近年は、ニコニコ動画、YouTube、vimeoなど動画サイトの利用者が増えたことから、動画編集の仕事の需要も高まっています。
本記事では、動画編集に興味をお持ちの方向けに、仕事内容や必要なPCのスペックなどを解説いたします。
また、無料で利用できる動画編集ソフトもご紹介しますので、どれを使ったら良いかわからない方は参考にしてみてください。
無料で使える!動画編集のフリーソフト5選
有料の動画編集用ソフトは高価なものが多く、操作も覚えなくてはならないため、初心者だとハードルが高いと感じてしまう可能性があります。
これから動画編集にチャレンジしようと思っている方は、とりあえず無料のものを使ってみてはいかがでしょうか?
おすすめの無料動画ソフトを5つ厳選してみましたので、気になったものを試してみてください。
Avidemux
Avidemuxは、動画編集に特化したオープンソースプログラムです。Windows、Macintoshに対応に対応しています。
動画編集において必須の作業である「カット」を無劣化で行うことができるのが特徴です。
そのほかにも、音声追加や差し替え、字幕合成、画質や色調補正などの機能もあります。
MP4、MKV、 WebM、AVIなどさまざまなフォーマットに対応可能です。
海外製のプログラムなので英語表記となっていますが、日本語ミラーサイトや日本語パッチもありますので、英語が苦手な方でも気軽に導入できます。
Shotcut
Shotcutは、Meltytech, LLCが提供している動画編集ソフトです。
カット、分割・結合など基本機能のほかに、クロマキー合成、モザイク合成、透明度調整などの機能も揃っています。
音声のノーマライズ 、音量調節、フェードイン・ フェードアウト効果など、音の編集も可能です。
無料でかつ高機能なものをお探しの方におすすめです。
Windows、Macintoshに対応に対応しています。
AviUtl
AviUtlは、KENくんという個人の方が開発したWindowsユーザー向け動画編集ソフトです。
ネット上の有志たちが提供しているスクリプトやプラグインなどを追加して、自分が使いやすいようにカスタマイズできるのが、AviUtlの特徴です。
また、自分で好みのエフェクト効果を作ることもできます。
インターフェースがシンプルでわかりやすく、動作も軽いので、サクサク動く動画編集ソフトを使いたい方におすすめです。
Windowsフォト
Windowsフォトは、Windowsパソコンに標準搭載されており、すぐに利用可能です。
ダウンロードやインストールするのが面倒な方は、まずはこのWindowsフォトを使ってみると良いでしょう。
Windowsフォトは、写真編集だけでなく、動画のトリミング、スローモーション、オーロラなどのエフェクトの追加など、動画編集機能もいろいろと搭載されています。
描画機能もありますので、手書きのイラストを追加することも可能です。
Windowsユーザー向けのサービスとなっています。
iMovie
iMovieは、Macintoshで動画編集を行いたい方におすすめのMacintosh、iOS向け動画編集ソフトです。
トリミング、BGMの追加、テロップの追加など動画編集に必要な機能が一通り揃っています。
トランジョン効果、タイトルアニメーションなどもいろいろなパターンが用意されており、好みのものを選ぶだけで簡単に動画編集が行えます。
iMovieにはスマホ向けのアプリ版もありますので、iPhoneやiPadで動画編集を行い方にもおすすめです。
無料の次は有料ソフトも検討しよう!YouTuberも使っている有料ソフト
無料の動画編集ソフトは、気軽に導入できるのが魅力ですが、自分の編集スキルが上がってくると、物足りなく感じてしまうことがあります。
本気で動画編集をやりたいと思っている方、動画編集を仕事にしたいと考えている方は、最初からプロが使っているような有料版を導入したほうが良いかもしれません。
人気YouTuberも使っているおすすめの有料ソフトをいくつかご紹介します。
PowerDirector
PowerDirectorは、サイバーリンク社が提供しているWindows向けの動画編集ソフトです。
アクションカメラ編集ツール、オーディオエディターなども搭載しています。
マスクデザイナー、ペイントデザイナー、トランジションデザイナーなどいろいろな機能が用意されており、おしゃれな動画を簡単に作ることができます。
通常版のほかに、 サブスクリプション版のPowerDirector 365もあるのです。
サブスクリプション版はMacintoshでも利用できます。
画像·データ出典:PowerDirector公式サイト
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、アドビ社が提供している動画編集ソフトです。
プロのクリエイターたちも使っている定番品なので、動画編集を仕事にしていきたいと思っている方は、このAdobe Premiere Proを使いこなせるようにしておいたほうが良いでしょう。
プロ向けだけあって機能が充実しており、YouTube、ミュージックビデオ、映画などさまざまな動画編集が可能となっています。
また、Photoshop、illustrator、After Effectなどほかのアドビ製品とも連携しやすいという利点もあるのです。
WindowsとMacintoshの両方に対応しています。
画像·データ出典:Adobe Premiere Pro公式
VEGAS Pro
VEGAS Proは、Sony Creative Softwareが開発した動画編集ソフトです。
現在は、ソースネクスト社から購入可能となっています。
最新版のVEGAS Pro 18は、AIスタイル変更やAI着色機能などを搭載しており、人工知能による美しい動画が制作可能です。
高機能なサウンド編集ソフトのSOUND FORGE Proとも連携できますので、映像だけでなく音にこだわりたいクリエイターたちからも人気があります。
画像·データ出典:VEGAS Pro公式サイト
その他
そのほかにも、Filmora、Final Cut Pro、Adobe Premiere Elements、VideoPadなどいろいろな有料製品があります。
無料トライアル版が用意されているものもありますので、購入前にお試ししてみると良いでしょう。
そもそも動画編集とは?どんなことをする仕事か?
動画編集の仕事といっても、映画、結婚式のプロフィールムービー、ミュージックビデオの制作など、いろいろな仕事があります。
コマーシャル、企業向けのプロモーション動画などの仕事を請け負うこともあるのです。
最近では、YouTube向けの動画コンテンツを制作する依頼も多くなっています。
動画編集者の仕事内容
動画編集者の仕事内容は、主に以下のような仕事が挙げられます。
- PCでの動画編集作業
- クライアントとの打ち合わせ
- 絵コンテ、台本作り
個人で仕事を請け負っている動画クリエイターの中には、カメラマンや音声編集などの仕事も兼任しているも方も多いです。
近年は、簡単に扱える動画アプリがたくさん登場していますので、誰でもできるような動画編集スキルだけでは食べていくのが難しいのが現状と言えます。
また、カット、テキストの入力など細かい作業も多いので、根気良く仕事ができる方に向いている仕事と言えるでしょう。
動画編集をするうえでの必要なPCスペック
動画編集を行うためには、ハイスペックなパソコンが必要となります。
求められるスペックとしては以下の通りです。
CPU
- Core i5以上
- プロとして活用する場合はCore i9
メモリ
- 最低でも8GB
- 4K動画や長時間の動画を編集する場合は16GB〜32GB
動画データは容量が大きいので、SSDやHDDなどのストレージも容量が大きいものが必要です。
動画編集の仕事依頼の単価感
動画編集の単価は、依頼内容によって異なります。
YouTubeなど個人向けの編集代行の場合には、単価の低い案件が多めです。
企業向けのプロモーションビデオなどは、単価が高い依頼もあります。
近年は、動画編集をビジネスにする人が増えているため、ライバルが多くなっているのです。
高単価案件を受注するためには、動画編集スキルをアップさせたり、積極的に営業を行ったりなどの努力も必要となります。
まずは無料ソフトから使ってみよう
本記事内で、おすすめの動画ソフトをいくつかご紹介しましたが、これから動画編集をやってみたい方は、とりあえず無料ソフトを使うか、体験版を使ってみると良いでしょう。
プロを目指そうと思っている方、副業などビジネスで動画編集を行うつもりの方は、高機能な有料版を使うのがおすすめです。
ただし、ビジネス目的で使う場合には、商用利用可能なソフトを選ばなくてはなりません。
また、動画編集を行う際にはハイスペックなパソコンも必要です。
コストがかかってしまいますが、自分が手掛けた動画を多くの人に見てもらえるというやりがいが得られるのが魅力です。