オープンブック・マネジメントとは

オープンブック・マネジメントとは

オープンブック・マネジメントとは

オープンブック・マネジメントとは、「オープン」＝「公開」、「ブック」＝「企業の財務情報」に由来し、企業における財務情報を社員に対して公開することで、企業の透明性を高め、社員のモチベーション向上や経営への参加を促すことです。

売上や利益、費用や予算等の企業の財務情報については、多くの企業は財務部門や経営者にのみ情報閲覧が限定されていますが、こうした情報を全ての従業員が閲覧することで、現状の売上や、目標予算、各案件等に発生したコスト等の詳細を把握することが可能になり、従業員が主体的に経営活動に参加することが期待されます。

従業員は、自身が担当する案件以外の売上や費用について知らないケースが大半であり、全社的な目線での売上や費用を経営者目線で考えることは難しく、「もっと給与を上げて欲しい」「もっと予算をかけて欲しい」等の不満を抱くケースが少なくありません。

全社的な売上や、費用を経営者と同じ目線で把握することで、「自分の会社には今、これだけの余裕しかない」「この案件に予算を使うためには、もっと売り上げが必要だ」といった、経営者目線で、物事を考えられるようになります。

オープンブック・マネジメントの背景

・財務情報の公開について
株式を上場しているような大企業については、株主に対して財務情報を公開する義務があるため、財務情報が公開されていますが、多くの企業については財務情報は公開する必要がないため、非公開であることが多いです。
また、財務情報の公開については、様々な事務負担がかかるため、手が回らない企業も多いのが実態です。

・経営状況の公開について
財務情報の公開と同様に、株式を上場するような大企業は、経営上の目標を設定し、中期経営計画を立案しますが、多くの中小企業においては、このような計画が存在しません。
こうした経営計画を公開するためにも、オープン・ブックマネジメントが注目されています。

オープンブック・マネジメントの使い方・例文

・企業の透明性を高めるためにオープンブック・マネジメントによる、財務情報の公開を行う
・オープンブック・マネジメントを機能させるために、財務や経営について、社内勉強会を開催する
・オープンブック・マネジメントによって、他部門の売上高やコストが見える化した