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新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言が出され、自宅での勤務を主としたテレワークという新しい働き方が世間に広まりました。今までは対面で当たり前のように行っていた会議や面接、商談ができなくなったことでオンラインでそれらを可能とする新しいサービスが登場し、導入する企業が急激に増加しています。
今回はそんな中からWEB会議用ツールのWhereby(ウェアバイ)というサービスについてご紹介させていただきます。
Wherebyとは
WherebyとはノルウェーにあるWherebyという企業によって開発されたWEB会議用のツールです。
主催者が発行したURLをクリックするだけでユーザー登録していない人でも気軽に会議に参加できることからテレワークによる需要高騰も相まって導入する企業が増えているサービスです。
PCだけでなくスマートフォンやタブレットでも簡単に会議に参加できます。4人までの会議であれば無料アカウントで利用することができるのでスタートアップ企業などにもおすすめのサービスです。
Wherebyの特徴・機能
様々なデバイスで簡単に会議ができる
Wherebyは、Web会議用のツールです。まず、会議の主催者となる人が簡単なサインアップをしてURLを発行します。その際主催者は、自分のトークルームのURLを自由に決めることが可能。そのURLをメールやメッセージアプリなどで会議に参加する人に送り、参加者がそこにアクセスするだけで会議を開始できます。
アカウントの登録は主催者のみ必要で、参加者は登録する必要がありません。複雑な操作が必要なく簡単に始められるので、インターネットやIT機器に不慣れな方にとっても導入のハードルが低く、気軽に利用できます。
また、アプリケーションをインストールしなくてもブラウザのみで会議ができることも特徴です。もちろん、PC以外でもタブレット端末やスマートフォンを通じて会議をすることも可能です。
拡張性の高い機能
拡張性の高さや他のサービスとの連携のしやすさもWearbyの特徴の一つです。
会員登録をすれば、部屋(トークルーム)の設定をより細かくでき、ブラウザの拡張機能をインストールすれば画面共有ができるので、会議参加者間で資料や画面を見ながら会議を進行することも可能です。
全画面や、ウィンドウごとの共有など細かな指定や録画もOK。会議中に文章でコミュニケーションをとりたい時には、チャット画面を開いてメッセージを送信できます。
また、外部のサービスとの連携ではタスク管理サービスのTrelloのアドレスを共有すると、参加者はコメントや編集ができます。さらに、チャットでYouTubeのアドレスを共有するとトークルーム内で動画を視聴することができます。
スマホアプリ版について
WherebyではiOSとAndroidに対応したスマホアプリを提供しています。
これによって、ネットが繋がる場所であれば場所を選ばずにWeb会議ができるようになります。
アプリ版からは、ログインなしで簡単に会議へ参加することが可能となり、チャット機能も有しているので、会議中の重要な内容を手軽にメモすることもできます。
音声通話のみで利用することもできるので、速度制限などで通信速度が遅いという場合でもWeb会議に参加することができるという特徴があります。
ビデオ会議、音声会議の内容は保存されないので機密情報の流出の心配もありませんし、主催者権限の機能も整備されているのでアプリからでも十分にWeb会議を行うことができます。
Wherebyの注意点(弱み)
一方で、会議の参加人数の上限が設けられており、無料プランでは4人まで、有料プランにしても12人までに参加人数が限られています。
また、特に参加者が多く同時に接続する人が増えたり画面共有を行ったりすると動作が重くなり、音声が途中で切れてしまったり、画面共有ができなくなったりなど、通信の不具合も発生します。
そのため、大人数での会議には向かないので、現状は数人限定で会議を行うのが現実的だと思います。
また、一度作成した会議URLは変わらないので、URLが漏洩すると会議中に無関係の人が入室してしまうなど、情報漏洩のリスクがあります。これを防ぐために、会議を始める際、メンバーが全員参加したらWherebyの画面右上にある「lock」ボタンをクリックすることが重要です。
Wherebyの価格・料金プラン
Wherebyでは3つの料金プランを提供しています。個人やスタートアップ企業などの小規模向けのFreeプランは月額0円、フリーランス向けのProプランは月額9.99ドル、スモールビジネス向けのBusinessプランは月額59.99ドルになります。
Freeプランは1ユーザーのみ利用可能で、作成できる会議室は1つまでという制限があります。会議に参加できる人数は4人までです。
Proプランは1ユーザーの利用で作成できる会議室は3つまで、12人まで会議に参加することができます。
Businessプランは無制限のユーザー数と50人まで会議に参加できる点が特徴です。作成できる会議室は10個までで、Proプランで利用できる機能に加えてカスタムドメインの設定や複数の管理者を設定することができます。
カレンダーとの同期機能やレコーディングも可能です。
2020年6月現在/詳細は公式サイトへ
Wherebyの導入事例・利用企業の評判
シンプルでわかりやすいツール
“URLだけでWeb会議ができるのが便利です。打ち合わせをする相手もアプリをインストールする必要なく、URLをクリックするだけなので、スムーズに会議を始められます。web商談もできるので営業の効率化に貢献しており、遠方のお客様へのサポートもしやすくなりました。”(人材関連企業様)
必要な機能が充実
“PCでオンライン会議をする際に必要な機能が一通り揃っています。社内の人がリモートワークをする時の打ち合わせで使うことが可能です。チャットだけではお互い伝えたいことが伝わらなかったり、顔を見て打ち合わせをしたいときには重宝します。”(M社様)
SNSでの評判・口コミ
これを機に各社どうやってリモート実現してるか情報共有する文化ができるといいですね。
ちなみに弊社はこんな感じです!
■MTG
・Whereby
・Zoom
→相手に応じて使い分け■コミュニケーション
・Slack
→社内はSlack■お問い合わせ対応
・Dialpad■情報周り
・Salesforce
・Gsuite— 岩田 真(ユーティル代表) (@Shin_Iwa_Utill) February 27, 2020
https://twitter.com/mangatari_maeda/status/1192280712210079744
類似サービスとの比較
Wherebyとの類似サービスとしてはZoomやONTALKなどが挙げられます。これらのサービスを以下の料金面や特徴で比較すると下記の通りです。
サービス名 | 料金(月額) | 初期費用 | 特徴 |
Whereby | ・Free/0$ ・Pro/9.99$ ・BUSINESS/59.99$ | 0円 | ・低価格から利用可能 ・小規模利用向け |
Zoom | ・基本プラン(パーソナル向け)/月額無料 ・プロ(小規模チーム向け)/1ホストごとに月額2,000円 ・ビジネス(中小企業向け)/1ホストごとに月額2,700円 ・企業(大企業向け)/1ホストごとに月額2,700円 | 0円 | ・アプリかブラウザで利用可能 ・世界中で利用することが可能 |
ONTALK | 2,800円〜 | 20,000円 | ・通話内容をテキスト化できる ・高いセキュリティ |
料金面で言えば無料で利用することが可能なZoomかWherebyがおすすめです。機能面で言えば多拠点での使用にも安定して接続可能なZoomか通話内容を記録して利用したい場合はテキスト化機能があるONTALKがおすすめです。
推奨環境について
WherebyはWebブラウザとスマホブラウザから利用が可能ですが、利用する際には以下のブラウザを利用することが推奨されています。
- Google Chrome
- Firefox
- Opera
- Vivaldi
- Edge
モバイルから利用する場合はiOSとAndroidに対応したスマホアプリがリリースされているので、そちらからWeb会議を行うと良いでしょう。
WherebyでWEB会議の恒常化を
今回はWEB会議ツールのWherebyをご紹介させていただきました。オンラインで会議ができるWherebyのようなサービスはZoomをはじめ様々な企業でリリースされています。緊急事態宣言が解除された現在でも、テレワークの継続を続ける企業、恒常化を図る企業は多く、これらのサービスを利用することで在宅勤務の効率化を促すことが可能になります。
導入に際しては予算はもちろんですが、利用者のネット環境によっては画質の乱れや音声の遅延などが発生する可能性があるので事前にネット環境の確認をすること、企業間で使う場合には相手方にWEB会議ツールを使用したい旨を事前に確認しておくことが重要です。
画像・データ出典:Whereby公式サイト