マーケティングリサーチを行う際の費用相場は?
マーケティングリサーチの費用相場としては、どんな調査手法を取り入れるかによっても料金が異なります。
例えば、調査会社が保有してるモニターに対してネットアンケートを行う場合、10問の質問に対して500の回答がほしいと仮定すると10万円程度が料金相場となるでしょう。
30問の質問に対して1,000の回答が欲しい場合は、45万円程度が料金相場となります。
また、郵送調査を行う場合の料金相場も設問数、モニター数によって異なりますが、例えば100名を対象に行う場合、18万円程度が料金相場になるでしょう。
訪問調査を行う場合、自社で実施する場合とアウトソーシングする場合で料金は異なります。
回収する回答数にもよりますがサンプル数50〜300の料金相場としては、100万円〜500万円程度です。
マーケティングリサーチを行う際は、予算の中で最大限の効果が出せるものをしっかりと吟味しておくべきです。
マーケティングリサーチを行う際の注意点
調査目的、課題を明確にする
マーケティングリサーチを実施する前に、しっかりと目的と課題を明確にしておきましょう。
せっかく調査を行うのだから色々聞いてみたいと思うこともあるでしょうが、設問数が増えることで本来の目的がブレてしまうこともあるため、何を目的として調査を行うのか、調査で得た情報を利用して何に活かしたいのか、明確にすることが重要です。
そのためにも、自社の現状の課題を洗い出し、マーケティングリサーチによってどう改善していくことができるのかを考えましょう。
アンケートの設計段階では目的を変更したり追加することは避けて、目的達成のために効果的なリサーチ手法を選ぶことがポイントです。
目的にあった適切な調査手法を取り入れる
マーケティングリサーチにはネットリサーチや郵送調査、訪問調査といった定量調査と、グループインタビュー、デプスインタビューといった定性調査といった調査手法があります。
これらの手法を目的に応じて選択することで、調査を行う目的が達成しやすくなります。
正しい調査手法を選ばないと正確な情報が取得できなかったり、正しい分析ができない可能性があります。
コストが安いから、大量のモニターに調査ができるからと安易にネットリサーチに頼ると思っていたような効果が得られないこともあるため、それぞれの調査手法の特徴、メリットをしっかりと理解した上で最適な手法を選ぶようにしましょう。
調査手法によっては前提となる仮説立てから重要となってくるため、仮説を立てるための調査も場合によっては必要となってきます。
消費者の本音を引き出せる設問内容を考える
ネットリサーチなどは顔が見えない相手へアンケート調査を行うため、本音で回答してもらえないことがあります。
また、定性調査の中のグループインタビューではその場の雰囲気や他の人に遠慮して本音とは異なる回答をしてしまうケースも想定されてます。
このようなリスクを回避するためにも、インタビュー形式ではスキルがあるインタビュアーを採用すると良いでしょう。
ネットリサーチを実施する際にも、回答者の立場にたって設問設計を行うと読み手に伝わりやすい設問を作ることができます。
設問設計は一人で行うのではなく、他の社員にも確認してもらい、偏った選択肢になっていないかチェックしましょう。