ジョブ・カードとは
1.ジョブ・カードとは
ジョブ・カードとは、厚生労働省が推進する、職業訓練制度の一環であり、職務経験を向上させたい人を対象に、ジョブ・カードと呼ばれる書類に基づいて、職業訓練を実施し、就業支援を行います。
ジョブ・カードは、通常の履歴書と同様に、個人の属性情報(年齢、住所)に加えて、学歴や職歴、資格や自己PR等が記載されます。
本制度は、政府の人材戦略の一環として、2000年代に実施され、今では数百万人希望で利用が普及しています。
主な利用目的は、求職ですが、キャリア形成として企業に所属する社会人が利用するケースもあります。
2.ジョブ・カード制度の概要
・カード作成
利用者は、ジョブ・カードを作成します。
ジョブ・カードには、以下の3つがあります。
職務能力:学歴、資格、職業訓練の有無 等
職務経歴:現時点での職務経歴と保有するスキル 等
キャリアプラン:将来に向けた職務経歴の展望 等
・キャリア面談
利用者は、カードの作成方法やカードへの記載内容について、専門のキャリア相談員と面談を実施します。
面談の結果を踏まえ、自身のキャリアを見直し、カード内容を充実させます。
・職業訓練
企業は、ジョブ・カードを利用して、実習や講義形式の職業訓練を実施します。
受講者は、職業訓練の実施後、ジョブ・カードの職業訓練に内容を追記します。
職業訓練には、2~6ヶ月程度の有期実習や、6ヶ月以上の実践型育成訓練、中高年(45歳以上)雇用雇用型の3~6ヶ月の訓練等、様々な訓練が存在します。
企業は、職業訓練を実施した後に、その人材が企業の要望する要件に合致していれば採用することも可能です。
利用者は、職業訓練によって、職務経歴を積み上げるだけでなく、雇用機会を得られる可能性もあります。
ジョブ・カードの使い方・例文
・ジョブ・カードは従来の採用活動における履歴書や職務経歴書と似ており、より詳細の情報が記載されている
・キャリアの浅い新人社員に対して、ジョブ・カードを記入させることも、有効な教育の一環である