• AIの精度を向上させる、AIデータプラットフォーム『Annotation One』とは、どのようなサービスか

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    AI関連技術の開発が進み、多くのサービスにAIが搭載されるようになりました。しかし、企業が利用するAIでは莫大なコストがかかる、精度が出ないといった声も出てきているのが現実です。AIの精度向上は、今後の普及のための重要なテーマです。特にAI精度向上のための前処理(AI教師データ)には、時間と労力がかかりやすい傾向があることから、なかなか本格的なAIの運用に踏み切れない企業も多いというのが現実です。

    今回は、そんなAIを開発/運用している法人企業向けに、様々なAI教師データ構築・運用プラットフォーム『Annotation One』を提供しているグローバルウォーカーズ株式会社の森川和正氏にお話を伺いました。

    『Annotation One』とは

    ――『Annotation One』とは、どのようなサービスなのかを教えていただけますか?

    森川様:『Annotation One』では、AIの精度を向上したい法人顧客をターゲットとし、様々なAI教師データ構築(アノテーション/コレクション)・運用サービスを提供しています。

    前処理(AI教師データ)には、時間と労力がかかりやすいという課題に対して、弊社グローバルウォーカーズでは、オフショア(ミャンマー)拠点を中心として、『Annotation One』は大規模な体制にて高品質な教師データ構築(アノテーション)からAI運用工程における再学習プロセスを運用するプラットフォームサービスです。

    ――『Annotation One』の特徴や強みは何ですか?

    森川様:AIにおいて重要となる教師データ構築・運用は、主に弊社のミャンマー現地法人にて対応しています。AI前処理専門の人員(アノテーター)の育成を開始してから2年程となり、非常に複雑な教師データ構築まで対応しています。

    弊社のミャンマー現地法人は、工場ファシリティ下で運営されております。発展途上国特有の問題となるネットワークや電源供給といった問題は殆ど有りません。ISO27001の基準に従い、法人顧客からお預かりしたデータを厳格に管理しつつ、工場内にて教師データ化の作業をしております。執務室内には携帯電話を持ち込むことも禁止しており、厳格なセキュリティ管理下のもと、熟練の作業員(アノテーター)が二重・三重にもチェックしたデータ品質を担保することで差別化しています。熟練の作業者は2020年10月の時点で40名を超えています。

    『Annotation One』は、どうして生まれたのか

    ――そもそもどうして『Annotation One』を始めようと思ったのですか?

    森川様:弊社グローバルウォーカーズは、コンピュータビジョン(CV)の技術とAIに特化した技術ベンチャーです。動画像のAI開発では、データサイエンティストが主導するアルゴリズムも重要な要素のひとつですが、教師データも同様に精度に大きく影響を与えます。

    ただ、この教師データは品質と量を求められることが一般的で、弊社自身も品質の高いデータを揃えることに苦慮したことがきっかけです。こういった課題は、多くのAIをこれから導入しようとする企業、AI開発企業においても同様に抱えていると考えました。弊社では、品質の高いデータを安価かつ迅速に提供できるプラットフォームは、世界においても通用できると見据えたためです。

    『Annotation One』のビジネスモデルとは

    ――『Annotation One』のビジネスモデルを教えていただけますか?

    森川様:『Annotation One』は、クラウドソーシングと差別化しております。

    教師データの構築および企業がAIサービスをローンチした後、AIの精度を向上させるためのデータ運用(再学習)サービスを提供し、収益化しています。教師データ構築は、小ロット/少額からでもお請けしております。提供形態として「受託」と人員提供の「ラボ」とあり、「受託」では瑕疵担保責任期間を設けた保証も提供しています。いずれの場合でも納入時に権利関係(著作権)を譲渡しており、お客様のAIの開発段階から運用段階まで、データ領域を統合的にサポートさせていただいております。

    『Annotation One』の目指すものとは

    ――貴重なお話をありがとうございます。最後に今後の展開を教えていただけますか?

    森川様:弊社グローバルウォーカーズは、動画像を活用したAIソリューション領域を大手企業での実績を重ねており、昨今では警備ロボットへのAI導入やAIoTの領域でも実績を重ねています。

    そういった技術力を武器とし、『Annotation One』にも先端技術を投下し、AIデータの効率化を更に追求して参ります。また昨今では、ミャンマーの国立大学と提携し、ミャンマーにてAI人材を積極的に登用・育成することも進めており、今後は日本国内のみならず、世界のAIデータ工場となり得るよう海外展開も推進します。

    AIはシステムだけで万能になるとは決して思っていません。人とのハイブリッドな形態が一番本領を発揮できると考えています。 弊社では、今後も人の力も重要視し、『Annotation One』を始めとしたAIと人との融合モデルを積極的に開拓し、今後もサービス展開していきたいと考えています。

    今回お話を伺ったサービス:Annotation One(グローバルウォーカーズ株式会社)

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    執筆者  STRATE編集部