ホームページやブログなどのWeb制作には「SEO対策」が欠かせません。
SEO対策には様々な方法があり、情報も多く出回っていますが、個人や自社だけでノウハウを集めて実行するのは労力がかかります。
今回の記事では、そんな重要なSEO対策を外部に依頼した際の費用について解説しています。
どのような費用が発生するのか、また少しでもコストを抑えて費用対効果を高めるポイントについてもご紹介します。
目次
SEO対策に必要な費用の概要
SEO対策には様々な施策の種類があり、必要な費用や相場感もそれぞれ異なります。
まずは、費用が発生するSEO対策の種類を把握しておきましょう。
また、SEO対策の費用には下記3つの料金体系があります。
・月額固定費型
・一括支払型
・成果報酬型
それぞれの料金体系や施策内容と費用の関係は後述いたします。
SEOコンサルティング(総合的コンサルティング)
SEOコンサルティングは、SEOで成果を上げるために必要なSEO対策の総合的なコンサルティング支援です。
具体的には下記のような業務です。
・キーワードや競合調査
・サイト分析
・コンテンツ作成支援
・サイト設計
・ツール運用支援
このような支援を総合的に行いSEO対策を講じますが、依頼する際には担当範囲が幅広い分、どこまでが対象範囲か、どんな成果を目標とするかを明確にする必要があります。
SEOサイト設計
総合的コンサルティングと違い、SEOサイト設計では新しく作るサイトの「調査・分析・企画」の部分を担当します。
SEO対策を専門とする企業へ単発で依頼する場合もありますが、ホームページ制作を制作会社へ依頼する場合は、その制作会社がSEOサイト設計を担う場合もあります。
内部施策
内部施策は、サイトの構造や文章などを最適な状態に改善し、Googleなどの検索エンジンに対して正しい巡回と評価を促す施策です。
具体的には、
・タグの最適化
・メタディスクリプション設定
・サイト内構造改善
・内部リンク設置
・サイトマップの送信
・ページ表示速度の高速化
などがあり、いずれもユーザビリティとクローラビリティ向上を目的としています。
外部施策
外部施策とは、他のサイトからの外部リンクを獲得(被リンク)し、自サイトの評価を上げる施策です。
被リンクはSEO対策において非常に有効な手段ですが、お金で購入したリンクや不自然な被リンクはGoogleのガイドライン違反となり、検索結果から飛ばされるなどのペナルティを受けてしまいます。
検索エンジンも日々進化しており不自然なリンクは以前より見抜かれやすくなっているため、外部施策の手段は慎重に検討する必要があります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、検索したユーザーの求めている情報を意識したコンテンツを作成することで、自然検索の上位表示を目指す施策です。
Googleのアルゴリズムでは、検索結果がユーザーの役に立つものであることを高く評価しているため、コンテンツでユーザーを満足させることは結果として上位表示対策にも繋がります。
ただコンテンツを量産するだけでなく、質の高いコンテンツを蓄積していくことがコンテンツSEOのポイントです。
SEOツール運用
自社でSEO対策を行う場合でも、キーワードチェックやコンテンツ作成のためのツールを運用しながら改善することもあります。
有料のSEOツールを使用する場合は、導入費用や月額費用が発生します。
SEO対策を外部に任せるメリット
SEO対策は自社で行う場合と専門業者へ依頼する場合と2パターンあります。
自社で行う場合は当然費用を抑えることができますが、成果を上げるためには正しいノウハウとリソースが必要になります。
ここでは、SEO対策を自社(インハウス)ではなくアウトソースするメリットをご紹介します。
プロによるSEO対策
SEO対策を専門とする業者は、その道の専門家が集まっています。
内部施策やコンテンツSEOなど、各施策のプロが最新の情報を元にアドバイスや運用をしてくれるため、自社で手探りでSEO対策を行うよりも成果が出る確率やスピードの向上が期待できます。
リソース確保が不要
SEO対策はすぐに効果が出るわけではなく、ある程度の期間を要します。
そのため、目標としている効果を得るために、資金とは別に人材や時間の確保も必要になります。
SEO対策をアウトソースすることで、それらのリソースを別で用意する必要がなくなります。
事業内容に集中できる
アウトソースで自社の業務全体からSEO対策を切り離すことによって、商品開発や経営戦略、人材採用など、事業にとって必要な重要な業務にリソースを集中させることができます。
経営の根幹となる重要な業務とプロによるSEO対策を組み合わせれば、事業の目標達成の近道にもなります。
SEO対策費用の平均相場
それでは、SEO対策に必要な費用の相場を見ていきましょう。
各SEO対策の内容と料金タイプを一覧にしています。
SEO対策内容 | 料金タイプ | 費用 |
総合的SEOコンサルティング | 月額固定費型 | 月額10〜50万円 |
SEOサイト設計 | 一括支払型 | 10〜100万円以上 |
内部施策 | 一括支払型 | 10〜100万円 |
外部施策 | 成果報酬型 or 月額固定費型 | 1〜数十万円 |
コンテンツSEO | 一括支払型 or 月額固定費型 | 1記事1,000円〜数万円 |
SEOツール運用 | 月額固定費型 | 月額2万円〜 |
※費用は平均相場の目安で、施策内容によって異なります。
内部施策やサイト制作初期のSEOサイト設計などは、一度の施策である程度の効果が見込めるため、一括支払型の場合がほとんどです。
反対に、総合的SEOコンサルティングやコンテンツSEOは継続的な改善やコンテンツの追加が必要なため、月額制や記事単位での費用発生になります。
SEO対策の費用対効果を高めるポイント
最後に、SEO対策の費用対効果を最大限高めるためのポイントについてご紹介します。
目的や目標を明確に決めておく
まずはSEO対策によって達成したい目標や目的をきちんと決めておくことが重要です。
目標や目的がはっきりしていれば、自社でSEO対策を行う場合には何にどこまでのリソースを投入するかの判断材料になり、施策を外部に依頼する際にも無駄に費用を払い続けることがなくなります。
サイトの専門性・権威性・信頼性を意識する
SEO用語として「E-A-T」というものがあります。
これは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字と取った言葉で、Googleの検索品質評価ガイドラインでもページ品質評価の最重要項目と書かれるほど、現代のSEO対策では重要な項目です。
サイトの専門性や権威性、信頼性を高めることは、細かなSEO対策の全ての土台となり、E-A-Tと適切なSEO対策の組み合わせにより費用対効果を高めることができます。
アウトソース先の強みやできることを把握しておく
SEO対策を専門としている業者の中でも、それぞれ得意分野や強みが異なります。
自社の目的と合わせて各業者がどんな施策に強みを持っているのか、またどんな実績があるかをしっかり把握しておくことで、最適な依頼先を絞ることができます。
外部施策の手法を把握しておく
一昔前は強引な被リンクでもSEO効果を上げることができましたが、現在は検索エンジンを欺くような被リンクはすぐに発覚しペナルティの対象になります。
そのため、SEOの外部施策を業者へ依頼する際には、どのような手法で外部施策を行うのか、順位が下がったときにどのような対策を取るのかを確認しておくことは必須と言えます。
まとめ
SEO対策に必要な費用と費用対効果を高めるためのポイントについて解説しました。
相場感を把握し、必要な施策と目標を定めることでSEO対策の費用対効果を最大化することできますので、今回の記事もぜひ参考にしてみてください。