エンゲージメントとは
1.エンゲージメントとは
エンゲージメントとは、engagemen(約束、誓約)に由来し、人事分野におけるエンゲージメントは、「個人と組織との連携」を意味し、組織に対する愛着等のニュアンスが含まれます。
個人の成長やモチベーションを高めることが、企業の業績や社会的価値を向上させると同時に、企業の成長や発展が、個人の働きがいを高めるという、相乗効果の関係を意味し、企業と従業員の相互貢献の結びつきや、組織力を表します。
エンゲージメントには、忠誠心や満足度等の意味が含まれますが、組織と個人の双方向の関係であることが特徴であり、双方の結びつきと成長に比例して、もう一方も成長するという相関関係の意味が強く含まれます。
2.エンゲージメントの背景
少子高齢化に伴う、労働力人口の低下により、恒常的な労働力の維持は、企業にとっての大きな経営課題となりつつあります。
日本における、新卒入社からの終身雇用は、過去の常識となりつつあり、従業員は新卒入社から数年後以内で、より充実した労働環境を求めて転職するケースが少なくありません。
このように人材が流動化された労働市場において、優秀な人材の離職率を低下させ、魅力的な職場を維持するためには、企業と従業員の双方向の信頼関係が不可欠となります。
また、子育て支援、定年退職後のシニアワーカー、副業といった、ダイバシティの働き方改革への配慮も、エンゲージメントが注目されてる背景の一つと言えます。
3.エンゲージメントのメリット
・労働環境における問題点が能動的に洗い出され、解決に向けた積極的な意見交換等によって、コミュニケーションが活性化
・組織との双方向の信頼関係により、経営目標や業務成果を共有し、目標達成意識が向上
・仕事に対する受け身の姿勢が改善され、能動的な取り組みに代わることで、労働生産性が向上
・給与や福利厚生等の労働条件以外の部分においても、当該企業に帰属する付加価値が向上し、離職率が低下
エンゲージメントの使い方・例文
・所属する会社の環境や仕事の満足度が高いということは、エンゲージメントが高い状態と同義である
・エンゲージメントを高めることで、社員のモチベーションを高め、離職率を下げる効果が期待される