人事労務管理(HRM)と人的資源管理(PM)は、人材を管理といった共通点があります。
しかし、考え方や目的は異なるので、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
この記事では、人事労務管理と人的資源管理の違いを紹介します。
人的資源管理のモデルと問題点や、実際に取り入れた事例とあわせてまとめました。
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HRBrainとは、株式会社HRBrainが運営するタレントマネジメントです。 組織診断サーベイからタレントマネジメントまでをワンストップで実現することができ、あらゆる人材データを一元管理することで、業務の効率化やデータ分析・活用が可能です。
人事評価を効率化
HRBrainを導入することで、煩雑化していた人事評価の集計作業を完全自動化することが可能です。 進捗管理や未提出者に対する催促もワンクリックで可能なため、人事評価業務にかかっていた工数の大幅な削減につながります。
人材データの一元管理、スキルの見える化を実現
HRBrainによって、紙やExcelなどに分散していた人材データを一元管理することが可能です。氏名などの基本情報に加え、スキルや特徴の見える化も可能とします。
最適な人材配置が可能になる
人材配置に必要なデータを一元管理して、異動候補者を見える化、適切な人材配置を可能とします。 人材データをクロス集計して、客観的なデータを元にした人材配置を行うことで、勘や経験に頼った人事からの脱却、人材育成の活性化につながります。
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JobSuite TALENTS(ジョブスイートタレンツ)は、従業員のさまざまな情報を集約し、厚みのある人材データベースを継続的に構築していくための、人事業務プラットフォームです。
「社員と組織の見える化」と「人事業務のプロジェクト化」を同時に実現
従来の人材管理システムの要素に、人事の業務プロジェクト管理の要素をプラスした人事業務プラットフォームとして、JobSuite TALENTSを生み出しました。JobSuite TALENTSは、社員データベースとしての活用のみならず、日常の人事業務を計画的に実行するための支援機能を備えることで、毎日の人事業務のクオリティ向上に寄与します。
導入企業にあった柔軟なカスタマイズが可能
JobSuite TALENTSを運営するステラスは、有名大手企業での複雑な業務プロセスへの対応実績があり、導入の課題解決に最適な機能を個別にカスタマイズすることが可能です。自社で人事データベースをゼロから構築する場合や、大手HRM(Human Resource Management)パッケージを導入する場合と比較して、低価格かつ柔軟性に優れているため、自社オリジナルの運用しやすいシステムの構築が実現できます。
より広範な人事領域のDXを実現
obSuite TALENTSを導入することで、より広範な人事業務のDXを実現することが可能です。一例としては、JobSuite TALENTSによって自社で活躍している人材の傾向が把握できるようになることで、JobSuiteシリーズの「JobSuite CAREER」や「JobSuite FRESHERS」を用いた採用活動において、そのデータを活かすことができるようになります。
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freee人事労務とは、freee株式会社が運営している人事・労務業務の一元管理を可能とするクラウドツールです。 年末調整や勤怠管理、給与計算機能といった労務業務を一元化することができます。
あらゆる人事情報を一元化
従来のシステムでは、業務やシステムごとにバラバラになってしまった人事情報が、freee人事労務を導入することで一元管理できるようになります。 入退社処理や身上変更によって蓄積された従業員データを勤怠申請や給与計算など、幅広い業務に活用して業務効率化を実現します。
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freee人事労務は、勤怠から給与計算、年末調整まで、幅広い業務のペーパーレス化を実現します。 紙でやりとりしていたものがオンラインで完結するようになるため、ペーパーレス化によるコストカットが期待できます。
業務の抜け漏れを防止
freee人事労務にはアラート機能が搭載されており、タスクを登録しておくことで抜け漏れをゼロにすることができます。 アラート通知がされることで、やるべきことが可視化されるだけでなく、イレギュラーな業務が発生した場合もfreeeがお知らせしてくれるため安心です。
人的資源管理の目的
人的資源管理の基礎知識と目標を紹介します。
人的資源管理とは
人的資源管理とは、人を有効に活用する仕組みを設計・運用することです。
経営を支える資産は、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」に分けられます。
人的資源管理は、そのうちのヒト(従業員)を財産と位置づけて活用する仕組みです。
採用活用や人材配置、昇進などの「人事制度」と、モチベーションを高める「動機づけ」の2つのアプローチがあります。
人的資源管理の目的
人材の有効活用による経営戦略の達成が、人的資源管理の目的です。
本人のスキル・能力や職場の環境、人間関係によって、従業員の生産性は左右されます。
そのため優れた従業員の採用や管理、さらにより働きやすい労働環境の提供が必要です。
人材を育成・管理して適切に活用することで生産性をアップして、企業の成長につなげます。
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人事労務管理と人的資源管理の違いとは
人事労務管理もヒトに関わる管理業務ですが、人的資源管理とは明確な違いがあります。
人事労務管理は組織を重視し、人的資源管理では個人を重視するのが主な違いです。
人事労務管理では人材を労働力やコストとして捉えており、従業員には規則の遵守を求めます。
一方の人的資源管理では、従業員の自主的な行動や成長を促すための働きかけが重要です。
人事労務管理は管理・監視といった意味合いが強く、人的資源管理では育成を重視するといった違いがあります。
人的資源管理のモデルと問題点
人的資源管理で実施されているモデルごとの違いと、その問題点を紹介しましょう。
ミシガンモデル
ミシガンモデルでは、「採用と選抜」「人材評価」「報酬」「人材開発」を人的資源管理の機能と定義しています。
4つの機能を経営戦略に取り入れることで、パフォーマンスの向上を図るマネジメントモデルです。
ただし、企業としての成長を優先するため、従業員の雇用保証や人間性が軽視されやすいといった問題点があります。
ハーバードモデル
人的資源管理領域を、「従業員の影響」「人的資源のフロー」「報酬システム」「「職務システム」に分割。
従業員の内面を重視しており、帰属意識の向上や、組織と個人の目標を一致させることを目的としています。
一方で企業側が従業員の雇用調整を行えるため、要望に従わざる得ない状況が生まれやすいのが問題点です。
高業績HRM(AMO理論)
「能力(abbility)」「モチベーション(motivation)」「機会(oppotunity)」 の、3つの要素で構成されています。
育成や動機づけ、貢献機会の提供によって、従業員のパフォーマンスをアップするのが目的です。
帰属意識を高めることで、従業員の離職率が低下するとされています。
タレントマネジメント
タレントマネジメントとは、経営目標の達成を目的とした人材活用です。
氏名や住所など基本情報はもちろん、経歴や履歴など従業員の情報を管理。
個人の特性や能力を見える化することで、客観的かつ正確な人事評価が可能です。
人的資源管理を取り入れた事例
人的資源管理を取り入れた事例を紹介しましょう。
日産自動車
タレントマネジメントによって優秀な人材育成に力を入れています。
キャリアコーチが各部門から優秀な人材を見つけ出し、チームの代表にするためのキャリアプランを考案。
人材育成により、企業全体のパフォーマンス向上を実現しています。
セブン&アイグループ
従業員の能力向上を支援するために、教育体制の整備や自己啓発研修を実施。
さらに本人によるセルフチェックと上長による評価で、自分の成長を確認できます。
自ら学べる場を提供して自分の成長を見える化することで、モチベーションの向上を実現した実例です。
人事労務管理と人的資源管理の違いを理解しよう
人事労務管理は組織、人的資源管理は個人を重視するといった違いがあります。
違いを理解して取り入れることで、より高い効果が期待できるでしょう。
モデルと実例を紹介したので、人事労務管理の導入を検討している企業の方はぜひ参考にしてください。