RPAとは
1.RPAとは
RPAは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略称で、ソフトウエアのロボットを使い、定型的な業務を自動化します。
人が手で行っている仕事を、ロボットに記憶させることで、何度でも、休憩をとることなく、ロボットが自動で仕事を処理します。
2.RPAによって自動化される業務の例
RPAによって以下のような業務を自動化することができます
・データの登録
・データの確認
・ファイルを定時に自動で送信
・インターネット上の公開情報を自動で収集
3.RPAが注目される背景
少子高齢化により、日本の労働力人口は減少しており、労働力の確保は企業にとって、大きな経営課題となっています。
数十年前まで、製造業界において、工場勤務するスタッフの手作業によって行われていた業務の大半は、現在では産業用ロボットによって自動化されています。
これと同じく、各企業の事務作業についても、手作業で行われている業務は、徐々にロボットによって自動化されつつあります。
機械的に時間が奪われる業務をロボットに任せることで、貴重な人的資源を企画・開発のクリエイティブな業務にアサインすることが可能になるため、労働力確保のソリューションとして、大きな注目を集めているのです。
また、RPAは、指示どおり正確に実行することが可能であるため、人間のように間違えることもなく、休憩をとる必要なく、24時間・365日稼働することが可能です。
さらに、RPAの種類によっては、高速に実行させることも可能であり、人間では実行できない膨大な量の業務を、短時間で行うことも可能です。
4,RPA導入のメリット
・業務品質の向上
・コスト削減
・納期の短縮
5.RPAと他ツールの違い
・RPAとマクロの違い
マクロとは、マイクロソフト社のオフィスに付属されるVBA言語を使い、オフィス製品内での業務を自動化するツールですが、RPAは特定の製品に限定することなく、様々な製品や端末で利用することが可能です。
・RPAとAIの違い
AIとは、人工知能の略で、機械的な学習をさせることで、学習結果に基づいた分析に基づき、自動的な処理を行います。
RPAとは「自動化」という点では共通していますが、RPAは分析することはできず、「あらかじめ決められた業務」を指示通りに、正確に行います。
このため、RPAには「予測」や「判断」という機能は有していません。
RPAの使い方・例文
・毎朝、全社宛に送信している日報を、RPAによって自動送信する。
・Aファイルに入力されている内容を、Bシステムに登録する業務は、RPAを使って自動化が可能だ。