MBOは、ドラッカーの考えをベースにした目標管理制度であり、日本でも広く浸透しています。しかし、本来の本質を理解せずに運用すると、人事評価のために運用される「形だけの目標管理制度」になりがちです。
このような問題を避けるために、MBOが持つ本来の意図を理解する必要があります。そこで、MBOが効果を発揮するためのポイントや目標設定のコツを紹介します
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HRBrainとは、株式会社HRBrainが運営するタレントマネジメントです。 組織診断サーベイからタレントマネジメントまでをワンストップで実現することができ、あらゆる人材データを一元管理することで、業務の効率化やデータ分析・活用が可能です。
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JobSuite TALENTS(ジョブスイートタレンツ)は、従業員のさまざまな情報を集約し、厚みのある人材データベースを継続的に構築していくための、人事業務プラットフォームです。
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カオナビとは、従業員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムです。 経営者や人事のニーズ、多種多様な導入企業から得られた知見やノウハウを基に開発されており、使いやすい機能と充実したサポート、活発なコミュニティが特徴です。 あらゆる人事情報をカオナビに集約することで、効率的な人材採用、配置、育成、評価を実現。昨今注目を浴びる人的資本経営や人事労務DXにも対応しています。
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ドラッガーの目標管理(MBO)とは
ピーター・ドラッカーは、「MBO」という目標管理の概念を提唱しています。MBOは、社員一人ひとりが組織や自分自身の目標を考え、自主的に進捗や実行を管理することを重視するものであり、ノルマ管理の対極に位置します。この方法を用いることで会社全体が生まれ変わり、社員の自己成長と組織全体の成果を実現することができます。
MBOの実施方法は、組織内で目標設定を行い、目標が達成されたかどうかを評価することです。両者は、社員自身が設定した目標と管理のもとで達成することによって、より効率的に成果を出すことができます。また、MBOは自主的な進捗管理を重視するため、社員のモチベーションを高めることができます。
MBOは、トップマネジメントにも有用であり、経営の本質論とも言えます。
ドラッカーの目標管理のメリット
ここではドラッカーの目標管理のメリットについて解説していきます。
人事評価が簡単になる
目標管理の考え方であるMBOは、目標設定と評価を明確化することで、人事評価の公正性を高めることができるとされています。日本企業においては、人事評価において年功序列や終身雇用に重きを置く「職能資格制度」が主流であったものの、目標管理の導入により、個人の成果に基づいた評価が可能となりました。
そして、評価の根拠となる成果も明確となったため、優れた成果に対しては昇給や昇進が与えられるようになりました。
社員のモチベーション向上に繋がる
人事評価の透明性を高めることは、社員の納得感を生み出すために不可欠です。すなわち、評価の内容を明確にすることが求められます。特に、どのような点で高く評価されたのかを知ることは、社員の達成感や自信につながります。
しかし、単なる結果の提示だけではなく、その結果がどのような行動や成果に基づいているのかを具体的に示すことが重要です。さらに、社員が自分の仕事がどのような方法で組織やチームに貢献しているかを知ることも重要です。
このような情報を提供することで、社員は自信を持って仕事に取り組み、責任感を持って行動するようになるでしょう。逆に、評価が低かった場合、その原因を明確にすることが必要です。
そのような根拠の提供により、社員は自分自身を改善する方向に努力することができます。
能力開発が期待できる
モチベーションが高まると、人は自らの力を信じ、大きな成果を得ることができます。そのため、目標達成に向けた新たな挑戦をすることは大切です。しかし、目標達成には、計画を立てることが不可欠です。
自分自身のプロセスを整理し、他部門から情報を収集することで、円滑な達成が可能です。また、自己啓発をすることで、スキルアップや資格取得を目指したり、研修を受けたりすることが大切です。
このような努力をすることで、成功体験を積み重ね、モチベーションを高めることができます。上司が部下に背中を押すことも大切ですが、逆に部下自らが進んで成長することができれば、組織の生産性を高めることができます。
ドラッカーの目標管理のデメリット
MBO(管理目標法)は、自分たちの目標を達成するための計画や評価を行うための強力なツールです。しかしながら、MBOの誤った運用は、様々な弊害を引き起こすことになります。
例えば、MBOが個人の目標達成のみを優先し、チーム全体として協力することが後回しになってしまうことが挙げられます。MBOが評価制度のみにフォーカスされ、管理職のみがそのツールを使用するようになると、一部の社員は不公平さに悩まされることになります。
また、一度設定した目標にこだわりすぎると、新しい環境や事象に対応できず、マネジメントの本質から外れてしまう場合もあります。
目標管理(MBO)を上手に活用するためのポイント
ここからはMBOを上手に活用するためのポイントについて解説していきます。
目標設定は大きな目標を設定する
MBOは、個人の力を集約するために用いられる手法であり、組織全体の目標や事業計画が確定する前に、部門目標や個人目標を設定することはできません。MBOを導入するときは、最初に大きな目標を設定し、それから細かい単位の目標を決めていく必要があります。
ピーター・ドラッカーは「1年のうち、最後の3か月は、前年に戻り、次年度に向けた計画のために使うべき」と述べ、年度末に目標を達成するために焦点を当てる一方で、十分に反省し、大きな観点から計画を立てることの重要性を訴えました。
目標は絞り込む
目標を設定する際には、部門や担当領域に応じて多様な目標が浮かんできますが、MBOの成功のためには、その中から重要な目標を選りすぐり、絞り込むことが必要です。上位目標を達成するために最も貢献する目標や、必要な変化を起こすために取り組むべき目標といった観点から、最大でも3つに目標を絞り込むことが望ましいです。
SMARTの原則を適用する
MBOは目標によってマネジメントするため、目標の設定が非常に重要です。具体的で合理的な目標設定には、「SMART」の原則を適用することが推奨されます。「SMART」とは、適切な目標に不可欠な5つの要素の頭文字を並べたものです。
ドラッガー提唱のMBOはメリット・デメリットを理解した上で導入しよう
組織の成果には、社員の働きによって大きな差が見られます。そのため、組織は社員のモチベーションを引き出すために、目標管理を取り入れることが重要です。目標管理は、ドラッカーが提唱した方法論であり、社員のやる気を高め、自発的な行動を促すのに非常に効果的です。
しかし、適切な目標設定や管理がなされない場合、社員のモチベーションを低下させる恐れがあることも覚えておく必要があります。