企業が雇用を考えている人材に対して、以前の職場に聞き取り調査を行うのがリファレンスチェックです。
採用するに当たり、離職理由や前の職場での働きぶりなどは気になりますよね。
そのリファレンスチェックを拒否されてしまった場合は、企業はどうすれば良いのでしょうか？
今回はその場合の対処方法や、リファレンスチェックが拒否されない対策について解説していきます。
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ASHIATOとは、エン·ジャパン株式会社が運営しているリファレンスチェックサービスです。 従来のリファレンスチェックは、採用候補者のマイナスな面を調査するネガティブチェックの側面が強いものでしたが、ASHIATOは、採用候補者のこれまでの「活躍の足跡」を可視化することで、入社後の活躍から定着率向上までに寄与していくことができます。
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リファレンスチェックが拒否される理由
まずは、リファレンスチェックが拒否されてしまう理由について見ていきましょう。
以前の職場をリストラ等ではなく自分の意志で退職した人は、前の職場に不満があり辞めているパターンが多いです。
リファレンスチェックを受けると自分に不利な発言をされ、不採用や内定取り消しになる等の心配があるのでしょう。
職場に在籍中の対象者の場合、リファレンスチェックを通して勤務先に転職活動が知られてしまいます。
そのため、当然リファレンスチェックは拒否されます。
中には経歴を偽っている人もいるでしょう。
経歴詐称などをしている場合は、当然不採用で構いません。
他の理由で拒否している場合は、対象者が置かれている状況に配慮し、相談の場を設けるなどの対処が必要です。
本人に許可が貰えても、前の雇用先から拒否されてしまうケースもあります。
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リファレンスチェックを拒否された際の対応
リファレンスチェックの結果によって、内定を取り消したり不採用にする事は決してない事を伝えましょう。
解雇理由になるのは学歴や経歴詐称、未報告の前科があった場合だけだと知らせます。
前職での勤務状況を調べるだけだと言えば、リファレンスチェックへのハードルも下がります。
またハラスメント等で追い込まれて辞職していた場合、虚偽の内容を報告する可能性のある人物への聞き取りは避けましょう。
そしてリファレンスチェックは強制できません。
そのため対象者が拒否する理由を理解し、寄り添い拒否する原因を取り除きましょう。
リファレンスチェックを拒否されないための対策
辞退者が出る可能性がありますが、説明会や面接の時点でリファレンスチェックがある事を伝えていた方が理解が得られるでしょう。
その際にはリファレンスチェック対象者が納得するまで、何故行う必要があるのかの理由を説明しましょう。
そして対象者が現在どの様な状態で転職活動をしているのか理解してから、リファレンスチェックの実施に取りかかります。
就労しながら転職活動をしている人が対象者なら、複数回転職を行っている場合は、前々職の職場にリファレンスチェックを行い、現在の職場には内密にしてあげましょう。
またリファレンスチェックで手に入れた情報は、決して他言しないと対象者には約束します。
それでも理解の得られない対象者には、リファレンスチェックは拒否しても大丈夫と敢えて伝えましょう。
一歩引いて、他の方法で雇用を判断する旨を申し出る事で安心感をもたらし、それにより合意を得れるパターンもあると思います。
リファレンスチェック実施時の注意点やポイント
確認事項を怠ったり実施するタイミングを誤ってしまうと、企業側が不利益を被る事もあります。
次に紹介する注意事項を事前に確認してから、リファレンスチェックに取り掛かりましょう。
内定の前にリファレンスチェックの実施
内定してからのリファレンスチェックでは、犯罪行為以外の理由で内定を取り消したい事案が発覚しても、労働契約法違反となってしまう為できません。
内定後のリファレンスチェックは会社側が不利になってしまうので、雇用に値しなければ不採用にできる内定前に実施しましょう。
リファレンスチェック前に採用候補者の同意を得る
リファレンスチェックは、同意を得ずに行うと法律違反になってしまうので注意しましょう。
前もって説明し、理解を得て初めてリファレンスチェックは実施できます。
誠意を尽くして伝えても納得して貰えない場合は、リファレンスチェックはできません。
その場合、諦めて採用候補から外す事を考慮しても致し方ないでしょう。
リファレンスチェックで得た情報を適切に取り扱う
入手した情報は個人情報として取り扱われるので、漏洩する事は許されません。
もし流出させてしまった場合、相手が法的手段を取ってくる可能性もあります。
個人情報の流出には十分に注意しましょう。
リファレンスチェックの拒否は防げる
採用候補者の心境や立場を考える事が、リファレンスチェックの成功に繋がります。
人により、何故転職に至ったかの理由や境遇は様々です。
リファレンスチェックの拒否を未然に防ぐには、個別にヒアリングを実施する事がポイントです。
これから共に働く仲間となるのですから、気兼ねなくリファレンスチェックを受けて貰い、新たな場所で働ける環境を整えてあげましょう。
