味がある方はぜひ使ってみると良いでしょう。
自分に合ったCADソフトを選ぶポイント
一口に、CADソフトといっても、2Dや3D、無料や有料などいろいろなものがあります。
自分の利用目的や利用環境をよく考えて、最適なCADソフトを選ぶようにしてください。
自分に合ったCADソフトを選ぶポイントは、以下の通りです。
- 自分にとって必要な機能が揃っているかどうかを調べておく
- 対応OS、メモリやハードディスクの容量などの動作環境を確認しておく
- 別途追加費用がかかるのかも確認が必要
- 初心者はサポートが充実しているCADソフトと安心
- 無料版やトライアル版を利用して操作性を確かめておく
CADソフトの主な種類について
CADソフトは、大きく分けると「2D CADソフト」と「3D CADソフト」の2種類があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
2D CADソフト
2D CADソフトは、2次元の図面を作成するために使用するソフトのことです。
2次元CADとも呼ばれています。
立体の形状を平面で捉えて、線分や円弧などを用いながら、図面を作っていくのが特徴です。
3D CADソフトのように、立体的に確認することはできません。
3D CADソフト
3D CADソフトは、XYZ軸など3軸を基準にしながら、立体的に形を作成していくソフトのことです。
3次元CADとも呼ばれています。
立体で捉えることできるため、完成形がイメージしやすいという利点があります。
3D CADソフトを利用する際には、性能の高いパソコンが必要です。
CADソフトを利用する主な業界について
最後に、「2D CAD」や「3D CAD」などのCADソフトがどのような業界で利用されているのかについても見ていきましょう。
建設業界
ビル、マンション、戸建て住宅の設計のほか、橋や道路など公共設備の設計にも、CADソフトが利用されています。
インテリア業界
テーブル、椅子、照明器具などのデザインや設計を行う際に、利用されています。
ジュエリー業界
指輪、ネックレス、イヤリング、時計などのアクセサリーのデザインや設計を行う際に利用されています。
アパレル業界
服やバッグなどを作る際の原型となるパターン作成でCADソフトが使われています。
その他
そのほかにも、航空や自動車など乗り物の設計、テレビや冷蔵庫などの家電の設計、医療機器や福祉器具などさまざまな場面でCADソフトが利用されているのです。
CADソフトを活用して効率的な設計を
今回は、CADソフトについてご紹介しました。
CADソフトは、大きく分けると、平面で作成する「2D CADソフト」と立体で作成する「3D CADソフト」の2種類があります。
これらのCADソフトを導入すれば、コンピュータを使ってより詳細、かつ、正確な設計が可能となります。
各社からいろいろなタイプのCADソフトが販売されていますので、動作スペックや環境、必要な機能などをよく確認して、自分に合うものを選ぶようにしてください。
これからCADソフトにチャレンジしようと思っている方は、本記事でご紹介したフリーソフトを試してみると良いでしょう。