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飲食店における注文の受付から会計までのプロセスは、手書きや口頭での連絡などアナログな部分が多いため、業務効率化やコストカットを図りたいという方も多いでしょう。
オーダーテイクの効率化には、オーダーエントリーシステムがおすすめです。
本記事では、オーダーエントリーシステムについて解説しますので参考にしてください。
オーダーエントリーシステムとは
オーダーエントリーシステム(OES)とは、飲食店におけるオーダーテイクを効率化することができるシステムです。
従来のオーダー方法は、注文を手書きで伝票に書き起こす必要があり、時間がかかるだけでなく読み間違いや記入漏れなどのミスも発生していました。
さらに、受けた注文をキッチンに伝えにいく必要もあり、スムーズな業務の妨げにもなっています。
オーダーエントリーシステムで注文情報をデータ化することで、伝票への記入が不要となり、キッチンへの連絡も自動化されるため、業務効率化につなげることができます。
また、オーダーエントリーシステムは、会計ソフトやPOSレジシステムと連携することが可能なサービスも多いため、注文から会計までのプロセスを短縮し、回転率をアップ、売上拡大に貢献します。
おすすめのオーダーエントリーシステム
レストランボード
特徴
レストランボードは、予約管理を効率化する予約台帳アプリです。
株式会社リクルートライフスタイルが運営しており、同社が提供しているAirレジハンディと連携することで、予約から注文受付、会計までのプロセスを短縮、効率化することができます。
飲食店の業務を効率化するための機能が豊富に搭載されており、基本機能の利用のみであれば無料となっています。
予約管理機能を利用することで、予約業務における登録作業を効率化、また顧客管理も効率化できます。
予約状況がリアルタイムに確認できるため、ダブルブッキングの防止が可能です。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円〜
※価格情報は2023年5月時点のもの
Waiter
特徴
Waiterは、飲食店向けの機能を豊富に詰め込んだオーダーエントリーシステムです。
iPadや iPhoneといったiOS端末をハンディとして利用することができるため、端末購入費用を抑えて導入できる点が優れています。
また、業界初のサービス品質保証制度を実施しており、高いサーバー稼働率、365日受付可能なサポートなどを提供しているため、安心して利用することができます。
料金
- スタンダートプラン:0円
- フードビジネスプラン:月額10,000円/店舗
※価格情報は2023年5月時点のもの
スマレジ・ウェイター
特徴
スマレジ・ウェイターは、iPadやiPhoneをハンディとして利用することができるオーダーエントリーシステムです。
注文確定時に、予め設定しておいたプリンターからキッチン伝票をプリントアウトすることができるため、オーダーの伝達ミスを防ぐことが可能となります。
導入店舗独自のメニューを登録でき、飲み放題プランや季節限定メニューなどの設定も可能です。
数量を事前に登録しておくことで、残数が0になったメニューはオーダーが入らなくなるため、数量限定メニューを展開している店舗にもおすすめとなっています。
料金
- スタンダードプラン:0円
- フードビジネスプラン:月額10,000円
※価格情報は2023年5月時点のもの
Square レストランPOSレジ
特徴
Square レストランPOSレジは、決済サービスのSquareに搭載されているオーダーエントリー機能です。
オーダーエントリー以外に、売上管理や顧客管理、勤怠管理などの機能も搭載されています。
手元のスマートフォンやタブレットからオーダーエントリー機能を利用できるため、端末代のカットにもつながります。
また、QR読み込みによるセルフオーダーも可能なため、少人数での店舗運営にもおすすめのサービスです。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円
- 決済手数料:3.6%〜
※価格情報は2023年5月時点のもの
Airレジハンディ
特徴
Airレジハンディは、見やすいメニュー画面で利用できるオーダーエントリーシステムです。
注文管理はもちろん、キッチンモニターやセルフオーダーなど、様々なオプションを利用することができ、初心者から上級者まで、幅広い業務の効率化に対応することができます。
POSレジサービスの「Airレジ」や、予約台帳アプリの「レストランボード」などとの連携が可能なため、予約受付から会計までのプロセスを短縮することが可能です。
料金
- ペーパーレスプラン:月額12,000円
- プリンタープラン:月額12,000円
※価格情報は2023年5月時点のもの
オーダーエントリーシステム選定のポイント
オプションや詳細設定の種類を確認
オーダーエントリーシステムは、導入するサービスによって利用できる機能やカスタマイズの範囲が異なります。
自店舗のメニュー形態や会計ルールを確認し、カスタマイズが可能なシステムを選定しましょう。
飲み放題の時間管理やテイクアウトの設定、有料トッピング、ハーフサイズの設定など、幅広い設定が可能なサービスであれば、幅広い活用が可能となります。
無料のトライアルを提供しているサービスも多いため、事前に確認しておくと良いでしょう。
料金の比較
オーダーエントリーシステムは、月額固定で利用できるサービスが多いですが、固定費以外に、ハンディなどの専用機器を購入しなければいけないサービスもあります。
少しでもコストを抑えたい場合は、iPhoneやiPadといった手持ちのデバイスをハンディとして活用できるサービスを選ぶと端末購入費をカットすることができます。
また、セルフオーダーやPOS連携などはオプションとして課金が必要なシステムもあるため、基本機能にどこまで含まれているかを確認しておくことが重要です。
サポート体制を確認
オーダーエントリーシステムは、基本的にWi-Fiを活用してデータを通信します。
そのため、Wi-Fi機器が故障してしまうと端末が利用できなくなってしまう恐れがあります。
トラブル時でもオフラインで利用できるようなシステムや、トラブル時にすぐ対応してくれるようなサポート体制が充実しているシステムを選ぶことで、リスクの軽減が可能となります。
オーダーエントリーシステムを導入するメリット
注文や会計業務の負荷を削減
オーダーエントリーシステムを導入することで、注文内容を伝票に記入する手間が省略され、キッチンへのオーダー伝達も不要となるため、注文業務の効率化につながります。セルフオーダー機能が利用できるシステムを導入することで、注文を取りに行く時間を省略することができます。
また、POSデータで会計が自動計算されるため、伝票を見ながら打ち込んでいく手間や時間の省略、打ち間違いによるトラブル防止ができる点もメリットです。
オペレーション業務の効率化
オーダーエントリーシステムは、入力した情報が正確にキッチンへ共有されるため、伝え忘れや聞き間違いによるミスの防止、他の業務に対応しなければいけないことによるタイムロスを削減することが可能です。
ハンディでメニューが確認でき、わかりやすい画面で操作可能サービスも多いため、入ったばかりの新人スタッフでも注文業務に対応できるため、人材育成にかける時間を短縮できる点もメリットと言えます。
オプション機能で、残数管理ができるサービスもあり、事前に数量を登録しておけば、人気商品の品切れや数量限定メニューの売り切れ時にオーダー受付を自動で止めることが可能となり誤入力を防ぐことが可能です。
顧客情報を活用した施策強化が可能になる
オーダーエントリーシステムには、モバイルタイプと呼ばれる顧客自身が手元のスマートフォンを使って注文するシステムがあります。
モバイルタイプは、注文を受けることで、年齢や性別などの顧客属性データを取得することが可能です。
収集したデータを活用し、クーポンを配信、新規メニューの開発、リピート促進のメール送付など、様々な販促施策や集客施策が可能になる点は大きなメリットと言えるでしょう。
オーダーエントリーシステムを導入して店舗業務の効率化を
オーダーエントリーシステムについて解説しました。
店舗業務において、注文業務は手間と時間がかかることが多く、書き間違いや伝え間違いなどのミスが発生するリスクもあります。
オーダーエントリーシステムを導入することで、業務効率化が実現できるだけなく、ミスの削減にもつながりますので、この機会に導入を検討されてみてはいかがでしょうか。