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「ISO29990」とは?|人事用語

ISO29990とは

1.ISO2990とは

ISO29990とは、ISO(国際標準化機構)によって発行された、「非公式教育・訓練のための学習サービス。サービス事業者を対象とした基本的要求事項」の略で、専門学校や学習塾、職業訓練、生涯学習、企業内研修等の学校法人以外を対象にした、学習サービスの改善を目的にした国際規格です。

教育には、文部科学省が定める初等・中等・高等教育の「学校教育」と、これら以外の「学校外教育」が存在しますが、対象は後者となります。

学校教育については、文部科学省の管理の下で、高度な品質の教育プログラムが構築される一方で、学校外教育については、品質を確保する手段がありませんでした。

こうした状況の中、国際サービス規格のISO2990が規定され、サービスを提供する企業がこの要求事項を満たすことで、これまで各企業で個別に行われていた、教育プログラムに対する標準的なガイドラインが整備され、一定の品質が確保されます。

また、本規格は、国際規格であるため、教育に携わるグローバル人材を育成することも可能になります。

2.ISO29990の概要

・ニーズ把握と分析
学習サービスの提供するサービス提供者は、サービス受領者(生徒や、受講者等)がどのようなニーズを持っているかを把握します。
サービス提供者目線での教育プログラムではなく、サービス受領者目線で必要な教育プログラムを考え、そのプログラムが企業内で本当に活用できるのかを検討します。
また、学習は単発で終了するのではなく、継続性を持つことが重要であり、企業内での訓練やOJTを踏まえ、現場で活かすことも考慮します。

・学習成果の確認
学習内容が理解できたか、学習サービスの内容が適切か等を、サービス提供者とサービス受領者の双方のフィードバックによって評価します。

ISO29990の使い方・例文

・学習塾サービスの品質向上を目的として、今年度、ISO29990の取得を目標としている。
・企業内研修が一定の品質を確保しているかを検証するために、ISO29990の評価項目に対するセルフチェックを実施する。

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