薬局や病院などの医療機関で聞かれることの多いレセコンという言葉、電子カルテと同一の意味合いで捉えている方も多いのではないでしょうか。
今回はレセコンとはどんなシステムなのか、基本的な概要から電子カルテとの違い、レセコンと連携できるシステムなどを紹介します。
レセコンとは
レセコンとはレセプトコンピューターの略です。
レセプト、すなわち診療内容から算出した診療報酬が記載された明細データを含む診療情報の明細書を作成してくれるシステムと言い表すことができるでしょう。
レセプトの作成には専門的な知識や計算能力が求められていたため、医療機関の中でも手間がかかる業務というイメージが強く、複雑な計算をコンピューターが行なってくれるレセコンの登場は業務改革に大きく貢献しました。
今では薬局や医療機関の9割以上でレセコンは導入されています。
類似サービス: precal(プレカル) (4.5) precalとは、株式会社プレカルが運営している薬局向けの自動受付、自動入力システムです。 薬局における最大の事務作業である処方箋の入力業務を、オンライン事務員による代行で自動化することで、人件費の削減や業務効率化につなげることができます。入力されたデータは、レセコンにも自動で入力されます。 precalの自動受付システムは、患者さんに処方箋をスキャンしてもらうだけという手軽さです。 特別難しい操作は必要なく、患者さんは画面の指示に従うだけで受付が完了します。 薬局における処方箋入力にかけている時間は、薬局1店舗につきおよそ4時間と言われています。 precalでは、処方箋をスキャンすることで、オンライン事務員がデータを最速で入力し、平均4分程度で薬局のタブレットへデータを送ることが可能です。 precalを導入することで、それまで時間をとられていた処方箋の入力業務から解放され、空いた時間をコア業務に注力できるようになります。 類似サービス: Smart-CME.jp (4.5) Smart-CME.jpとは、株式会社協和企画が運営している医学系学会向けのeラーニングシステムです。 新専門医制度によって定められている、eラーニング受講の単位認定条件を満たす機能が搭載されています。 また、講座の企画提案や医学動画の撮影、教材作成のディレクションなどの講座の中身までをリーズナブルに提供することができます。 Smart-CME.jpでは、「動画オンデマンド配信」、「擬似ライブ配信」、「ライブ配信」を講義コンテンツとして取り扱っています。 各種制御機能も搭載されており、初回視聴時に早送りを禁止したり、視聴チェックポイントを表示させたりすることも可能です。 Smart-CME.jpでは、動画視聴後に確認テストを実施することができ、〇✕問題、選択肢問題のどちらでも設定が可能です。 また、テストの合格基準を柔軟に設定することが可能で、自動採点後、合否判定が表示されます。 全講座の履修が完了し、確認テストに合格した受講者に対して、PDF形式の修了証を発行することができます。 学会事務局宛に、視聴ログデータや合格者数、アンケート結果などのレポートを納品してもらうことができるため、学習効果を数値によって分析することが可能です。おすすめの類似薬局・医療DXツール
月額費用 30,000円〜 無料お試し 要問い合わせ 初期費用 要問い合わせ 月額固定費 15,000円 受付の無人化が可能に
処方箋入力業務の自動化
複雑な入力項目にも柔軟に対応
月額費用 要問い合わせ 無料お試し 要問い合わせ 初期費用 要問い合わせ 導入実績 要問い合わせ 複数の講義コンテンツを提供
テスト合格基準を柔軟に設定
修了証をPDFで発行
レセコンの導入メリット
- 入力、計算業務が効率化される
- 記入ミスが減る
レセコンを導入すれば、それまで人の手で行なっていた計算作業をコンピューターに一任することができるため受付の業務負担が軽減されます。
また、計算ミスや入力ミスといった人の手だからこそ起きてしまうミスもコンピューターであれば正確な計算が可能になります。
入力漏れなどをシステムが自動で検知できるものもあるため従来起きていたミスを限りなく0に近づけることが可能です。
レセコンと電子カルテの違いについて
そもそも電子カルテとは、従来の紙のカルテを電子化したもので、近年のIT化の流れに合わせて多くの病院などで導入されています。医療機関の規模を問わずにペーパーレス化や業務効率化につなげることができるのが特徴です。
では、レセコンと電子カルテは何が違うのかと言うと扱う人の違いや目的に違いがあります。
レセコンは診療情報の明細書を発行するため、計算を行い会計情報の管理を行うものであるのに対し、電子カルテは診察内容などの医療情報を電子データで管理することを目的としています。
会計情報の取り扱いに課題がある場合はレセコン、医療情報の取り扱いに課題がある場合は電子カルテの導入を検討すると良いでしょう。
また、電子カルテは医師が利用することが多く、レセコンは会計士や医療事務に関わる方が使う機会が多いシステムと言え、利用者の部分にも違いがあります。
レセコンと電子カルテは連携させるとより効率的
一見すると関わりがないように見えるレセコンと電子カルテですが、これらのシステムは連携させることでメリットを生みます。
レセコンが計算処理するデータは、医療機関での診療内容などが基となるため、これらのシステムが連携されていればよりスピーディーな業務を実現することができるのです。
また、レセプト作成にはカルテ情報を確認しなければいけない場合も多々あります。その際に紙のカルテの場合、必要なものだけを探すのは時間がかかりますが、電子カルテと連携していればカルテ情報を参照することも容易になります。
それぞれのシステムを扱う人は違いますが、それぞれのデータを参照する機会はあるため、システム連携しておくことで以前より利便性を高めることができるでしょう。
また、データの修正が必要な場合にも、それぞれのシステムを連携しておけば1つのシステムの修正がもう片方にも反映されるため、何度も入力する手間が省略されるため効率的です。
レセコン·電子カルテと連携できるシステムを紹介
precal(プレカル)
特徴
precalは薬局においての処方箋入力業務をオンライン事務員が代行することで業務の自動化を実現する自動入力システムです。
受付で処方箋をスキャナに通してもらうだけで、オンライン事務員による高速のデータ入力が行われるため、薬局での待ち時間を短縮し、患者さんのストレスを軽減することができます。
入力されたデータはレセコンにも入力されるため、業務効率化にもつながります。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額固定費:15,000円
※2021年6月時点のもの
CLIUS(クリアス)
特徴
オンライン診療機能を搭載したクラウド型の電子カルテシステムとして有名なのがCLIUSです。
訪問診療やグループ医院などあらゆる診療スタイルに対応しており、直感的に操作できるため、初めて電子カルテを導入するという方でも安心して利用することができます。
料金
- 初期導入費用:200,000円〜
- 月額費用:12,000円
※2021年6月時点のもの
Medicom-HRf
特徴
Medicom-HRfは医療ITシステムとして多くの導入実績を持ち、電子カルテによって業務効率化を実現します。
直感的に操作でき、タブの切り替えで過去のカルテ情報の閲覧ができるなど、医師が操作しやすいUIを意識した設計がなされています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
※2021年6月時点のもの
PharnesV-MX
特徴
PharnesV-MXは、PHC株式会社が提供しているレセコンです。
処方箋をスキャンして取り込むことで、レセコンに自動で転記することができます。
また、薬歴の確認や、調剤内容、指導内容の横並び表示と、調剤薬局で利用するのに利便性が高い機能を搭載しています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
※2022年7月時点のもの
調剤くん
特徴
調剤くんは、株式会社ネグジット総研が提供しているレセコンです。
運営元は調剤業務の全般を支援している実績があり、使いやすさにも優れています。
かかりつけ薬剤師や在宅支援業務にも対応しており、セミナーや研修など、幅広いサポートを提供している点が特徴的です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
※2022年7月時点のもの
ReceptyNEXT
特徴
ReceptyNEXTは、株式会社EMシステムズが運営しているレセコンと服薬指導支援を一体化したサービスです。
処方チェックやレセチェック、後算定会計といった利便性の高い機能を搭載しており、業務フローに合わせた画面レイアウトのカスタマイズもできます。
操作性に優れているため、ツールの操作に不安があるという方でも安心です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
※2022年7月時点のもの
ファーミー
特徴
ファーミーは、株式会社モイネットシステムが提供しているオンプレミス型のレセコンです。
レセコンや電子薬歴、在庫管理、処方入力など、利便性の高い機能を豊富に搭載しており、常時バージョンアップしてくれるため、いつでも最新の状態のものを利用することができます。
初期費用はかかりますが、ライセンス期間中は保守料などもかからず、更新時に買い替えも不要となっています。
料金
- 初期費用:715,000円
※2022年7月時点のもの
Pharma-SEED EX
特徴
Pharma-SEED EXは、富士フイルム株式会社が提供しているハイブリッド型のレセコンです。
オフラインでの稼働も可能で、オプションサービスに加入することで、ハイブリッド型のレセコンとして使用することができます。
業務効率化だけでなく、コミュニケーションの活性化につながる機能も搭載されているため、患者満足度の向上に貢献します。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
※2022年7月時点のもの
GENNAI just
特徴
GENNAI justは、株式会社ズーが提供している豊富な機能を搭載したレセコンです。
電子薬歴一体型のレセコンとなっており、見やすい画面で情報を確認しやすい点が優れています。
処方入力や在庫管理機能など、薬局運営を効率化する機能が搭載されており、入力内容をリアルタイムに確認することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
※2022年7月時点のもの
P-CUBE n
特徴
P-CUBE nは、株式会社ユニケソフトウェアリサーチが提供している電子薬歴レセコン一体型のシステムです。
処方入力や会計、電子調剤録といった機能を搭載しており、頭書きと薬歴入力を連携させることができます。
1つの画面で情報を確認することができるため、使用頻度が高いページを閉じずに入力作業を進めることが可能です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
※2022年7月時点のもの
レセコンは連携が可能なものを選ぼう
レセコンについて、概要やメリット、電子カルテとの違いなどを紹介しました。
レセコンだけでも医療会計業務の効率化を図ることは十分に可能ですが、その真価は電子カルテシステムとの連携によって大きく発揮されることとなります。
電子カルテとレセコンを連携して、カルテの電子化、レセプト作成の効率化をシームレスに実現することでさらなる業務効率化につながりますので、ぜひそれぞれの導入を検討してみてください。