KPIとは
1.KPIとは
KPIは「Key」(重要な) 「Performance」(成果) 「Indicator」(指標)に由来し、「重要な成果指標」を意味します。
事業やプロジェクトにおいて、目的を達成するための指標を定めることで、事業がどの程度結果を出しているのか、定量的に評価することが可能になります。
また、このような定量的な評価によって、プロジェクト関係者の具体的な作業へのフィードバックや、プロジェクト課題や予算の改善に反映させることが可能になります。
2.KPIの具体例
KPIは、様々な事業分野にて利用されていますが、代表的な利用例を幾つか紹介します。
(1)システム開発
システム開発プロジェクトを成功させるためには、「スケジュール」「品質」「コスト」という、3つの要素の目標を達成する必要があります。
例えば、設計工程において、期間が4ヵ月あったとします。2ヵ月が終了した時点で、設計作業はスケジュールの観点で半分程度は終了している必要があるでしょう。
そこで、「担当者執筆○%以上完了」「レビュー実施○%以上完了」のようなKPIを設定します。
また、品質の観点では、「レビュー指摘○件以上」「レビュー残指摘○件以下」のようなKPIが考えられます。
このような具体的なKPIを設定し、達成・未達成等の定期的な評価を行うことで、プロジェクト運営に問題がないかを客観的に評価することが可能になります。
(2)営業
営業分野の指標には、売上○万円以上、純利益○万円以上のような、代表的な数値目標が挙げられます。
この目標を達成するためには、現場ではより詳細化された目標を設定します。
例えば、訪問販売のようなケースにおいては、一日の電話アポイント件数○件以上、面談件数が○件以上、契約件数○件以上などが考えられます。
また、店舗販売のようなケースにおいては、一日の来訪者数○人以上、一人当たりの顧客単価○円以上、原価率○%以下 等が考えられます。
KPIの使い方・例文
・KPIを設定することで、事業やプロジェクト運営が順調に進行しているかを定量的に評価することが可能となる
・KPIで設定した値を下回っている場合は、当該指標を達成するための改善策を検討すべきである