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「アサーション」とは?|人事用語

アサーションとは

1.アサーションとは
アサーションとは、assertion(主張)が語源であり、相手と自分の双方を尊重するコミュニケーションスキルです。

アサーションは、1950~70年代のアメリカにおける人種差別や女性解放運動の中で拡大し、日本にも1980年代頃から教育現場等で普及しました。

2.アサーションが注目される背景

・ハラスメントへの対策
セクシャルハラスメントやパワーハラスメントの防止等、企業のコンプライアンス意識が向上する中、男女や世代間等におけるコミュニケーション時の認識ギャップを是正し、ハラスメントを未然に防止します。

・オンラインコミュニケーション対策
コロナ感染拡大に伴う、テレワークの普及に伴い、社内コミュニケーションがオンラインで実施される機会が増えています。
こうした中、オフラインの対面での会話では顕在化しなかった、「表情や感情が分からない」「理解度が把握できない」等のオンラインコミュニケーションにおける対策が注目されています。

3.アサーションの効果

・自己表現の向上
双方の考えを尊重し、異なる意見に歩み寄って協調することで、これまで自分の意見を素直に主張できなかった人の自己表現が向上します。

・ハラスメントリスク回避
コミュニケーションの際の、表現や言葉によって、聞き手がハラスメントを感じるリスクを客観的に学習し、退職や休職に発展するリスクを回避します。

4.アサーションのスタイル

・アグレッシブ

自分の意見を強く主張する、攻撃的なタイプです。一方的に、自分の言い分を押し通すことが多く、相手の意見を聞かずに、自分の価値観を押し付けます。
組織内において、関係悪化をさせる可能性があり、大きな損害を与える事があります。

・ノンアサーティブ

自己主張が不得意で、相手に合わせようとする意識が強く、自分の言いたいことが言えず、相手の意見を受け入れてしまうタイプです。
穏やかな人が多く、間違いや否定を恐れるため、率直な意見を言えず、人からの意見を断れず曖昧になり、ストレスを抱えてしまう傾向があります。
また、自分の意見ではないため、責任感も希薄になりやすいです。

・アサーティブ

相手へ配慮しつつ、自分の意見も主張する、アグレッシブとノンアサーティブの長所を備えたタイプです。
自分の考えを一方的に主張せず、相手の立場や状況を尊重し、その場に適した表現で主張することができます。

アサーションの使い方・例文

・ハラスメント研修の一環として、コミュニケーションスキル向上を目的とした、アサーションに関する講義を開催する。
・オンラインでの面接を開催する際に、アサーションに関する基礎知識を知っておくことが望ましい。

動画で解説

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