データ活用の分野において聞かれるようになった「ETL」という言葉。
しかし、なんとなくの意味はわかっても、ETLがどのようなものなのか正確には把握していないという方も多いのではないでしょうか。
本記事ではETLについて、基本的な意味や混同されがちなEAIとの違い、おすすめのETLツールなどを紹介しますので参考にしてください。
ETLとは?
ETLとは、Extract(抽出) Transform(変換) Load(格納)の頭文字を取った略語で、データ統合時におけるそれぞれのプロセスを意味します。
ETL自体は1970年代から提唱されている概念ですが、現代ビジネスにおいてはビジネス・インテリジェンスのために作成されるデータウェアハウス構築時のプロセスという認識です。
ETLのプロセスとしては、以前はスクラッチ開発の現場で実装されているものでしたが、現在ではETLツールが登場しています。
ETLツールとは
ETLツールとは、散在する膨大なデータを、システム間で連携するために「抽出」「変換」「格納」することができるツールのことを指します。
BIツールなどにおけるデータ分析・保存を効率化するために使用されているケースが多いです。
複数のデータソースがあり、膨大なデータを変換するのに時間や手間がかかっている場合にはETLツールを導入してみると良いでしょう。Excelでのデータ加工が厳しい場合も同様です。
ETLとEAIの違いについて
EAIとは、Enterprise Application Integrationの頭文字を取った略語で、複数のシステムで管理しているデータを連携する技術・仕組みです。
EAIツール自体は1990年代後半から登場しており、自社で利用している各システムに連携機能を追加する際の手間やコストの問題を解消することができます。
ETLはデータを一箇所に集約することを目的としているのに対して、EAIは複数のシステムを連携してシステム間の移行をスムーズにすることを目的としている点に違いがあります。
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おすすめのETLツール
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料金
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※価格情報は2022年11月時点のもの
ASTERIA Warp Core
特徴
ASTERIA Warp Coreは、ノーコードでのシステムデータ連携を実現することができるETLツールです。
既存サービスであるASTERIA Warpの機能を厳選してリリースされており、シンプルな設計となっています。
システム間の自動連携で、メールに届いたファイルの送受信処理を可能にするなど様々な業務効率化をサポートすることができます。
料金
- 初期費用:0円
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※価格情報は2022年11月時点のもの
Waha! Transformer
特徴
Waha! Transformerは、ExcelファイルやWeb APIなど様々な環境にデータをシームレスに連携することができるツールです。
1997年にリリースされた実績のある純国産ツールで、これまでに2,300以上のライセンスを導入しています。
プログラミングの知識がなくても直感的に操作することができ、メインフレームやRDB、Excelとの接続も可能です。
インストールサーバーのCPU数に応じてマルチスレッドに対応でき、膨大なデータにも高速で処理を実行することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2022年11月時点のもの
trocco
特徴
troccoは、豊富なテンプレートを用意しているETLツールです。
データスマート生成やジョブ管理など幅広い領域をカバーした分析基盤の構築をサポートすることができ、インサイトを獲得しやすい点に特徴があります。
運用や保守はベンダー側が行なってくれるため、運用に集中することが可能で、データエンジニアに馴染みやすいUIで設計されています。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:100,000円〜
※価格情報は2022年11月時点のもの
krewData
特徴
krewDataは、ビジネスアプリケーションの構築ツールであるkintoneのプラグインです。
Excel業務や基幹システムのデータを連携して、在庫管理や予実管理といったkintoneのアプリを横断するデータを自動で集計・加工することができます。
業務シーンに合わせた柔軟なタイミングで集計処理を自動で実行できる点が優れています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:13,200円〜
※価格情報は2023年7月時点のもの
DataSpider
特徴
DataSpiderは、様々なシステム間のデータやアプリケーションをスムーズに連携させることができます。
専門的な知識がなくても複雑な処理を行うことができ、本格的な連携を可能とします。
データ入力・出力の変換、加工など、フローを柔軟に作成することができ、主要データベースやアプリケーションごとに様々な接続アダプターが用意されています。
料金
- 初期費用:600,000円
- 月額料金:120,000円〜
※価格情報は2023年7月時点のもの
Qanat2.0
特徴
Qanat2.0は、内外部のシステムをスムーズに統合、一元管理することができるシステムです。
個別に管理されていたセクションを1つのプラットフォーム上で管理することができるため、管理の手間を効率化することが可能となります。
受注処理から顧客へのフォローを自動化するなど、様々な業務効率化が可能です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
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※価格情報は2023年7月時点のもの
Talend
特徴
Talendは、海外発のETLツールで、データ統合ソリューションにおいて第三者機関から高い評価を受けています。
生成したコードと、1,000個以上に及ぶコネクタによって、あらゆるデータ連携をスムーズに統合することができます。
マスキング機能が搭載されており、機密データの保護やアクセス権限の制限によって、いつでもセキュアな環境でデータを連携することが可能です。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:100ドル〜
※価格情報は2023年7月時点のもの
Stitch
特徴
Stitchは、100種類以上のデータソースに対応したELTサービスです。
主要なSaaSツールからデータをノーコードで複製することができます。
スケジューリング機能が搭載されており、自動エラーの処理や報告機能と組み合わせ、日時と頻度を柔軟に設定することが可能です。
AWS環境下で、自動的に脆弱性のチェックを行っているため、セキュリティ面も安定しています。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:100ドル〜
※価格情報は2023年7月時点のもの
AWS Glue
特徴
AWS Glueは、Amazon Web Serviceseが提供しているETLツールです。
専門的な知識がなくても、データの抽出や変換などに必要なコードをScala・Pythonで生成してくれます。
クローラーが自動でデータのスキーマを検出してくれるため、開発の効率化に貢献します。
また、サーバーレスストリーミングETL機能が搭載されており、ストリーミングデータを短時間で準備できる点も優れています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年7月時点のもの
Informatica PowerCente
特徴
Informatica PowerCenterは、海外製のETLツールで、オンプレミス環境でのデータとアプリ〜ションの統合を実現します。
高い顧客満足度を獲得しているサービスで、導入実績も豊富です。
幅広いタイプのソースからデータにシームレスにアクセスすることができ、汎用性の高いデータ統合を実現します。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年7月時点のもの
ETLツールの選び方
現状の課題を明確化
ETLツールを導入する前に、まずは自社が今抱えている課題を明確にしておきましょう。
ETLツールは、ETL専用のものやEAIの中にETL機能を含むものなど様々なサービスが登場しています。
フォーマットの変換などどんな工程において手間が発生しているのかを確認することで、ツールを選びやすくなります。
ツールの使いやすさを比較する
ETLツールを扱う上で、操作性は非常に重要です。
多くのツールがコーディングなどの専門的な知識がなくても利用できるように、UIを設計していますが、マウスのドラッグ&ドロップといった直感的な操作でシステム構築が可能なものが理想的でしょう。
自社が利用しているデータソースと連携できるかを確認
ETLツールは、自社が利用しているシステムやツールなどのデータソースと連携できるかが重要です。
データソースからデータの抽出、変換、格納を行うため、自社で利用しているデータソースとの連携ができなければそもそも意味がありません。
導入前に、どのようなデータソースと連携しているか確認しておきましょう。
まとめ
ETLについて、基本的な意味やおすすめのETLツールなどを解説しました。
「社内のデータを十分に活用できていない」「データが膨大すぎて統合することができない」「自社でツールを開発するリソースがない」といった場合には外部のETLツールを導入して、データ統合から分析までを効率化すると良いでしょう。