人事

「衛生要因」とは?|人事用語

衛生要因とは

1.衛生要因とは

アメリカの心理学者 ハーズバーグ氏が数百名の労働者に対して、仕事でどのような事に対して満足を感じ、どのようなことで不満を感じたかの調査を行い、分析した結果、これらの要素はそれぞれ別の要素であることを発見しました。

ハーズバーグ氏は、この調査の結果、モチベーションに影響する「満足」「不満足」の2つの要因について、「動機づけ要因」「衛生要因」と命名しました。

仕事のモチベーションを向上させるためには、「動機づけ要因」と「衛生要因」の双方を満たすことが必要があります。

2.衛生要因の要素

衛生要因とは、
・月収、年収等の給与、賞与、昇給条件等
・労働時間、休憩時間、始業時間、退社時間
・日中勤務、深夜勤務等の勤務シフト
・有給休暇
・座席配置
・上司、部下等の人間関係
・コミュニケーション頻度
等が挙げられます

一方、動機づけ要因については
・経営課題
・業務の難易度、必要とされるスキル
・プロジェクト規模
・プロジェクトの社会的な意義
・プロジェクト達成によって得られる社会的な意義、社内評価
等が挙げられます

3.衛生要因が注目される背景

少子高齢化に伴う労働人口の減少により、優秀な人材確保が年々難しくなる中、現在の従業員の満足度を向上させ、離職率を低下させることは、多くの企業の中で経営課題となっています。

衛生要因と動機付け要因の双方を向上し、従業員のモチベーションを向上させることで、当該企業への愛着が芽生え、離職率の低下に繋がると考えられています。

4.衛生要因や動機付け要因を向上させる方法

・労働条件、福利厚生、人事評価制度等の定期的な見直しにより、「職場環境は常に変化する」というポジティブな感情が生まれる

・社内のランチ会やスポーツイベント等を通じて、コミュニケーションを改善し、人間関係を良好にする

・経営課題や、事業目標、中期経営計画、自部門及び他部門の目標等を共有し、成功体験を共有する

・社内表彰制度等を設け、業務以外で成果を出した従業員をねぎらう

・研修機会や、自部門以外の業務を経験する機会を与え、チャレンジ精神を向上する

衛生要因の使い方・例文

・定期人事面談の際に、衛生要因の満足度に対するヒアリング項目を設ける
・職場環境が常に清潔で、快適であることは、労働者の衛生要因を向上させる要素となる

動画で解説


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