「アルムナイ」とは？｜人事用語

アルムナイとは

1.アルムナイとは

アルムナイとは、直訳で「卒業生」を意味し、企業活動においては、退職者が該当します。

アルムナイ制度とは、退職者に関する情報を、一元的に管理し、組織として定期的なコンタクトを図る制度を意味し、日本企業においても、活用が普及しています。

2.アルムナイ制度が普及する背景

アルムナイ制度は、欧米を中心に普及したため、日本においては、外資系企業での制度活用が大半でしたが、近年、日本企業においても、労働人口減少に伴う、人材調達手段の一つとして、注目を集めています。

従来の日本企業における、終身雇用に対する価値観は、時代とともに変化し、新卒者の転職に対するハードルは、年々下がっています。

こうした中、企業は人材流出に伴う、労働力の減少への対策の一環として、退職者の再雇用を目的とした、アルムナイ制度の普及が拡大しました。

また、アルムナイ制度は、再雇用だけを目的としてはおらず、当該企業のサービスや商品、業務を熟知する元職員との、良好なリレーションを構築することで、広報活動や業務提携等を円滑にするブリッジ役としても、期待されています。

3.アルムナイ制度のメリット

・教育コストの削減
退職者を再雇用することで、教育コストをかけることなく、当該企業の業務に精通した、即戦力の人材を確保することが可能になります。
また、他社企業での業務経験を活かし、当該企業の業務改善にフィードバックする等の相乗効果が期待されます。

・他企業との良好なリレーション構築
退職者が競合他社や関連企業に転職した場合においても、アルムナイ制度によって良好なリレーションが構築され、有意義な情報交換が図れることが期待されます。
また、退職者が当該企業の顧客や、業務パートナーとなった場合においても、双方の事情に精通したブリッジ役が期待されます。

アルムナイの使い方・例文

・アルムナイ制度を導入し、当社の退職者との継続的なリレーションを構築する。
・アルムナイは、自社サービスを熟知してる業務パートナーであるため、広報的な観点での役割が期待できる。
・自社製品にかかるアンケートを一般公開する前に、アルムナイに対してアンケートを実施し、サンプリング意見を集める。