「サクセッションプランニング」とは？｜人事用語

サクセッションプランニングとは

１．サクセッションプランニングとは

サクセッションプランニングとは、Succession　「連続」　 Planning　「計画実行」に由来し、企業後継者の育成計画を意味します。
日本ではあまり普及した概念ではありませんが、海外ではこのような考え方が一般的に浸透しており、企業経営者が退任を予定する数年前から、後継者を指名し、計画的に次世代経営者としてのノウハウを指導します。
また、現役経営者が、体調不良や不祥事等によって急に退任が発生した場合においても、企業の決裁プロセスを停滞させること無く、スムーズに経営交代ができるためにも、計画的に実行します。

また、後継者育成という観点だけでなく、若い世代のリーダーを指名・育成することで、企業内の保守的な思考を一新させ、イノベーションが起こりやすい社内環境をもたらす目的でも利用されます。

２．サクセッションプランニングの必要性

・経営交代に伴う、現場混乱の回避
企業経営において、経営者の存在は大きく、経営交代に伴って現場は混乱してしまいがちです。
決裁プロセスや、報告形式等も、経営者の経験や資質、好みに応じて変動する要素が多くあり、こうしたプロセス変更は、業務運用やシステムに対して大幅な変更が発生する可能性があります。
企業後継者の本格的な経営参加に先立って、段階的に実務に参加することで、大幅なプロセス変更に伴う、現場の混乱を回避する事が可能になります

・企業特性の早期理解
企業には、「強み」「弱み」が多かれ少なかれ存在しますが、その特性を理解するのには、一定の時間を要します。
特に、外部環境や従業員目線では、こうした特性の本質的な要素にアクセスできず、見えないこともあります。
外部から経営者を招集した場合、こうした特性を理解するのに数年を要しますが、サクセッションプランニングによって、こうした特性を経営に参加する前に理解することが可能になります。