RPAとWebスクレイピングの情報収集の方法には違いがあります。
Webスクレイピングを行う際には著作権違反とならないように注意が必要です。
RPAとWebスクレイピングについてご紹介していきましょう。
RPAとWebスクレイピングの違い
RPAもWebスクレイピングも、Webページからの広告データ、顧客企業に関する情報、商品に関する情報、自社の評判情報など手作業では時間が掛かってしまう情報収集作業を自動化し膨大なデータを集めて分析することができます。
しかし、両者には情報を収集する方法に違いがあり、RPAでは実際の画面操作を記憶し、ページ情報の抽出を行うのに対してWebスクレイピングではページのHTML構造を解析してページ情報を抽出しています。
RPAでの情報抽出方法では、クリックやコピー&ペーストといったGUI操作だけで直感的に設定を行い情報収集ができると言ったメリットがあります。
そのためプログラミングなどの専門知識なしで使うことができるためWebスクレイピングよりは容易に情報収集が行えます。
WebスクレイピングはHTML構造を分析してページ情報を抽出するため、プログラミングなどの知識が必要となるため、GUI操作で直感的に情報収集ができるRPAに比べて使うのが難しいです。
その分WebスクレイピングではAPIでは収集できないデータの収集が可能となります。
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RPAでのWebスクレイピングは違法?
Webサイトから情報を抽出する行為に対してRPAでのWebスクレイピングに違法性はなく、データ分析や自社のデータベースへの活用は問題ないとされています。
しかしスクレイピングを行う際に注意する点がいくつか存在します。
Webサイトの利用規約に違反している場合
スクレイピングが禁止されている例としては、Webサイトの利用規約でスクレピングを禁止している場合が挙げられます。
ECモール大手のAmazonでは、スクレイピングを禁止しています。
スクレイピングを利用規約で禁止しているサイトの多くは、会員登録やログインをしなくてもサイトを閲覧できる構造となっていることが多いため、スクレイピングができてしまうからといって無断でスクレイピングを行い、それによって実害が生じた場合は、当然ながら実行者に責任生じるため注意しましょう。
サーバーへの負荷が大きい場合
スクレイピングが禁止されている場合の理由として、サーバーへの過度な負荷を与えている場合が挙げられます。
ロボットによる集中的なアクセスによって、サーバーへ負荷をかけすぎた場合、閲覧困難な状態になってしまうなど実害が発生する可能せいもあり、最悪の場合法律によって処罰の対象となってしまう可能性もあります。
実際に訴訟まで発展した例もあるため、この点には十分に注意しましょう。
著作権を侵害している場合
スクレイピングによって、取得したデータに著作物が含まれている場合、無断複製による著作権侵害と見なされる場合があります。
例えば、小説や音楽、コンピュータープログラムなどは著作物に該当すると言われており、これらに関するデータをスクレイピングしてしまうと、著作権侵害による法的処罰を受ける可能性があるため、十分に注意しましょう。
RPAツールを使った情報収集自動化の方法
RPAツールは情報収集の自動化を行ってくれる便利なツールです。
Webサイトを巡回し情報を収集することをクローリングと呼びます。
クローリングと合わせて収集した情報から商品の詳細や価格情報など必要な部分をスクレイピングをしてデータ分析、整形を行います。
RPAツールで業務を自動化するためには業務手順を記したシナリオ作成が必要となります。
多くのRPAツールはマウス・キーボード操作から普段の業務手順を記憶して簡単に再現できます。
対象ページのデザインが変更された場合は再度シナリオ作成が必要となるのでご注意ください。
RPAとWebスクレイピングについてのまとめ
RPAとWebスクレイピングについてご紹介してきました。
どちらも情報収集にとても便利なツールですがサイトからの情報抽出の仕方に違いがありました。
画面上の情報を抽出するRPAとHTML構造を解析して情報を抽出するのがWebスクレイピングでした。
Webスクレイピングを行う際は、利用規約を守りサーバーへの負荷や著作権違反にならないように注意してください。
情報収集の自動化は、手作業で行う作業量とは比べ物にならない量の情報収集と処理を行ってくれるため、競合力の強化に利用していきましょう。