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「限定正社員」とは?|人事用語

限定正社員とは

1.限定正社員とは

限定正社員とは、雇用期間に制限のない正社員の一種でありながら、勤務する場所や時間、業種が限定された社員を意味します。

従来の日本社会におけるサラリーマンといえば、転勤や出向などにより、国や県をまたいで引っ越しすることや単身赴任は珍しいことではありませんでした。

また、時間外労働や休日出勤も恒常化し、ある突然、全く馴染みのない部署へ異動するようなことも、正社員という役割の中に含まれていました。

しかし、近年、働き方改革の普及により、「勤務する場所を限定したい」「勤務する時間を限定したい」「生涯にわたって特定の業種で働きたい」という様々なニーズが生まれ、このようなニーズに対応するために、限定正社員という概念が登場しました。

2.限定正社員のタイプとメリット

・勤務エリア限定タイプ
転勤の可能性がなく、特定の勤務エリアを限定するタイプです。大企業における正社員が敬遠される理由の上位には転勤が挙げられます。
転勤によって、生活拠点の変更を余儀なくされ、時には海外転勤などにより、異言語・異文化の中での生活を余儀なくされることがあります。
子供の転校や、引っ越しに伴う負担を考え、単身赴任を選択するようなケースも少なくありません。
このような負担を回避するために、勤務エリアを限定するタイプの正社員には高い需要があります。

・勤務時間限定タイプ
一日の労働時間の上限を、通常よりも短く設定することで、主に育児等の両立を図るタイプです。育児だけでなく、介護や自己啓発、開業準備等、活用方法は様々です。
また、「早朝のみ」「夜勤のみ」「遅番のみ」「残業免除」のような勤務時間パターンも存在します。

・職種限定タイプ
所属する企業の中で、特定の業種を限定することで、新しい職種へ対応する労力を軽減するタイプです。
例えば、総合的な企業の中では、財務分野や法務分野のスペシャリスト系の職種が該当します。
また、IT分野についても、様々なジャンルが存在しますが、特定分野のスペシャリストが存在しやすい職種になります。

限定正社員の使い方・例文

・これまで通常の正社員であったが、出産を機に、勤務時間限定タイプの限定正社員へ変更する旨を会社に申し入れた
・昨年、マンションを購入し転勤をしたくないため、勤務エリアを限定する、限定正社員への変更を検討している

動画で解説

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