ECサイトの運営においては、リアルタイムでの在庫数を把握することで、売り逃しや在庫過多を防ぐことができるため、在庫管理システムの導入がおすすめです。
本記事では、ECサイト向けの在庫管理システムについて解説しますので参考にしてください。
在庫管理システムとは
ECサイト向けの在庫管理システムとは、自社が展開しているネットショップの商品を一元管理することができるシステムです。
複数のオンラインショップを展開している場合でも、在庫を一元管理でき、リアルタイムに在庫状況を把握することが可能なため在庫の調整や売り越し、販売機会の損失を防ぐことができます。
1つのシステムで受注や発注業務、在庫数の管理ができるようになるため、業務効率化につながります。
在庫に関するトラブルが防止できることは大きなメリットですが、適切な在庫状況が確認できるようになるため、棚卸作業の業務負荷を軽減できる点も優れています。
おすすめのECサイト向けの在庫管理システム
アラジンオフィス
特徴
アラジンオフィスは、株式会社アイルが開発・提供している販売管理・在庫管理パッケージシステムです。
5,000社を越える豊富な導入実績があり、販売から運用、保守までを一貫して行っているアイルのノウハウを活かして開発されたシステムとなっています。
販売管理に必要な機能が標準で搭載されており、テレワークでの活用も可能です。
ユーザーの声をもとに1つのパッケージに機能を集約しており、ノンカスタマイズでも十分な運用を実現することができます。
サポート体制にも優れており、不明点や急なトラブルが生じても迅速な対応が期待でき、ユーザーからの満足度も高いものとなっています。
料金
- 初期費用：要問い合わせ
- 月額料金：要問い合わせ
※価格情報は2023年6月時点のもの
TEMPOSTAR
特徴
TEMPOSTARは、多店舗展開しているネットショップの在庫情報や商品情報などを一元管理することができるシステムです。
企業ごとに最適な運用方法が可能で、多くの企業で導入されている実績があります。
Amazonや楽天といった大手モールから自社ネットショップまで、商品情報を一元管理することができ、受注や在庫管理、商品管理といった基幹業務の効率化を実現します。
料金
- 初期費用：0円
- 月額料金：10,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
ネクストエンジン
特徴
ネクストエンジンは、Hamee株式会社が運営しているECサイト向けの一元管理システムです。
受注管理機能や在庫管理機能といった、ECサイト運営に必要な機能多数搭載しています。
機能数が豊富でありながら、必要な機能だけを導入することができるため、使いこなせない、コストが高額になってしまうリスクを抑えることができます。
シンプルな機能構成で利用を開始することができるため、在庫管理システムを初めて導入するという方でも安心です。
料金
- 初期費用：0円
- 月額料金：3,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
CROSS MALL
特徴
CROSS MALLは、ネットショップにおける商品登録、在庫管理、受注・発注管理などの機能を兼ね備えたASPソフトです。
複数店舗を展開している場合でも、業務効率化を実現することができる機能群で構成されています。
バックヤード業務を一元管理し、効率化することで、コア業務に集中できる環境を構築することが可能となります。
また、バックヤードの支援によって、複数出店が可能となり、ECサイトの成長を促進します。
料金
- 初期費用：0円
- 月額料金：5,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
アシスト店長
特徴
アシスト店長は、ECサイトやECモールなどの多店舗運営における在庫管理や受発注を効率化する一元管理システムです。
別々のECショップに入る受注を一元管理することができ、業務効率化や見落としなどのミスを防止することができます。
在庫連動が可能なため、複数店舗の商品を紐づけて、複数サイトに散らばる大量の受注処理にもスムーズに対応ができるようになります。
外部サービスとの連携で、請求書や納品書の発行も効率化することが可能です。
料金
- 初期費用：30,000円〜
- 月額料金：20,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
ECサイト向けの在庫管理システム選定のポイント
導入目的を明確にする
例えば、受発注についてはすでに別のシステムを利用しており、在庫管理機能だけを利用したい場合は、シンプルなシステムを選ぶ方が良いでしょう。
EC向けの在庫管理システムは、在庫管理以外に、販売管理や受注・発注管理、商品登録など様々な機能を有しており、サービスによって標準機能として利用できるものが異なります。
また、個人向けの在庫管理システムもあるため、注意が必要です。
システムの提供形態についても、オンプレミス型とクラウド型があり、複数拠点で利用する場合や、導入コストを抑えたい場合はクラウド型の方が適しています。
まずは自社にどのような課題があり、課題解消のためにはどのような機能が必要か、どんなシーンで利用していくのかを明確にしてみましょう。
外部システムとの連携が可能か
ECサイトの運営においては、モールやカートからの注文を受けて受注管理システムにデータが届き、在庫管理システムが在庫の調整を行います。
そのため、異なる管理番号が割り振られてしまい、管理が煩雑化、ミスが発生する恐れがありますが、システム同士で連携できる在庫管理システムを導入していれば注文番号や受注管理番号、在庫管理番号などを一元管理できるようになります。
どのような外部システムとの連携が可能かを導入時に確認しておきましょう。
料金プランを比較
ECサイト向けの在庫管理システムは、システムによって料金形態が異なるため、自社にあった料金プランのものを選定する必要があります。
初期費用が0円のものもあれば、数万円かかるものもあり、商品登録上限数による商品課金タイプや、受注商品数によって料金が変動するシステムもあるため、見積もりを依頼してみて料金シミュレーションを取ると良いでしょう。
ECサイト向けの在庫管理システムを導入するメリット
管理コストを削減できる
ECサイト向けの在庫管理システムを導入することで、いつでも適切な在庫数を保つことができるため、不要なコストの削減につながります。
棚卸しや欠品時にかかっていた無駄なコストを省き、適正な管理コストでECサイトを運営することができる点は大きなメリットです。
適切な在庫状態を維持できる
複数店舗を運営している場合、各ショップごとの正確な在庫数が把握できないことで在庫過多や売り越しなどの問題に発展する可能性があります。
在庫管理システムを導入することで、リアルタイムに在庫数を把握し、適切な在庫量を維持することが可能となり、販売機会の損失などのリスクを回避することができます。
資金繰りが安定する
いつでも適切な在庫数を維持できるようになることで、余剰資金が減少し、資金繰りが安定します。
適正な在庫を維持していれば、とっさに現金が必要となった時でも対応することが可能となり、ECサイトを成長させていくことが可能となります。
ECサイト向けの在庫管理システムを導入してみよう
ECサイト向けの在庫管理システムについて解説しました。
在庫管理機能をはじめ、ECサイト運営に必要な機能が多数搭載されている在庫管理システムは、業務効率化はもちろん、管理コストの削減などにも有効ですので、この機会に導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
