販売管理システムを選定する際のポイント
自社の業種・業態に適したシステムか
販売管理システムは、業種や業界に特化しているもの、幅広い業界で汎用的に利用できる製品などがあります。
食品業界向けのものであれば、賞味期限の管理機能が搭載されていたりと業界・業種特有の機能が搭載されているため、より効率的な販売管理が実現できます。
業界特化型のものを利用すれば、自社向けにカスタマイズしなくても、効率的な販売管理ができるためカスタマイズにかけるコストをカットすることも可能です。
汎用型の販売管理システムは、在庫管理や購買管理、請求管理などの基本機能から自社にマッチしたものを選んでカスタマイズすることができたり、既存のPOSシステムや顧客管理システムとの連携ができ、機能数を抑えればコストを抑えた運用が可能となります。
導入後のサポート体制を確認
これまでに販売管理システムを利用している方であれば感覚的にどんな機能が搭載されていて、どのように使えばいいのか、操作方法もなんとなくわかるでしょうが、初めて販売管理システムを利用する場合は導入後に疑問点が当然でてくることもあります。
そういった場合に、どのように問い合わせできるのか、どんなサポート手段をベンダー側が提供しているのかが重要になります。
電話やメール・チャットなど、どんな問い合わせ方法に対応しているのか、24時間いつでも問い合わせすることができるのか、サポート可能な時間帯や休日にも対応しているのかといった点も確認しましょう。
自社にあった導入タイプを決める
販売管理システムは大きく分けて「パッケージ型」「スクラッチ型」「セミオーダー型」の3タイプに分けられ、事前に導入タイプを決めておくことでコストや導入時期を絞りやすくなります。
パッケージ型はあらかじめ機能が組まれているため、なるべく短期で導入したい方、特殊な業務管理の必要がない方におすすめです。
パッケージ型はスクラッチ型と比べると、初期導入費用が安価な点が特徴的で、カスタマイズの自由度はスクラッチ型の方が柔軟性に優れています。
スクラッチ型は導入企業に合わせてゼロから開発を行うため、導入までにある程度の時間を要しますが、柔軟なカスタマイズができるため、自社の業務が特殊な場合におすすめです。
さらに、自社の業務フローをベースにしているため導入後の負荷が軽い点も特徴でしょう。
パッケージ型をカスタマイズすることで柔軟性を持たせたセミオーダー型は、業界の基準の業務フローに合わせつつも自社独自の業務フローを保つことができ、スクラッチ型よりは初期費用が安価になるケースが多いです。
しかし、パッケージ型と比べるとカスタマイズが必要な分、初期費用は高く導入までに時間もかかります。
また、オンプレミス型かクラウド型によってもコストやカスタマイズ性に違いがでてくるため、こちらの確認も重要です。
クラウド型であればインターネットに接続できれば場所を選ばず利用でき、導入コストも抑えることができますが、カスタマイズ性はオンプレミス型に劣ります。