EPMとは?意味と経営管理との関係、BIとの違いやメリット·デメリットについて

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IT技術の発展やグローバル社会の到達などにより、今日のビジネスは一昔前の手法が通用しないほどに高速化・複雑化しています。
そのような時代に適応すべく提唱されたものこそがEPMです。
今回はEPMとは何なのか、BIと違いはあるのか、導入することでどういったメリットを享受できるのかについて解説していきます。

EPMとは?わかりやすく意味を解説

EPMはEnterprise Performane Managementの略で、「企業業績管理」「ビジネス業績管理」などと訳されます。
なお、BPM(Business Performane Management)やCPM(Corprate Performane Management)などと称されることもありますが、最初の単語を何にするかが異なるだけで、指し示す意味は同じです。
特にBPMはビジネスプロセス管理(Business Process Manageent)と混同されかねないため、近年ではEPMやCPMが使われる傾向にあります。

EPMとは実際にどのようなこと?

個人事業主やごく小さな規模の企業なら、その時々の業績はすぐに確認できますが、一方で大企業は個人が企業全体の業績を確認することは難しく、そのためにリスクが生じてしまうことが珍しくありません。
特に複数の部署があり、それぞれの業務の距離が離れている場合、両方の細部まで確認するのは困難でしょう。
今日のビジネスシーンは変化が激しいため、自社の業績を的確に把握し、それに応じて都度判断していくことが強く求められます。
それを達成すべく活用されるものこそがEPMで、それ自体をプロジェクトにして自社の業績を管理することです。

EPMと経営管理の関係性について

紀元前500年に中国で成立した兵法書『孫子』にも「彼を知り己を知らば百戦あやうからず」と記されていることからもわかる通り、自分の組織についてのデータ管理は古くよりその重要性が知られてきました。
しかし、それを知りつつもあらゆる理由によって管理が不十分になりがちなのが現状です。
たとえば、業務上のデータを部門ごとに管理していたとしても、一方ではスプレッドシートに記し、もう一方ではノートに手で書いていたら、それぞれのデータを結びつけるのは困難です。
そのような要因を解消し、経営判断に使うべきデータを的確に管理し分析する仕組みとしてEPMが考案され、今日に至るまであらゆる企業で使われています。

EPMとBI (ビジネスインテリジェンス)との違いとは

EPMと同時に語られることが多いのがBI(Business Intelligence)です。
データを分析し、その結果を経営意思決定に反映させること、およびその手法がBIであり、特にBIを行うための機能をBIツールと呼びます。
データを活用しての企業運営という点ではEPMとBIは同じであり、実際にEPMはBIの後継的概念として捉えるのが一般的です。
そのため混同されることもしばしばですが、EPMは組織として業務を最適化させることが最上目的であるのに対し、BIはデータ活用そのものに重きを置いているという違いはあります。

企業にEPMを取り入れるメリットとデメリット

EPMを取り入れることのメリットやデメリットはさまざまに存在します。

EPM導入のメリット

まずはメリットから詳しく見ていきましょう。

情報やノウハウが蓄積される

EPMではあらゆる情報を単一のフォーマットで管理します。
そのため、フォーマットの変更により過去のデータが切り捨てられることを避けられます。
将来にわたって永続的に存在するものとして企業を扱うことが会計における基本であり、そのためにはデータの蓄積が不可欠です。
これまではあらゆる要因で断絶してしまっていたデータも、EPMを使えばしっかりと蓄積され、それを経営に反映させられるようになるでしょう。

情報が透明化される

EPM以前、各データは部門ごとに集積し管理するのが常でした。
しかし、部門同士が的確に連携を取れているかはまた別の問題であり、ある部門が求めているデータを別の部門が持っているにもかかわらず、それを共有できていないケースは珍しくありません。
また、ある部門がトラブルを抱えているものの、それが外部にまでは伝わっておらず、大事になるまで把握されなかったという事態もあります。
そのような問題もEPMを企業内に組み込めば各部門の状況を総合的に把握し、的確に管理することが可能です。
タスクやコスト、さらにはスケジュールやコミュニケーションまで、事業におけるあらゆる要素をEPMなら管理できます。

情報を素早く活用できる

データは現状を把握して未来を予測するために使われますが、その集積に時間が取られ、結果として機を逃してしまったら元も子もありません。
しかし、EPMがあればロスタイムが生じることなくデータを集められ、それを経営に反映させることができます。
世界を股にかけた一大プロジェクトから日々の小さな業務まで、あらゆるものの判断にスピードが求められるのが今の時代です。
その状況下においてデータ収集の手間を省くことができる点は無視できないメリットとして働くでしょう。

EPM導入のデメリット

このように、EPMにはさまざまなメリットが存在します。
しかし、EPMが完全無欠なシステムかと問えばそうではなく、並行してデメリットが存在することもまた事実です。
たとえば、EPMを行うためのITツールを使えなければEPMは実施できません。
また、いくら高性能なツールだとしてもデータの入力をすべて自動化することは難しく、いくらかは手作業で行う必要があります。
その作業に時間を取られ、肝心な業務自体が疎かになってしまう危険性も考えられるのです。
EPMはあくまで事業を管理するための道具であり、それを的確に使えて初めて効果を発揮します。
そのため、EPMをうまく活用できるかどうかを検討したうえで導入するか決めるとよいでしょう。

企業にEPMの導入が必要な理由と背景

アメリカの企業の8割が実践しているという調査結果があるほどに、EPMは今日の経営管理に深く関わっています。
その背景には、やはり今日のビジネスシーンの特徴が関わっているようです。
社会にまだITが浸透しておらず、目に見える範囲のみでのビジネスで間に合っていた頃であれば、ある程度余裕を持って業務を管理できました。
しかし、グローバル社会となった今日は業務管理にかけられる時間的猶予は非常に短く、不確実性や複雑性などが増した中で瞬時に判断していかなければなりません。
そのため、直感や長年の経験ではなくシステムを構築して業務管理を実施する必要が出てきたため、EPMに注目が集まるようになりました。
従来の企業だと部門ごとにデータを収集していたとしても、それらの相互連携まではなされておらず、総合的に分析するには多くの手間を要する必要がありました。
しかし、EPMを導入することで画一的に管理・分析ができ、それを的確に経営へ反映させられるようになるのです。

EPMの導入は経営における意思決定を加速させる

インターネットの普及とそれによるグローバル化は人々の生活を大きく変えたといって間違いないでしょう。
ほんの数十年前と比べるとあらゆることが変化してしまった今日、ビジネスにおいても旧来の手法でなく新たなシステムを取り入れることが求められています。
その状況においてEPMは非常に重要な要素であると言えます。
今回の記事を参考にしつつ、ぜひEPMの利用、そして、それによる迅速かつ的確な経営判断を達成してください。

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    執筆者  STRATE編集部

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