仕事において、目標の設定は非常に重要です。
また、人材活用の多様化が広がっている流れを受けて、目標管理の効率化も昨今の課題として取り扱う企業が増えています。
そんな目標管理の手法として注目され、日本でも多くの企業が導入し始めているOKRについて、本記事ではメリットや設定例、KPI·KPT·MBOとの違い、失敗例などを解説していきます。
そもそもOKRとは?

OKRとはObjectives and Key Resultsの略で目標管理の手法です。目標と主要な成果を定めることで高い目標が達成できることが特徴と言われています。
米国企業のインテル社が採用したことでGoogleやFacebookなど国際的な大企業でも取り入れられるようになりました。日本ではフリマアプリでおなじみのメルカリが取り入れたことでも注目を浴びました。
OKRの特徴
OKRは企業の目標と個人の目標を連動させることに特徴があり、組織としての目標とチームとしての目標、個人としての目標と細分化した目標設定を行い、企業全体でコミュニケーションをとって取り組むことが重要とされています。
イメージとしては組織全体としての目標を設定し、そこに紐づいた中規模なチーム目標、または小規模な個人目標を設定するツリー状のようなものです。個人の目標だけでは全体としての方向性が見えにくかったものが、OKRを導入することでタスクの優先順位を視覚化することができ、方向性に統一感を持たせることができます。
また、OKRは通常の評価制度とは違い、2週間や1ヶ月など決められたスパンごとに評価を行うことも特徴的です。
OKRの目標はストレッチ、またはムーンショットという達成可能な目標より高めの目標を設定することで、100%達成できなくても通常の目標設定よりも成果を残すことが可能になると考えられており、OKRの目標達成は個人の評価とは切り離して考える傾向にあります。
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ざんまいクラウドの目標管理シートの構成は、汎用のパラメータがあるため、どのような条件のシートに対しても、自由自在かつ無制限に構成することができます。コンピテンシーシートなどは、従業員の職制に応じた評価項目シートを自動で割り当てることができるなど、様々な仕組みを備えているため、評価シートの作成から配布といった人事評価に関する業務の負担を大きく軽減することが可能です。
OKRの設定例·サンプル·雛形
OKRの設定例として、会社全体の目標設定、チームとしての目標設定、個人としての目標設定を挙げますので参考にしてみてください。
会社全体のOKR設定例Objective◯月までに日本国内において(サービスカテゴリー)会社として最高の会社になる Key Results(KR)
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チームのOKR設定例Objectiveより確度の高い顧客獲得とリード育成 Key Results(KR)
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個人のOKR設定例Objective顧客獲得の必勝パターンの構築 Key Results(KR)
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いずれの目標でも重要なのがO(Objective)は明確かつ大きく設定することです。そしてKRは測定可能な具体的な目標を設定するようにしましょう。
また、組織のOKRとチーム·個人のOKRの整合性がとれていることも重要です。KRは期限や具体的な目標件数を設定することで明確になります。
OKRの基本的な仕組み、目標設定の仕方は?
OKRの設定例は紹介しましたが具体的な組織単位、チーム単位での目標設定のイメージが持ちづらいという方もいるでしょう。そこで、組織単位、チーム単位、個人単位でのOKR設定の基本的な方針を紹介します。
会社レベルのOKR
会社としてのOKRは組織の全体像として定性的な目標を設定することが重要です。
また、設定した目標が組織内の全員が納得できるようなものでなければ会社全体で取り組むことができないので、この点にも注意しましょう。
ストレッチ目標を設定することが重要なので、会社全体で取り組んだ結果が60%〜70%の達成率になるような目標に設定すること、1ヶ月〜3ヶ月程度の期間の範囲内で達成できる目標であることにも注意する必要があります。
部署·チームレベルのOKR
チームレベルのOKRも会社レベルと基本的には同様です。
大切なのは会社として設定した目標との整合性を持った目標を設定することで、チームに属する従業員が達成したい目標をまとめたような目標であることが望ましいでしょう。
KRは1つの目標に対して2つ〜4つほど設定するようにし、達成の可能性が50%程度のものにして負荷がかかりすぎないようなものにすることが重要です。
個人レベルのOKR
従業員レベルでのOKRは会社としての目標、そしてチームとしてのOKRを意識した上で達成したい目標を自由に設定することができます。
会社としての目標を意識しながらチーム·個人が達成したい目標を設定することで、統一感を持った目標の設定が可能となり、トップダウンかつボトムアップな目標管理が可能となります。
OKR導入のメリット

企業ビジョンの浸透
OKRは企業全体としての目標が組織や個人の目標と連動しているので、企業としてのビジョンを従業員単位まで浸透させることができるというメリットが生まれます。
エンゲージメントの向上
OKRは組織でコミュニケーションを取りながら一丸となって目標達成に尽力します。それぞれの貢献度が可視化できるようになるので、企業へのエンゲージメントがあがり、日々の業務での生産性向上にも繋がります。
タスクの優先事項が明確に
OKRはKRを設定することで、何をすればKRが達成できるのか優先順位を把握しやすくなるというメリットもあります。
タスクの優先順位がわかることでより効率的な業務ができるようになり、普段の業務にも活かせるようになります。
チャレンジ精神の向上
OKRの評価は人事評価と切り離して考えられるので、失敗を恐れずに挑戦しやすいというメリットがあります。
また、達成するのが難しい大きい目標を設定するのがOKRなので普段から大きなことに挑戦する姿勢が身に付くというのもメリットです。
OKR導入のデメリット

OKRが合わない企業もある
少人数の企業などでは1人がマルチタスクを抱えている場合も多く、そういった場合ではOKRに注力することは難しいと言えます。
また、短いスパンで繰り返し評価を行う必要があるので評価者がマルチタスクを抱えていて時間に余裕がない場合では機能しないというデメリットもあります。
従業員にストレスがかかる場合も
OKRは達成するのが難しい難易度が高い目標を設定するものです。そのため、100%の達成ができないことに対してストレスを感じたり、本来エンゲージメントを高めるために導入したOKRで逆にモチベーションが下がってしまうというケースもあります。
このデメリットを回避するためには、OKR導入前に、「100%達成できなくても良い」「KRの評価は人事評価には含まれない」「大きな目標に全体で取り組むことが重要」というOKRが持つ意義をしっかりと説明して社員からの理解を得てから導入することが重要です。
OKRの浸透までに時間がかかる
OKRは今までの目標管理手法とは違い、まだまだ企業での浸透率は低いものです。
OKRを導入する意義や目的、仕組みを説明し、社員の理解を得てから導入する場合でもある程度の期間が必要となるだけでなく、運用開始後は自社にあった運用方法を何度も調整する必要があります。
経営層に協力してもらい、時間と手間をかけて社内に浸透させていく方針を固めていくことが重要です。
OKRとKPI·MBOの違い
OKRとKPIの違い
KPIはKey Performance Indicatorの略で導入している企業も多い管理手法です。
OKRが最終的な目標達成までのプロセスを共有して視覚化する手法であるのに対し、KPIは最終目標達成までの経過目標を管理する手法というのが違いとしてあります。
また、OKRは達成度60%〜70%を目標とするのに対し、KPIは100%を達成基準とします。達成可能な現実的な目標を設定するという点もOKRと異なります。
KPIの評価スパンは毎月、もしくは毎週と短いことも特徴です。
OKRとMBOの違い
MBOはManagement By Objectiveの略で、OKRと違い、目標達成率100%を成功とみなします。
また、OKRと違いMBOの評価は人事評価に含まれるため、報酬に直結する点も相違点と言えます。
目標共有の範囲が会社全体であるOKRと違い、MBOは上司と社員という狭い範囲で共有されることも違いです。
OKR運用でよくある課題·失敗例

OKR運用の課題
OKRは初めて導入した企業はなかなかうまくいかないケースが多く、何度も改善しながら自社にあった運用方法を見つけていく必要があります。
OKR導入企業が直面する課題としては以下のようなものが挙げられます。
- 短い期間でのフィードバックが運用できない
- 期間ごとの目標設定が浸透しない
- 目標の整合性を意識しないことで現実離れした目標を設定してしまった
- 目標設定に時間がかかり業務時間を圧迫してしまう
- 管理部門やチームリーダーの理解が得られない
- 定量的なKRが設定しにくい部署がある
どの企業でも成功するOKRのフレームワークというのは存在しないので、自社の環境にあわせてカスタマイズ、改善していくことが重要です。
OKR導入の失敗例
OKRを理解しないまま導入してしまった
OKRの失敗例として多く挙げられるのが、OKRの仕組みや導入メリットを正しく理解しないまま導入してしまった事例です。
「OKRを導入したことで目標管理が成功したと思っている」、「企業としての方針が曖昧なまま導入している」「従業員一人ひとりが取り組む環境が構築できていない」といった要因から十分な準備を怠っている状態ではOKR導入は成功につながらないでしょう。
目標を高く設定しすぎてしまった
OKRは達成率60%〜70%を成功とするような高い目標を設定するものです。ですが、あまりにも高い目標を設定してしまい、従業員のモチベーションが下がってしまったというケースもあります。
逆に容易に達成できる目標を設定してしまったことで従来の目標管理手法と違いがわかりにくくなってしまったというケースもあるようですので、適切な難易度の目標設定を意識することが重要です。
トップダウンで目標を設定してしまった
OKRはトップダウンかつボトムアップで目標を設定することが重要です。
従業員からの意見もしっかり取り入れた上で目標を設定しないと、従業員も達成したいと思える目標を設定することは難しいでしょう。
トップダウンだけで決定したOKRでは、従業員にノルマと感じさせてしまうケースも多く、モチベーションの低下にも繋がってしまいます。
おすすめOKR管理ツール·システム6選
HRBrain(HRブレイン)

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クラウド人事評価ソリューションのHRBrainは目標管理のプロセスをシンプルかつ効率的に管理できることが特徴的です。
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画像·データ出典:HRBrain公式サイト
スマカン

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スマカンは、人材情報の見える化や一元管理を実現するクラウド人事システムです。
パソコン・スマートフォンでの使いやすさを意識したインターフェースで開発されており、クラウド型のサービスであるため外出先からでも閲覧や入力ができます。
画面がわかりやすく、データフィールドは柔軟にカスタマイズすることができるため、ユーザーが利用しやすい形にレイアウトの変更が可能です。
目標管理や人材情報の管理ツールとしてだけでなく、蓄積した情報から自由かつ柔軟に従業員のグルーピングができることから従業員同士のコミュニケーションツールとして活用している事例もあります。
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画像·データ出典:スマカン公式サイト
カオナビ
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カオナビは顔写真を利用した人事評価、人材管理システムです。
顔写真を用いて人材管理を行うので、テレワークなどの顔が見えない状況での勤務でも視覚的に情報を管理することが可能という特徴があります。
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画像·データ出典:カオナビ公式サイト
Goalous(ゴーラス)
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GoalousはGKAという独自の目標管理手法を提供しているサービスです。
マニュアルがなくても直感的に操作することができる手軽さと、写真を用いた目標管理ができることから感覚的に利用することができるという特徴があります。
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画像·データ出典:Goalous公式サイト
Resily(リシリー)
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ResilyはOKRの管理に特化したクラウド型のシステムです。自社だけでOKRの管理をしようとして失敗してしまったという企業を成功に導いてくれることから注目されています。
目標の自信度を色で表すことができるので、視覚的に情報が把握できるなどの特徴があります。また、導入に関するサポートも手厚いので初めて管理ツールを導入するという場合でも安心です。
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Googleスプレッドシート
特徴
ビジネスシーンですでに利用している方も多いであろうGoogleスプレッドシートは、オンライン上で複数人が同時に編集することができる表形式の管理シートです。
無料で利用できる反面OKR専用のツールではないので、ある程度OKRを理解している方が管理する際に利用すると良いでしょう。
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画像·データ出典:Google公式サイト
OKRの導入で更なる成長を
OKRは導入してもなかなかうまくいかず、断念してしまうケースも多い目標管理手法です。
本記事で紹介したOKR導入の注意点や失敗例などを参考にして、導入前の準備をしっかりと行い、自社にあった運用方法へカスタマイズできるように管理体制を徹底しましょう。
OKR導入に不安があるという場合は、管理ツールを利用することで、自社だけでなくサービス運用会社からのサポートが受けられるので成功への道がグッと近づきます。




