昨今では、どの企業でも何かしらのSaaS系のサービスを導入している企業が多いはずです。
今回はそのSaaSを管理するサービスである「SaaS管理ツール」についてご紹介いたします。
SaaSにまつわるアカウントやコストの管理などに頭を悩ませている企業の方はぜひ、参考になさってみてください。
SaaS管理ツールとは?
「SaaS管理ツール」とは、社内のSaaS系ツールの利用状況を可視化してくれるサービスです。
コスト・アカウントの権限を一元的に管理できる上、誰がどの程度SaaSを利用しているかなどの状況も把握できます。
近年、企業ではSaaSが幅広く導入されるようになり、それに伴いSaaS管理ツールも盛んに利用されるようになりました。
しかし、社内で利用するSaaSの数が増えるに従って、管理の面が困難になる傾向にあります。
特に業務内容によって違うSaaSを利用している場合などにおいては、社内でも利用状況が把握しきれず、利用されていないままずっと放置されていたり、使用料を払い続けていたりするケースも少なくないはずです。
また、入退職などによって使用されていないアカウントがそのまま放置されていたりなど、アカウントの管理についても煩雑さを極めます。
そういった困りごとを解決することを背景に、SaaS管理ツールは登場しました。
おすすめのSaaS管理システム
類似サービス: YESOD
(4.5)

月額料金 | 要問い合わせ | 契約期間 | 要問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ | 記事提供開始 | 要問い合わせ |
YESODとは、株式会社イエソドが運営しているクラウドID統制プラットフォームです。 利用しているSaaSアカウントの統合管理や従業員情報をリアルタイムに把握できるサービスを展開しており、統合ID管理を実現します。
散在した社内のID情報を統合
YESODが提供している「YESOD ディレクトリサービス」を導入することで、従業員や組織の情報をリアルタイムに把握できるようになります。
アカウント管理のセキュリティを強化
YESODが提供している「YESOD アカウント棚卸」では、利用しているSaaSアカウント情報を自動で取得してSaaS統制を強化、セキュアな管理体制を実現します。
SaaS管理ツール導入のメリット
アカウントを管理できる
SaaS管理ツールを導入すれば、「アカウントの可視化」が実現されます。
SaaSは、当然それぞれのツールごとにアカウントを作成して利用しますが、沢山のツールを利用している場合、入退社などによって社員が入れ替わるごとに行われるアカウントの削除・作成などの作業が、非常に煩雑になるはずです。。
また、稼働中のアカウントをExcelやスプレッドシートで管理する場合、入力ミスや消し忘れなどを完全に払拭することは不可能でしょう。
SaaS管理ツールを使用した場合、各個人のアカウントがツール内で簡単に閲覧できるようになるため、使用中のSaaSのアカウント・権限などを誰でもすぐに把握でき、煩わしさを解消することができます。
アカウントの追加や変更に関しても、ツール側で一括して行えるようにしておけば業務は大幅に効率化されるはずです。
コストの削減に最適
アカウントを可視化することで、不要なアカウントを把握できることは先にも述べた通りですが、社員の入れ替えなどにより誰も使っていないアカウントに費用を払い続けていたとしたら、非常に無駄なコストが発生していることになります。
SaaS管理ツールによって、SaaSのコストを可視化できれば、不要なアカウントにどのくらいの費用を払い続けているかをチェックすることが可能です。
契約更新のタイミングなどで、今後そのSaaSを利用し続けるかどうかを考え直すきっかけにもなるでしょう。
同じ機能を持つ割安なツールへと変更したり、ツールそのものの利用を一旦やめて、業務への取り組みを変えるなど、より良い環境づくりへと繋げることができるはずです。
強固なセキュリティ対策
SaaSは、高機能でかつ手軽さが魅力なツールですが、一方でセキュリティリスクも潜んでいます。
特にリモートワークが普及した昨今、社外から同じツールにアクセスすることも少なくないと思われますが、SaaS管理ツールを利用すれば、悪意のある第三者からのアクセスの解消にも役立ちます。
また、各SaaSをいつ誰が利用しているかすぐ把握できるので、社内での不正アクセスのリスクも払拭できるでしょう。
おすすめのSaaS管理ツールサービス
ソアスク
特徴
ソアスクは、株式会社オプロが提供しているクラウド型のサブスクリプション管理サービスです。
価格管理・見積管理・契約管理などあらゆる管理機能が満載で、サブスクリプションビジネスを成功させた企業の強い味方です。
導入支援パッケージにより、自社に合わせて、カスタマイズできるのも嬉しいポイントです。
Scalebase
特徴
Scalebase(スケールベース)は、アルプ株式会社が提供しており、サブスクリプション管理プラットフォームですとして高い評価を得ているサービスです。
商品マスタ管理・契約情報管理など、サブスクリプションビジネスのあらゆる業務の一元管理を可能とし、会計システム・電子契約書サービス・請求書管理システムなど他社のシステムと連携できる強みを持っています。
zuora
特徴
zuoraとは米国の企業によるサブスクリプション管理システムです。
クラウドベースでサブスクリプションの管理を行えます。
注文・見積もり・請求・回収・分析・収益認識など、上流〜下流までのプロセスの自動化を可能としてくれます。
LOCKED
特徴
LOCKEDとは、株式会社onetapが運営しているSaaSアカウントの管理ツールです。
SaaSの活用に特化したサービスで、SaaSアカウントの自動設定や安全な運用をしっかりとサポートしてくれます。
SaaSの運用では、入社・異動・退職などの際にアカウント管理が煩雑化しがちですが、それらの課題を解決する上でもLOCKEDは活躍してくれます。
棚卸台帳機能によって、全ユーザーと全SaaSの設定状況を記録できるのも嬉しいポイントです。
Freshservice
特徴
Freshserviceとは、Freshworks社が手がけるIT資産管理ツールです。
最短2日から利用可能と、運用を始める上でのハードルが低く、プラットフォームの操作性の良さも評価が高く、世界の10,000社が導入しています。
タスクの自動化機能で業務効率化を実現でき、モバイルアプリが用意されているのも嬉しいポイントです。
Gluegent Gate
特徴
Gluegent Gateは、25万ユーザーの導入実績がある、SaaSアカウントの管理ツールです。
テレワーク下においてのあらゆる不安・悩みを抱えている方に最適なセキュリティサービスとして人気を博しています。
アクセスのあった人物・場所・端末・時間などを元に、承認ルールを部署ごとに自由に設定できるなど、柔軟さも人気の秘訣と言えるでしょう。
トラスト・ログイン byGMO
特徴
トラスト・ログイン byGMOは、Microsoft・Gmail・Slackなど、アプリへのログインをシングルサインオンにできるクラウドサービスです。
規模に関わらず、多くの企業が導入しており、社員入社時や退社時の煩雑なアカウント管理のスマート化、リモートワーク時におけるセキュリティ関連の強化、不正アクセスの防止などを実現してくれます。
国際規格であるISOから安全性を認められており、品質の高さが評価されています。
ジョーシス
特徴
ジョーシスとはジョーシス株式会社が運営しているSaaS統合管理サービスです。
従業員の入社・在籍中・退社の際におけるアナログな業務の自動化を図り、業務コストの削減に寄与してくれます。
ITデバイスの管理・セキュリティ対策に課題を抱えている企業におすすめです。
誰がどのデバイスで、どのSaaSを利用しているのか可視化することができ、SaaS管理を一元的に行えるツールをお探しの方にはもってこいと言えるでしょう。
HENNGE One
特徴
HENNGE OneはMicrosoft 365・Google Workspace・Box・LINE WORKSといったクラウドサービスを利用する際に活躍してくれる、SaaS管理ツールです。
各クラウドを一括管理し、情報漏えい・デバイス紛失・不正ログインなどの対策を行うことができます。
IP制限、デバイス証明書などセキュリティサービスも十分で、かつ、サポートの手厚さも魅力的です。
Bundle
特徴
Bundleは、情報システム部・コーポレートIT部・人事部・総務部などに向けた、作業自動化ツールです。
企業の基盤を構築する業務を担う部署においての業務の効率化・SaaSアカウントの管理・棚卸し作業などの自動化を得意としており、従業員のデータベースの構築や、人事発令と連携した各種SaaSのアカウント作成などを行うことができます。
BizteX Connect
特徴
BizteX Connectは、GUI上から簡単に外部サービスと連携でき、専門知識不要で業務を効率化できるSaas間データ連携サービスです。
直感的な操作性が持ち味で、Gmai・Microsoft One Drive・outlook・teams・Line work・zoom・facebook・kintoneなどの一元管理を、ノーコードで実現することができます。
また、データベースやRPAなどとも連携でき、クラウド領域はもちろん、デスクトップ領域に関してもオプション機能によって統合することができます。
Ivanti
特徴
IvantiはIT資産数・拠点数が多数保有している企業に最適な、統合IT資産・セキュリティ管理ツールです。
世界中に拠点があったり、スタッフが分散している場合においても、生産性の高い仕事が実現できるよう、すべてのエンドポイントデバイスを自動的に検出・修復・保護できる機能が魅力です。
セキュリティパッチ管理の手間を削減できるなど、業務の効率化にも持ってこいのサービスと言えます。
Soliton OneGate
特徴
Soliton OneGateはOffice365をはじめ、あらゆるクラウドサービスへのシングルサインオンを実現するサービスです。
全てのアクセス・ネットワークトラフィックを信頼しない「ゼロトラスト」を前提にID管理を自動化するサービスとして、ユーザーとデバイスを素早く特定し、不正アクセスから企業の情報資産を保護してくれます。
Wi-Fi・VPNの認証の一元管理を行えるなど、機能の幅広さが魅力です。
メタップスクラウド
特徴
メタップスクラウドは、ZOOM・Chatworなどをはじめ、100種類以上のSaaSに対応している、SaaS管理ツールです。
ダッシュボード機能の充実が魅力で、会社・組織・個人あらゆる形態から支持を得ています。
従業員・デバイスの一元管理を実現し、セキュアな環境構築を行えます。
マネーフォワード
特徴
マネーフォワードは、金融機関との連携実績が豊富な、マネーフォワードグループだからこそ実現できる高度なセキュリティが魅力のSaaS管理ツールです、
シャドーIT・シャドーIDの検知に優れており、潜在的なリスク排除を実現し、180種類以上のSaaSと簡単に連携することができます。
無料プランも用意されているので、まずは使い心地を試してみることも可能です。
SaaStainer(サーステイナー)
特徴
SaaStainer(サーステイナー) は、専門知識不要、ノーコードで利用できる、SaaS管理ツールです。
簡単に外部サービスとデータ連携でき、初期費用もかからないことから導入のハードルが低い点も人気の秘訣です。
50種類以上のSaaSと連携できるため、ユーザーのニーズにあった柔軟な運用を行えます。
デクセコ
特徴
デクセコは、利用中のSaaSの金額・契約数・契約担当者などを一元的に管理できるツールです。
会計システムと連携できる特性を持ち、拡張機能を利用すれば、いつどこで誰がSaaSを利用したかを可視化できるなど、便利な活用が可能です。
SaaS管理ツールの選び方
SaaS管理ツールを選択する際は以下のポイントに着目すると良いでしょう。
SaaS管理ツールの種類を確認する
SaaS管理ツールには主に以下2つのタイプが存在しますので、最適な方を選びましょう。
利用状況の把握が得意なタイプ
アカウントを管理する点にウエイトをおいた利用状況の把握を得意とするタイプは、アカウントの作成・削除・権限管理などを得意分野とし、アカウント管理をより効率的に行いたい企業におすすめです。
SaaSにかかっているコストを可視化できる機能も、企業にとって嬉しいポイントと言えるでしょう。
セキュリティ対策に強みを持つタイプ
シングルサインオン(別々のSaaSへのログインを一度のID・パスワード入力で行える技術)や2要素認証(ID・パスワード以外にも生体認証・ワンタイムパスワードが行える)などが可能なタイプは、セキュリティ面に強みを発揮します。
誤送信や悪意のある接触に対応できるセキュリティ機能が非常に高度であるため、安全かつ効率的なアカウント管理に最適です。
対応できるSaaSの種類を確認する
SaaS管理ツール選定の際には、そのツールが管理できるSaaSを事前にしっかりと確認しておくことが必要です。
使用中のSaaSが管理の対象外であることも考えられるため、十分に注意しましょう。
アカウント情報の連携機能の有無を確認する
入退社手続きが行える「労務管理システム」と連携できるSaaS管理ツールを利用すれば、社員の入れ替わりがあった際に、アカウントの管理や削除の手間を省くことが可能です。
また、システムの連携を図ることにより、労務管理システムが所有している利用者の氏名・組織名・メールアドレスなどといった個人情報をSaaS管理ツールでも共有できるなど、便利な使い方が広がります。
まとめ
以上、「SaaS管理ツール」についてご紹介いたしました。
SaaS系サービスは、これまで実現しなかった業務の効率化や自動化を叶えてくれますが、その分アカウント管理やセキュリティ対策、コスト管理に注意を払う必要があります。
導入中のSaaS系サービスの管理に頭を悩ませている企業の方はぜひ、この記事を参考になさってみてください。