企画書の書き方·ポイント|ワードでの作成方法、デザインについて

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企画書は自分の持ち込んだアイディアを上司に伝達するためのツールです。
提案書と違い、企画の具体的なプランを提示し、プロジェクトとして認めてもらうことが作成の目的となります。
そのためにはわかりやすさに重点を置くとともに、明確なコンセプトや実行に必要な予算や期間などを伝える必要があります。
企画書にはさまざまな書式がありますが、A4サイズの紙1枚にまとめることも可能です。
スピード感を求める企業では、そのほうが喜ばれることもあるので、書き方をマスターしておくと良いでしょう。
難しい場合はテンプレートを利用するのもおすすめです。

企画書とは?提案書との違いを解説

イベントやプロジェクトなどに関するアイディアやプラン、スケジュールを伝える方法としては、「企画書の作成」と「提案書の作成」の2つの方法があります。
「企画書も提案書も同じでは?」と考えているビジネスマンも多いですが、実は両者には明確な違いがあるのです。
では、具体的にどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。

企画書とは

企画書とは自分なりのアイディアやプランといったものを実行に移すまでの具体的な計画書のことです。
単に「こんなことをやりたい」「あんなことができたらいいな」というようなものではなく、詳細なスケジュールや事業計画、収支計画といったものを示して、誰にでもその内容を理解してもらえるようにまとめなければなりません。

提案書との違い

企画書と混同されやすいものに提案書があります。
提案書もイベントやプロジェクトなどのアイディアをまとめた資料という意味では企画書と同じと言うこともできますが、企画書が実現可能なレベルまで落とし込みが必要であるのに対して、提案書ではそこまで厳密な内容は求められません。
また、企画書と提案書では目的も異なります。
企画書はあくまでも社内向けの資料であり、上司にイベントやプロジェクトへのGOサインを促すための提案ということになりますが、提案書は主にクライアントに対しての資料ということになります。
クライアントが抱えている課題を解決するために必要なプランや方向性をおおまかに示すことを目的として作成されるのが提案書です。

企画書を作る際の書き方のポイント~作成手順やデザインについて~

企画書はアイディアをアピールするためのものですから、説得力とわかりやすさが何よりも重要です。
ここでは上司に認められる企画書を作成するための基本的な作成手順やデザインについて紹介します。

タイトルは簡潔にわかりやすく

企画書の表紙、あるいは冒頭にはタイトルと作成者の名前、提出日を書きます。
ここで重要なのはタイトルの付け方です。
あまりにも長過ぎる場合や一度見ただけでは内容が理解でないのようなタイトルだと、それだけでも企画内容に疑問を持たれてしまうことがあります。
できるだけ簡潔に、そして見ただけでも内容が理解できるようなわかりやすくて魅力的なタイトルを付けるようにすると、企画書が通りやすくなるでしょう。

読み手の目線で作成する

企画書を作成するときに自分のアイディアをすべて伝える必要はありません。
「たくさん書けば書くほど熱意が伝わるのではないか」と考えるビジネスマンも多いですが、あまりに長い企画書だと本当に伝えたいことがぼやけてしまうことがありますし、読み手も読む気をなくしてしまいます。
企画書を作成するときは本当に伝えたいことだけに焦点を当てるようにし、必要ならば文章よりも図解を用いて説明するなどデザインの工夫をすることが大切です。

コンセプトを明確化する

企画内容を読み手に具体的にイメージさせるためには、コンセプトを明確にする必要があります。
たとえば、今回の企画が営利目的であるのか、それとも地域活性化や企業イメージのアップを狙ったものであるのかによって、その内容は大きく変わってきます。
企画を実行することで企業やクライアントにどのようなメリットがあるのかをアピールするためにもコンセプトはとても重要なものです。

明確なターゲットを定める

企画書を作成する際は、企画がどのような人に向けてものなのかも意識するようにしましょう。
「男性向けなのか、女性向けなのか」、「若い人に向けた企画なのか、それとも高齢者向けの企画なのか」によって、当然ながら集客方法やゴールが変わってくるからです。
また、むやみに全方位向けの企画にしてしまうとコストがかさんでしまうというデメリットもあります。
コスト削減の意味でも、できる限り企画のターゲットを絞り込んで、効率的な企画を提案することが大切です。

プロセスやツールを明示する

コンセプトやターゲットが決まったら、そのコンセプトをターゲットに定めた人たちにどうやってアプローチしていくのか、そのプロセスを明示しなければなりません。
どのようなツールを使うのかということも、プロセスを明示するうえで重要なポイントです。
たとえば自社の商品を消費者に知ってもらうための手段として、「実際に会場に来てもらって自社の商品を触ってもらうほうが良いのか」、それとも「SNSなどを介して人と人とのつながりを重視するべきなのか」、どちらがより効果的で、コンセプトやターゲットとの整合性が取れているのかを企画書の中で説明する必要があります。

企画書を書く際に必ず押さえておくべきこととは

すでに説明したように、企画書とは単にアイディアをまとめた書類ではなく、アイディアを実行に移すまでの具体的なプランを伝えるためのものです。
したがって、上司にGOサインをもらえる企画書を作成するには絶対に押さえて置かなければならないポイントがいくつかあります。

情報収集に基づく現状分析を行って問題を提起する

GOサインをもらえる企画書を作成するためには、「この企画がどうして必要なのか」という裏付けが必要になります。
このときにやるべきことが情報収集に基づいた現状分析です。
社会の状況や市場を取り巻く動向、業界特有の問題点などについてさまざまなチャネルを通して情報収集を行い、そこから現状分析を通して現在抱えている問題を明らかにすることで、企画の重要性を読み手に強くアピールすることが可能になります。

実現可能な解決方法を示す

問題を提起したら、その問題を解決するための手段を提示しなければなりません。
ここで重要なことは、必ず実現可能な提案を行うということです。
どんなに壮大な企画であっても、それが実現できないのであれば企業にとってはお金の無駄遣いということになってしまいますから、文字通り「企画倒れ」に終わってしまいます。
大きすぎる目標や多岐にわたる課題を設定するよりも、確実に課題を解決できる提案を、範囲を絞ってアピールすることを心がけるべきです。

企画書をA41枚にまとめる際に注意すべきこと

企画書というとどのようなものをイメージするでしょうか。
おそらく多くの人はワードやエクセル、パワーポイントで作成された何枚もの資料をイメージするでしょう。
しかし、現在のビジネスシーンではスピードが何よりも重要であり、何枚ものパワーポイントのスライドを、時間をかけて見せるよりも、1枚の紙にまとめて読み手の負担を減らす「シンプルさ」が求められています。

基本的なレイアウト

企画書をA4サイズの紙1枚にまとめる場合は、基本的には情報を上から下へ、左から右へという流れで記入していきます。
つまり、読み手にとっては目線がちょうどアルファベットの「Z」のような動きになります。
また、1枚の紙面という限られた中でより魅力的な企画書を完成させるためには本当に必要情報だけを記入するようにすることや体言止めを意識するなどして文字数を極力減らすようにし、文字が小さくなりすぎないように心がけることも大切です。
文字の代わりにビジュアルを活用するのも重要なテクニックです。

記載する内容

紙1枚の企画書を作成する場合、基本的には次のような構成を用いるのが一般的です。

タイトル

まず一番上にタイトルを記入します。
タイトルには企画内容を端的に表した端的な表現を用いるようにしましょう。

現状分析と問題提起

正しいデータに基づいて現状分析を行い、企業の抱えてる課題を説明します。

概要

企画のコンセプトやターゲットを定め、企画のゴールがどこにあるのかを明示します。

具体案

実際にどのようなことを実行するのか、そのプロセスを提示します。

予算や期間

プランを実施するにあたって想定している予算や期間を具体的に記載します。

企画書を書く際はテンプレートを利用すると効率的

企画書を作成した経験がない人が一から企画書を作成するのはなかなか難しいものです。
書き方がよくわからないという場合はテンプレートをMicrosoftのサイトからダウンロードすることやbizoceanなどのテンプレートサイトから入手してみてください。
テンプレートを利用すれば枠の中に文字を記入することや画像を貼り付けていくだけで見栄えの良い企画書を簡単に作成することができます。

ポイントを抑えてプレゼンに通る企画書作成を

ここまで、企画書の書き方について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「企画書の書き方がよくわからない」「企画書を何度も提出しているのに採用されない」と困っているというビジネスマンも多いと思いますが、書き方の基本をマスターすれば、それほど難しいものではないということがわかっていただけたと思います。
ここで紹介した書き方を参考にしていただき、テンプレートなども上手に活用しながら魅力的な企画書を作成しましょう。

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