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【図解で解説!】時価総額500億円以下の国内上場SaaS企業の時価総額・平均給与・従業員数等の企業データ【ヤプリ,チャットワーク,カオナビ 他】

SaaS(Software as a Service)という言葉が定着し、SaaS企業と呼ばれる会社が上場するようになってきています。

国内の株式市場に株式を公開している上場SaaS企業の中には、上場したばかりの若い会社も多く、これから注目されるであろうサービスを取り扱う企業も増えています。

国内の上場しているSaaS企業の中でも、時価総額が500億円以下のSaaS企業の時価総額、営業利益/営業損失、従業員数や平均給与を図解を使って解説します。

取り上げるSaaS企業の株価(調査日:2021/7/16時点)や上場時の株価も合わせて、解説しております。

調査対象SaaS企業一覧と事業領域

下記の時価総額500億円以下のSaaS企業を対象に調査を行いました。

株式会社ヤプリ/Chatwork株式会社/株式会社カオナビ /株式会社ユーザーローカル/ウォンテッドリー株式会社/株式会社チームスピリッド/rakumo株式会社

各社の事業領域

企業名主なサービス事業領域
株式会社ヤプリYappli(ヤプリ) 他アプリ開発・運用プラットフォーム事業
Chatwork株式会社Chatworkチャットツール運営
株式会社カオナビカオナビ  他タレントマネジメントシステム
株式会社ユーザーローカルUser Insight 他ビッグデータ分析ツール
ウォンテッドリー株式会社Wantedly 他ビジネスSNS
株式会社チームスピリッドTeam Sprit 他各種管理ツール(勤怠・就業・工数 他)
rakumo株式会社rakumoキンタイ、rakumoケイヒ 他グループウェア

 

国内上場SaaS企業(時価総額500億円以下)の時価総額

 

国内の株式市場に上場している時価総額500億円以下のSaaS企業のうち、時価総額が最も高いのは、アプリ開発・運用プラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供する株式会社ヤプリで、時価総額435億円に上ります。

その他にも、時価総額が300億円を超える企業が3社もあり、SaaS企業の注目度が伺えます。

時価総額500億円以下の上場SaaS企業の営業利益/営業損失

 

時価総額500億円以下の上場SaaS企業の中で、営業利益を最も出しておる企業は、「User Insight」等を提供する株式会社ユーザーローカルです。

株式会社ユーザーローカルがビッグデータの分析ツールを提供していることから、その分野でビジネス需要が高いことがわかります。

時価総額が435億円にも上る株式会社ヤプリは2020年12月期の有価証券報告書では、営業損失を5.9億円計上しています。

人材の採用や、サービスのリニューアル等で営業損失が出ても、時価総額が高い数値を出し続けられるのは、将来性・成長性が高い企業だということでしょう。

時価総額500億円以下の上場SaaS企業の従業員数

 

時価総額500億円以下のSaaS企業の中で、最も従業員数が多いのは株式会社カオナビで184人ということがわかりました。

最も従業員数が少ない会社はrakumo株式会社で45人となっています。

時価総額が500億円以下の規模の企業だと、従業員数が少ないにも関わらず上場している会社もあり、

いかに需要がある分野で事業展開をするか、企業の生産性、サービスの使いやすさなどの要因で上場できるか、できないかが決まると言えるのではないでしょうか。

時価総額500億円以下の上場SaaS企業の平均年収

 

時価総額500億円以下のSaaS企業の中で、従業員の平均給与が最も高いのは、株式会社チームスピリットの756.9万円でした。

どの企業も平均年収が500万円を超えており、他業種よりの高い給与を得ていることがわかります。

少ない人数で、大きな利益が出るSaaSモデルだからこその給与と言えるのではないでしょうか。

国内上場SaaS企業従業員の「平均年齢」「平均勤続年数」データ

今回調査した時価総額500億円以下の国内上場SaaS企業の従業員の平均年齢と平均勤続年数のデータは以下の通りです。

企業名平均年齢平均勤続年数
株式会社ヤプリ34.2歳2.2年
Chatwork株式会社33.9歳3.4年
株式会社カオナビ33.2歳1.8年
株式会社ユーザーローカル27.8歳3.1年
ウォンテッドリー株式会社28.3歳2年
株式会社チームスピリッド37歳2.8年
rakumo株式会社36.1歳4.6年

時価総額500億円以下の上場SaaS企業の株価推移

今回調査した8社の株価の推移と、上場時の株価、現在の株価について調査しました。(調査日:2021/7/16)

株式会社ヤプリ

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
4,915JPY3,540JPY

Chatwork株式会社

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
1,332JPY1,025JPY

株式会社カオナビ

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
1,720JPY3,230JPY

株式会社ユーザーローカル

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
3,118JPY1,967JPY

ウォンテッドリー株式会社

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
2,305JPY3,000JPY

株式会社チームスピリット

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
900JPY1,075JPY

rakumo株式会社

上場時の株価調査時点での株価(始値)※2021/7/16
3,580JPY1,368JPY

 

今後のSaaS業界の展望

企業のテレワーク化、生産性の向上を目指して各企業が動くようになるのは明らかで、その上で必要なSaaSサービスを取り入れる企業は多くなるでしょう。

いかにユーザーから選ばれるサービスを提供するか、使いやすいサービスであるか、価格の妥当性などがSaaS企業にも重要な指標となることは間違いありません。

また、今後どんどんSaaS製品を扱う企業も増えると予測され、その中でいかに勝ち残るかという勝負になるのではないでしょうか?

ユーザーのSaaS製品への目も肥え、ますます熾烈化する業界であるものの、今後の会社運営には欠かせない分野のため、注目のビジネス領域であると言えるでしょう。