エンプロイアビリティとは
1.エンプロイアビリティとは
エンプロイアビリティーとは、employ(従業員) ability(能力)に由来し、「組織から雇わせたいと思わせる力」を意味します。
例えば、システムエンジニアの募集に対して、ITに関連する専門知識を有している応募者の方が、採用される確率は高く、エンプロイアビリティが高いと言えます。
また、関連する資格を保有していることや、募集要項に関連する実務経験、プロジェクトマネージメント経験等の有無によって、エンプロイアビリティが更に高くなります。
なお、業界関連する専門知識だけではなく、離職回数や管理職経験、人格等の人間力についても、エンプロイアビリティを高める要素となります。
2.エンプロイアビリティが注目される背景
かつての日本企業は、新卒採用からの終身雇用が一般的であり、転職は限られた人が行うものであったため、エンプロイアビリティの重要性は低いものでした。
しかし、現代社会においては、流動的な職場環境が主流であり、労働者は常に所属する組織以外からの、客観的な評価を意識するようになりました。
今の職場の中で、役員や上司と円滑な関係でいることや、同僚や部下から能力を認められるだけでなく、第三者がその能力を評価できるような、実績や資格が要求されます。
3.エンプロイアビリティのメリット
・自社だけでなく、他企業においても客観的に評価されるスキルを習得する意欲が芽生えることで、個々の能力が継続的に高められる
・人事評価において、エンプロイアビリティを比較することで、部署間の相違や、上司部下との人間関係に依存せず、客観的な視点での評価が可能となる
・採用活動において、採用の基準が明確となり、優秀な人材を客観的な視点で採用できることや、現在の社員や、応募者同士の比較も容易になる
エンプロイアビリティの使い方・例文
・難関資格の取得によって、エンプロイアビリティが向上する
・各社員の年間業務成果を評価する上で、当該実績がエンプロアビリティを高める要素となるかを意識する必要がある
・大規模プロジェクトにおける、マネージャー経験や組織間の調整実績は、エンプロアビリティを高める要素となる