普段、個人間の連絡に活用することの多いLINEですが、個人用のアカウント以外に、ビジネス向けのLINE公式アカウントというものがあるのをご存知でしょうか。
利用することで、様々なメリットがあるLINE公式アカウントは、企業をはじめ、個人でのアカウント開設を始める人が増えています。
LINE公式アカウントをビジネスに活用する上で、気になる点として挙げられるのが、「LINEで顧客管理はできるのか?」という点です。
本記事では、LINEで顧客管理をする方法や、顧客管理をする際のポイントなどを解説しますので参考にしてください。
LINEで顧客管理をする方法
結論から言えば、LINEで顧客管理をすることは可能です。
LINE公式アカウントでは、友だち登録してくれたユーザーに対して、「20代女性」「30代女性」といったようにタグ付けすることができ、タグ付けされたユーザーを分類してメッセージを配信することができます。
また、ノート機能が搭載されており、顧客ごとにメモを作成することができるため、こちらも顧客管理に役立ちます。
これらの機能は標準搭載されているものなので、無料で利用できます。
ただし、CRMのような顧客管理に特化したシステムというわけではないので、タグ設定の手間であったり、Excelなどの表計算ツールで顧客情報をまとめる必要がでてくる可能性があります。
LINEで顧客管理をする際のポイント
CRMツールを利用する
最も効率的に顧客管理をするのであればCRMツールを導入するのが良いでしょう。
LINEと連携できるCRMツールも多く、複雑な設定をしなくても簡単にLINE公式アカウントに友だち登録してくれた顧客情報を一元管理することが可能となります。
連携可能なツールについては、各ベンダーへ問い合わせてみると良いでしょう。
データの一元管理を徹底する
複数の担当者がLINE公式アカウントを運用している場合、常に最新の状態のデータが一箇所に集約されていないと、誰がどのユーザーに対応しているかわからなくなってしまいます。
対応時の注意事項や、前回対応時の内容などをメモしておけば、担当スタッフが不在時でも、他のスタッフが対応可能になります。
属人化に気をつける
特定の社員にLINE公式アカウントの運用を任せきりだと、属人化が発生するリスクが高まります。
情報はなるべく共有し、担当者が急に休んでしまったり、退職となってしまった場合でもスムーズに引き継ぎができるような対し絵を構築していないと、顧客管理についての状況も一から把握し直さなければいけなくなってしまいます。
LINEで顧客管理をするためのおすすめツール
MicoCloud(ミコクラウド)
特徴
MicoCloudとは、Micoworks株式会社が運営している、LINEを活用したCRMツールです。
国内大手企業からの導入実績もあり、LINEマーケティングや顧客管理に活用されています。
LINE公式アカウントの開設からサポートしてくれるため、LINE公式アカウントの開設と顧客管理を始めたいという方におすすめです。
MicoCloudを導入することで、LINEを活用しての顧客行動履歴の管理や、アンケート回答結果の自動集計などが可能となります。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
LINE WORKS
特徴
LINE WORKSとは、ワークスモバイルジャパン株式会社が提供しているグループウェアで、LINEと同様のUIで幅広い機能が搭載されています。
LINEアカウントがない場合でも、LINE WORKS用のアカウントを作成すれば利用することができ、iOSやAndroidのスマホ用アプリはもちろん、Windows·macOSのPCからも利用することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:0円〜
KUZEN-LINK
特徴
KUZEN-LINKは、LINE公式アカウントを活用して、顧客一人ひとりに最適化された配信を可能とするAIチャットボットマーケティングツールです。
ユーザーの興味関心を可視化し、最適化された情報発信が可能となり、メルマガよりも高い開封率が実現できます。
APIによる外部連携で、LINE IDと顧客IDの紐付けが可能です。
セグメント配信・ステップ配信といった機能が搭載されており、マーケティングに活用することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
Synergy!
特徴
Synergy!は、自社に合わせた機能が選択できるクラウド型のCRMツールです。
顧客データに基づいた最適なマーケティングが可能で、データベースによる顧客情報の一元管理を実現します。
フォームやアンケートの作成や、LINEのメッセージ配信、アプリプッシュ通知も可能です。
Google Analyticsなどの外部ツールとの連携も可能で、顧客情報から最適化されたメッセージ配信ができるようになります。
基本機能以外のサービスは、企業のニーズに応じて利用するかを決めることができるため、自社にあった運用がしやすい点が特徴的です。
料金
- 初期費用:118,000円〜
- 月額料金:15,000円〜
LINEとツールを活用して顧客管理を効率化
LINEを活用した顧客管理について、おすすめツールなどを紹介しました。
LINE公式アカウントを活用しての顧客管理は、無料でできる点がメリットですが、詳細な顧客管理や、データを活用したマーケティングを行うにはCRMツールなどの導入を合わせて検討した方が良いでしょう。