【図解で解説！】国内上場SaaS企業の時価総額・平均給与・従業員数等の企業データ【freee,ラクス,マネーフォワード 他】

インターネット上で様々なソフトウェアやツールをサービスとして提供しているSaaS(Software as a Service)企業。

SaaS企業は、国内でも数千社にも及び、今注目されるビジネスの一つです。

国内のSaaS企業といえば、家計管理アプリの「マネーフォワード」や、会計ソフトを提供する「freee」などが有名ですが、

マネーフォワード 、freee他、国内の株式市場に上場している、SaaS企業の時価総額や営業利益/損失、従業員数、平均年収などを各社の有価証券報告書より調査し、図解にまとめ解説していきます。

調査対象SaaS企業一覧と事業領域

ここでは、時価総額500億円以上のSaaS企業を対象に調査をいたしました。

株式会社ラクス/freee株式会社/株式会社マネーフォワード/sansan株式会社/サイボウズ株式会社/株式会社プレイド/株式会社オロ/株式会社スマレジ

各社の事業領域

国内上場SaaS企業の時価総額

国内の株式市場に上場している、SaaS企業の中で、最も時価総額が高いのは、「楽々明細」や「楽々精算」等を提供する、株式会社ラスクで、時価総額6,143億円にも及びます。

次いで、freeeの5,373億円、マネーフォワードの3,456億円と続きます。

企業のバックオフィス支援事業を行うラクスが最も時価総額の高いSaaS企業となります。

上場SaaS企業の営業利益/営業損失

国内の上場しているSaaS企業の中で、最も営業利益を出している企業はラクスで、3,898百万円。

次いで、グループウェアサービスを提供するサイボウズが2,270百万円と、大きな営業利益を創出していることがわかります。

freeeやマネーフォワードは時価総額がトップ2、トップ3と高いのに対し、freeeは2,587百万円の営業損失、マネーフォワードは2,804の営業損失を計上しています。

営業利益と時価総額は必ずしも比例せず、将来的なサービスの価値や企業価値から算出されていることがわかります。

上場SaaS企業の従業員数

上場SaaS企業の中で、最も従業員の数が多いのは、ラクスで714人。

次いで、sansanの710人という調査結果となりました。

最も少ないのは、スマレジで129人となり、スマレジは少人数で効率よく企業価値を上げ、上場した会社と言えるでしょう。

上場SaaS企業の平均年収

国内の上場SaaS企業の中で、平均年収が高いのはダントツでWEB接客ツール「KARTE」を展開するプレイドで、887.1万円に及びます。

その他の企業でも、平均年収が600万円を超えている企業が多数あり、国内の上場SaaS企業の平均年収は一般的な企業の平均年収よりも高いことが伺えます。

国内上場SaaS企業従業員の「平均年齢」「平均勤続年数」データ

今回調査した国内上場SaaS企業の従業員の平均年齢と平均勤続年数のデータは以下の通りです。

上場SaaS企業への入社時の給与目安(新卒・中途)

上場しているSaaS企業への入社時の給与目安を新卒入社、中途入社でまとめました。

上場SaaS企業の株価推移

今回調査した8社の株価の推移と、上場時の株価、現在の株価について調査しました。

株式会社ラクス

freee株式会社

株式会社マネーフォワード

sansan株式会社

サイボウズ株式会社

株式会社プレイド

株式会社オロ

株式会社スマレジ

今後のSaaS業界について

今回紹介した、国内上場SaaS企業8社以外にも上場しているSaaS企業はあります。

また、今あるSaaS系企業もテレワークの普及や、ペーパーレス化、ロボットによる業務のシステム化に伴って需要が拡大し、上場するSaaS企業も増えることでしょう。

SaaSの市場は2024年には約1兆1,200億円へと拡大する見通しもあり、従来のパッケージ販売ではなく、全てSaaSになる可能性もあります。

どちらにせよ、社会の変化により、成長する業界であることは間違い無いでしょう。