HSPとは
1.HSPとは
HSPとは、Highly(高い) Sensitive(神経質) Person(人)の頭文字で、過度に繊細な人を意味します。
アメリカの心理学者の著書の中で使われた言葉で、環境による影響によって、感受性の度合いが異なり、大きな音や光、刺激に対して、他の人と比べて著しく強い反応を示す人を示しています。
2.HSPの特徴
心理学の研究において、感受性の度合いが相対的に高い人をHSPと呼び、以下のような特徴があります。
・思考が複雑であり、他人の気持ちや、その場の雰囲気を過度に読み取り疲れやすい
聞いたこと以上に想像力を膨らませ、複雑な思考に陥りやすい人です。関連する情報を調べたり、学習したり、研究熱心な側面があります。
また、人の考え方や哲学的な内容に興味が深く、物事を掘り下げて考える習性があります
・他人に感情移入しやすい
他人のネガティブな感情に共感しやすく、他人が怒っていると怒りの感情に当事者意識を感じてしまいます。また、小説や映画等の世界にも感情移入しやすく、他人の話に対しても共感しやすいため、悲しい話を聞くと落ち込みやすい傾向があります。
人の些細な言葉に傷つきやすく、何気ない一言に対して、長時間考え込んでしまうことがあります。こうした刺激が累積してストレスを感じ、体調を崩すこともあります。
・刺激に敏感で疲れやすい
音や光などの刺激に弱く、気分を害することがある。わずかな香水や、時計の音が気になり、電車の車両を変えたり、夜に眠れなくなったりします。飲料に含まれる、わずかな成分が体質に合わず、飲めないこともあります。衣類の手触りや、肌触りが気になり、身に着けられないことがあります。
・頑張りすぎる
真面目で、責任感が強いため、完璧を追求しやすい傾向があります。他人の反応を気にしすぎ、詳細な完成度を追求するため、仕事に時間がかかりやすい傾向があります。
HSPの使い方・例文
・電車の中で、他人の時計の音が気になると言っていた○氏は、HSPの兆候がある。
・HSPの特徴を持つ従業員は、仕事の丁寧で完成度が高い一方、時間がかかる傾向があるので、長時間労働や期日管理の配慮が必要だ。