ピラミッドストラクチャーとは?事例や作り方のコツ、作成ツールについて

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ビジネスマンにとって論理的に物事を捉える思考法は必ず身につけなければいけません。
論理的に考えるクセをつけていないと、仕事を順序立てて考えることができず、効率の悪い方法に頼りがちになってしまいます。
論理的に思考することができれば仕事相手との交渉もスムーズにいきますし、他人からのイメージも良くなるのです。
できれば、早いうちにロジカルシンキングのイロハをマスターしておきましょう。
もっとも、一口にロジカルシンキングといってもいろいろなものがあるのです。
今回はその中からピラミッドストラクチャーというものを取り上げます。

ピラミッドストラクチャーとは?

一般的に論理的な思考としてイメージされるのは、三段論法でしょう。
AならばB、BならばC、ゆえにAならばC、といった文章は誰もが学校で習ったことがあるはずです。
しかしながら、このように一本道で成り立つ論理は現実ではなかなかありません。
たとえば、私はあの会社に志望すべきだ、という結論を導き出すための論理的思考を展開してみましょう。
私は文系だ、文系ならばあの会社が入りやすい、ゆえに私はあの会社に入るべきだ、というのが一例です。
しかしながら、これだけでは論拠として足りないことは否めません。
このように三段論法だけでは論拠が不十分だと感じられるときに、論拠を補強するために用いられるフレームワークが、ピラミッドストラクチャーなのです。

ピラミッドストラクチャーは情報整理ツールとして優秀

ピラミッドストラクチャーを作ったのはバーバラ・ミント氏という人でした。
ミント氏は経営コンサルタントとして担当する会社の報告書などに目を通していたのですが、いかに優秀な社員といえど報告書を体系的に書くスキルが欠けていることに気づいたのです。
そのため、ピラミッド型の図を出し、彼らにまず情報を整理してから報告書を書くように、と提案しました。
このように、ピラミッドストラクチャーはバラバラに見えるものをうまくまとめる作成ツールとして生み出されたのです。
似たようなものにロジックツリーというものがありますが、あれは問題解決を目的としたツールですので、また別のものと言えます。

ピラミッドストラクチャーの作り方と作成時のポイント・コツ

ピラミッドストラクチャーの作り方には2種類あります。
1つ目はトップダウン式、2つ目はボトムアップ式です。
ここからはそれぞれの方式を見つつ、作成時に注意すべきポイントなどを押さえておきましょう。

トップダウン式

トップダウン式は頂点となる結論の部分を最初に決めておく作成方法です。
先にゴールを作っておいて、どうすればゴールにたどり着けるか、ということを考えるための方法とも言えるでしょう。
ゴールは明確になっているけれど、それを説得的に伝えるためにどういう論拠を作れば良いだろうか、と悩んでいるときにはこの方法を使うべきです。
たとえば、この日に締め切りを設定する、と決めたとしましょう。
これさえ決まれば、後はどうしてその日に締め切りを設定したのか、といった論拠を補強していくだけで良いのです。

ボトムアップ式

ボトムアップ式はトップダウン式とは逆に、論拠から積み上げていって結論へと至る作成方法です。
論拠となるデータなどがあらかじめ揃っている場合に用いたほうが良いでしょう。
たとえばこの日にはどれくらいの売上があるので、このような営業方法を採用すべきだ、といった順序で論理を組み立てていく方法は、ボトムアップ式と言えます。

ピラミッドストラクチャーの具体例

ピラミッドストラクチャーの大枠はわかっているけど、どのように作っていけば良いかわからない、という人は少なくないでしょう。
そういう人にはまずピラミッドストラクチャーの具体例にいくつか触れることをおすすめします。
具体例を見ていくことで、こういう風に作っていけばいいんだ、ということがわかっていくのです。

会社の給料を上げるべきだ、ということを主張するピラミッドストラクチャー

社員の給料は上げるべきです。
1つ目の理由として社員のモチベーションを上げられるということが挙げられます。
社員のモチベーションが低いままだと生産性は上がりません。
生産性が低いということは会社の業績ダウンにもつながります。
給料を上げることで経営は一時的に悪化するでしょうが、生産性が上がり業績が上がれば十分取り戻すことはできるでしょう。
2つ目の理由として優秀な社員が志望しやすくなるというものが挙げられます。
給料の良い会社はそれだけで就活生にとって魅力的に映るものです。
志望する社員が増えればより優秀な社員をリクルートできる機会は増えるでしょう。
そうなればより会社の業績アップにつながるのです。
3つ目の理由として景気が浮揚するというものが挙げられます。
民間人の収入が下がるとともに景気が落ち込むというのはデータとして明らかです。
景気が落ち込んでしまえばわが社の業績にも響いてくるでしょう。
社員の収入を上げて景気を浮揚させればわが社の業績にも直結するのです。

ピラミッドストラクチャーの活用事例を紹介

ピラミッドストラクチャーはロジカルシンキングの中でもとりわけ論理的に物事を考えられる思考法です。
しかも、図解しやすいので一人で考えるときだけでなく、複数人で物事を考えるときにも活用できます。
たとえば、ピラミッドストラクチャーを会議の資料として使う例を考えていきましょう。
まず、結論だけを記したピラミッド図を社員に提出します。
ここではA社と提携すべきだ、という結論を書いたとしましょう。
そしてA社と提携すべきだという論拠を社員それぞれに考えてもらうのです。
そうすれば会社が抱えている問題も明らかになるでしょうし、A社と提携するメリットなどもより明確になります。
何より、このように社員総出になって物事を考えることによって今進行しているプロジェクトがどのような性質を持っているのか、といったことを共有しやすくなるのです。

ピラミッドストラクチャーを作るメリットについて

ピラミッドストラクチャーの持っているポテンシャルは絶大です。
ここからはピラミッドストラクチャーを作るメリットを一つひとつ挙げながら、いかにこの思考方法が素晴らしいものかを説明していきます。

根拠を複数提示するので説得力が増す

一般的なロジカルシンキングでは、結論を補強する1つの根拠を用意しなければいけません。
しかしながら、1つだけではまだまだ反論の余地があります。
時には対話して、相手がそれは根拠じゃないと納得できないこともあるでしょう。
一方で、ピラミッドストラクチャーは1つの論拠がダメでもほかの論拠に頼ることができます。
そのため、この論拠には納得できないけど、この論拠なら納得できる、という具合に相手を説得しやすくなるのです。

物事を多角的に考えられる

ピラミッドストラクチャーは論拠を複数提示しなくてはいけません。
そのため物事を多角的に考える必要があるのです。
この結論に至るまでの道筋は何個あるのか、といったことを絶えず考えなければなりません。
そうした訓練を重ねることによって物事を一面的に見ることなく、いろいろな視野から眺めることができるようになるのです。

ピラミッドストラクチャーでロジカルシンキングを身につけよう

近年はロジカルシンキングの重要性が叫ばれるようになってきています。
ロジカルシンキングにはいくつかの種類がありますが、それらすべてを学ぶ必要はありません。
いろいろ試しながら自分にとってやりやすい思考方法を身につけていきましょう。

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    執筆者  STRATE編集部

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