高年齢者等共同就業機会創出助成金とは
1.高年齢者等共同就業機会創出助成金とは
日本の労働人口は、年々減少傾向にあり、企業にとって人材の新規獲得や維持は、大きな経営課題となりつつあります。
こうした中、多様な働き方と多様性を尊重する、いわゆる「働き方改革」の考え方が広く普及し、出産・育児世代や、介護者、シニア世代が快適に働ける環境が徐々に整備され始めました。
また、このような育児、介護、シニア世代の労働環境を、国が支援する制度も、少しずつ整備されています。
高年齢者等共同就業機会創出助成金とは、その名前の由来するとおり、「高齢者」が「共同」で、「就業機会」を「創設」するための「助成金」制度です。
高齢者とは45歳以上を意味し、シニア世代が継続して労働を維持するための、共同事業の創設にあたって、特定の条件を満たすことで、国から助成金が支給されます。
2.高年齢者等共同就業機会創出助成金の概要
・共同創業
45歳以上の方が、3人以上、共同で創業することが条件です。法人の登記時点で45歳を満たしている必要があります。
なお、法人登記の過去1年以内に、サラリーマンや個人事業主等で一定の収入を得ている事が条件です。
また、法人登記以降に、サラリーマンや個人事業主で収入を得ている場合は、条件に該当しません。
・最高で500万円の助成金
助成金は、起業に発生した費用の3分の2が上限となり、最高500万円となります。
・法人設立
法人設立の際に出資し、法人代表を定め、業務に従事し、半年間の事業運営をしていること。
初回決算において、自己資本比率が50%以下であること。
・雇用保険
創業者及び雇用者が、雇用保険に加入していること。
高年齢者等共同就業機会創出助成金の使い方・例文
・高年齢者等共同就業機会創出助成金を申請し、創業に要した1000万円のうち、500万円が助成金として支給された。
・高年齢者等共同就業機会創出助成金の申請にあたって、創業者が現在2名であるが、もう1名の創業者を募集する必要がある。