COEとは?意味や読み方、人事やIT分野で求められる役割について解説

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COEという言葉をご存知でしょうか。
「Center of Excellence」の略語ですが、何を意味するかわかりますか。
これは、今、企業の現場で注目されているものです。
どんな場面で用いられるものなのか、意味や基礎知識、役割や活用法についてご紹介していきます。

COE(Center of Excellence)とは?読み方・意味・基礎知識について

COEの読み方は「センターオブエクセレンス」で、「Center of Excellence」の頭文字を略したものです。
企業などにおいて、組織を横断する取り組みを継続的に行う拠点を意味します。
日本企業は縦割り組織が多く、部署ごとに閉ざされている場合や横の繋がりがなく、連携し合えない凝り固まった企業もいまだに存在しています。
こうした縦割りを改善することや補填し、柔軟で対応力に長けた企業組織を作るべく、組織される横断的なチームです。
人事担当者や役職者が中心となって、組織内から有能な人材を集めて、COEの活動を推進していくケースも少なくありません。
リーダーシップのある人材やコーディネート力のある人材などが集まり、組織全体や部署全体、プロジェクト全体などが抱えている問題点や課題を洗い出し、いかにすればうまくいくのか、目標を設定しながら改善、向上を目指し、組織全体にノウハウを浸透、実践させていこうとするものです。

COE(Center of Excellence)の役割と導入するメリット

COEの役割は組織に散らばっている優秀な人材を集めたり、目に見えない受け継がれてきたノウハウや個人が磨いてきたノウハウなどを集めたり、組織全体で使える設備などのリソースを横断的に1ヶ所に集約して、組織としての力をより高めていくことです。
グローバル化やIT化が進み、ビジネスのスピードが加速化し、ライバルも世界中に広がっていく中で、縦割り組織で情報共有や決定に時間をかけていては、変化のスピードが激しい世界を勝ち抜いていくことはできません。
組織力を強化し、企業にある重要な資源を有効活用するために、横断的に有能な人材や使えるノウハウやリソースを集め、組織力強化といった目的や目標を達成するために、業務の効率化やスピードアップを図るのが役割です。

導入するメリット

COEを導入する主なメリットは次のような点が挙げられます。

  • 社内の連携を強化
  • 部門間におけるコミュニケーションの促進
  • 情報の見える化や共有スピードの加速化
  • 業務の効率性や生産性アップ
  • 複雑な課題のスムーズ解決
  • 競争力強化

浸透させることも役割

COEは組織の中でもエキスパートが集まる拠点ですが、一般の従業員から疎まれたり、敬遠されたり、遠い存在と思われては意味がありません。
各部署から横断的に集められたエキスパートが、組織の問題を解決し、企業の力を高めていくためにノウハウを整理することや新たな方策を生み出したら、それを組織全体に浸透させていくことも大切です。
この点、現場から離れたところにある上層部の役職者だけで、何かを決めると、上から下へと流れるのに時間がかかり、当初の目的や考え方がうまく浸透しないなどギャップが生じることも少なくありません。
ですが、組織横断的な場合、各部署の現場を理解する人が集まり、かつ、COEで取り決めたことを各部署に持ち帰ることができるので、より、現場に馴染みやすく浸透しやすいのもメリットです。

DX推進にはCOE(Center of Excellence)が不可欠な理由

DXは、デジタルトランスフォーメーションの略語です。
グローバル化やIT化の進展でスピードや変化が激しい時代に、世界と対峙して、競争に勝ち抜いていけるよう、データとデジタル技術を活用して、従来のビジネスモデルを変革していこうという取り組みを意味します。
DX推進にもCOEの役割は欠かせません。

全組織に浸透が必要

DX推進には組織の一部だけが取り組んでも意味がありません。
一部の部門や部署はいつまでもアナログで連携が取れない、ITリテラシーのない人が置いてきぼりになるのでは困ります。
すべての人材が負担を感じることなく、有効に使いこなして、業務の効率性アップや生産性アップを図って、コストダウンや収益アップにつなげ、競争力を上げていくことが必要です。
そのためには、各現場を理解し、人材一人ひとりが認識している各部署から選ばれし人を集め、業務負担を軽減し、スピードアップが図れる、全組織に有効に活用できるDXを構築することが大切です。
各部署の問題解決にもなる、組織に根差したシステムの構築やツールを提供することで、組織全体が使いこなし、各従業員も利便性を感じるようになります。
COEがリードをとってDXを推進することで、業務効率がアップし、統合力や生産性を高めることにつながるのです。

IT分野におけるCOE(Center of Excellence)の役割とは

IT分野はDXも浸透していれば、フラットな関係で効率良くプロジェクトが回っているように見えます。
ですが、意外にコミュニケーションが不足している場合や1つの事業部門や部署でも、いくつものプロジェクトがバラバラに進行しており、業務遂行のノウハウが共有されいないケースも少なくありません。
せっかく効率的で、バグの少ない方法で回しているプロジェクトリーダーやチームがあるなら、それを共有すべきですし、それぞれのチームで同じような課題を抱えているなら、問題を共有して解決できる方策を編み出し、浸透させる必要があります。
そこで、COEを結成し、各プロジェクトマネージャーやシステムエンジニア、仕事が速いプログラマーやすぐにトラブル解決ができるエンジニアなどを集め、各チームで生じている問題を共有して可視化し、どうすれば良いか、できる人間のノウハウの提供を受け、共有化、浸透化を図ることが必要になります。
最適な仕事の進め方などをCOEを通じてプロジェクト横断で共有、実践することで、高品質なシステム開発や安定した運用につながり、クライアントの評価も高まり、依頼も増えていく利益がもたらされるのです。

人事分野におけるCOE(Center of Excellence)の役割について

COEは人事分野でも欠かせません。
人事の役割は自社にマッチした人材の採用や各人の適性に即した人材配置、技術やノウハウを受け継ぎ、高品質な業務を提供し続けるための人材育成、社員のモチベーションアップにもつながる評価と給与制度の構築、運用です。
人事のエキスパートや役職者をはじめ、各部門長や実際に人材育成に携わり成果を上げているベテラン社員、成長著しい営業職員などを組織横断的に集めて、自社で求める人物像の再構築や人材育成ノウハウの共有化、よりモチベーションアップや生産性アップにつながる人事評価制度への見直しなどを目指します。

メリットを理解してCOEを設置しよう

各部門を代表するエキスパートや企業が抱える課題を解決するために貢献できる人材を組織横断的に集め、組織力を強化するための対策を考え、組織全体に浸透させて、組織力を強化していくのが役割です。
横断的に生じている問題の解決策を考え、ノウハウを共有して、組織全体に浸透させることで、組織全体の底上げを図り、業務効率化や生産性アップにつながります。
DX推進をはじめ、IT分野や人事分野にも欠かせません。

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    執筆者  STRATE編集部

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