「シックスシグマ」とは？｜人事用語

シックスシグマとは

１．シックスシグマとは

シックスシグマとは、アメリカの製造業で提唱された、品質管理に関する考え方で、日本においても主に製造業において、品質レベルの管理手法として活用されています。

品質レベルを確保するために、不具合の発生を統計的に管理し、一定の水準を設定します。

日本においては、PDCAサイクルが浸透しており、製造現場はPlan Do Check Action　の流れで品質管理の課題を発見し、段階的に改善することで、品質レベルを維持してきました。

こうした従来の活動に加えて、統計的な考え方を融合して、品質評価に対して、定量的な分析を行うようになりました。

現場における、定性的な問題点の洗い出しに加えて、統計学的な定量的観点での分析を加えることで、改善事項を客観的に分析する事が可能になります。

これらは、主に製造業において活用されていた分析手法でしたが、様々な業種で応用されるようになっています。

２．シックスシグマの考え方

シックスシグマにおける、シグマとは「σ」と表記され、統計用語にて「標準偏差」を意味します。

学校教育において、「偏差値」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、偏差値とは、テスト結果に対するデータのバラツキ度合いを示します。

正規分布において、バラツキ度合いを表現するのが、標準偏差であり、シックスシグマは、統計上のデータ確率を示します。

具体的にいうと、1シグマのバラツキ内には、全体の約68%のデータが含まれます。

2シグマには全体の約95%、3シグマには全体の99%以上が含まれ、6シグマとは100万回作業を行ったうち、例外が4回程度におさまることを意味します。

このような高い水準の品質を実現することを目標とし、それを達成できない場合の改善点について、継続的な分析を行います。

シックスシグマの使い方・例文

・車や医療機器のような人命にかかわる機械部品には、シックスシグマのような高い品質レベルが要求される
・シックスシグマの品質レベルを達成するためには、製造プロセスを常にモニタリングし、継続的な改善することが必要である