目標管理をする上での注意点
目標管理を取り入れる上では以下の点に注意しましょう。
個人の目標と組織の目標を関連づける
目標管理においては個人の目標と企業・組織としての目標が関連づいていることが重要です。
社員が自分自身で設定した目標を達成することが組織の目標達成につながることが必要となるため、目標設定においては上司も必ず一緒に確認して努力次第で達成できる目標を設定するようにしましょう。
目標管理を評価制度にとりいれない
目標管理を人事評価の参考にすること自体は決して悪いことではありませんが、目標管理そのものが評価制度となってしまうことはいけません。
なぜなら、目標管理自体が評価制度となってしまうと、目標の達成が組織の成長につながるという目標管理本来のゴールが見失われてしまう可能性があるからです。
また、目標設定の際に、容易な達成しやすい目標しか設定しなくなってしまうリスクもあるため、組織の成長につながりにくいことも考えられます。目標管理は評価制度の参考にする程度というラインを超えないようにしましょう。
定期的なフィードバックを実施する
社員が設定した目標を達成するためには、進捗確認に伴う上司によるフィードバックが重要です。
目標達成に向けてどのくらいのペースで進んでいるのか、達成が難しそうな場合はどこを改善すればいいのか、目標達成のために社員がどんな工夫を行ったのかといった部分をしっかりとヒアリングした上で具体的なフィードバックを行いましょう。
また、フィードバックが行われることで部下と定期的にコミュニケーションを取ることができるようになるため、信頼関係を強めることができます。信頼関係が強まれば、人事評価の際部下からの不信感を抱かれる危険性が低くなります。
目標管理に対する理解度を高める
新しい制度やシステムを導入する際は、事前に社員へ説明を実施し理解を深めてもらうことが重要です。
社員がきちんと制度の意義を理解していないと正しい運用ができず、浸透しない可能性があります。
そうならないためにも目標管理制度を導入する目的や、導入することで得られるメリットなどについてしっかりと説明を行い、他社での事例なども参考にしつつ導入効果を理解してもらいましょう。
また、管理職においては勉強会や外部の人事領域に関するプロを招いてセミナーを行なうなどすると管理職の立場からも制度をしっかりと理解して部下に対するマネジメントができるようになります。