役職が上になる連れて、部下や現場をまとめる力が必要になります。
そして大切になるのがコンセプチュアルスキルでもあり、急な困難や問題に直面しても、何が原因か本質を見極め柔軟に解決策を導き出す力も大切です。
こちらでは、コンセプチュアルスキルについてどんなものか、メリットは何かなど解説していきます。
コンセプチュアルスキルとは?どんなスキルなのかわかりやすく解説
仕事をしているとスムーズにことが進むばかりでなく、これまでに経験したことのないような困難が訪れる場合もあるものです。
複雑で今までにないような事象である場合もありますが、自分が持っている知識や情報を組み合わせ、物事の根本を理解し解決する能力をコンセプチュアルスキルと言います。
偏った考えではなく、抽象的に捉えて本質を見極め、今何が起こっているのか大枠を理解する力でもあります。
正解のない困難にも立ち向かえる
過去に経験した困難については、何かあったときにはどうしたら良いという解決策が頭の中に入っているもので、だいたいの方が安易に困難に立ち向かえます。
しかし、仕事をしていると、今までに経験したことのないような困難に直面し、何が正解かわからない場合も出てきます。
コンセプチュアルスキルが高い人は、これまでに経験したことがなく何が正解かわからないことへも冷静に対処できるのです。
感情的にならず、理論的で創造的に考え周囲を納得させ何から取り組めば良いのか計画を立てる力も備えています。
企業の管理者に求められるスキル
新人の頃は先輩がほとんどで、わからないことがあっても助けてもらえる環境があります。
しかし、さまざまな経験をし管理者になってくると、今度は部下や現場を引っ張っていかなければならない立場になり、答えのない困難にも立ち向かっていかなければなりません。
そのためコンセプチュアルスキルは、企業の管理者にとって必要なスキルとも言われています。
コンセプチュアルスキルとテクニカルスキルの関係性について
コンセプチュアルスキルについてわかったところで、テクニカルスキルとどのような関係性があるのでしょうか。
こちらで、2つの関係性について説明していきます。
テクニカルスキルとは?
企業の中で業務を進めていくうえで、業務を遂行する能力は重要です。
この業務を遂行する能力を、テクニカルスキルとも呼んでいます。
特に現場で皆がスムーズに作業を進めていけるようにする能力が高いと、皆が迷わずに仕事ができます。
現場仕事を中心に、企業にとってテクニカルスキルは重要です。
管理者にとってどちらも必要なスキル
コンセプチュアルスキルとテクニカルスキルは、両方とも管理者にとって必要なスキルです。
特に現場では皆を引っ張っていく力も必要ですが、何が起こるかわかりません。
どんなに用意周到に準備を行っていても、まさかという場面に出くわすこともあります。
業務遂行を円滑に行う能力と物事を抽象化し冷静に解決へ導ける能力はどちらも備わっていなければなりません。
コンセプチュアルスキルの高め方、鍛え方とは?
管理者にとって必要なコンセプチュアルスキルですが、具体的にどのように高めていくと良いのでしょうか。
鍛え方をこちらで詳しく見ていきましょう。
企業の中で研修を受ける
受けたい人だけ募ることもありますが、コンセプチュアルスキルを高めるための研修を行う場合があります。
機会があれば、積極的に受けるようにしましょう。
わざわざ外部講師などを呼んでくれている場合、普段聞けないような話を聞けますし大変勉強になります。
研修ではマインドマップトレーニングなどが受けられます。
日頃からイメージして自分ならどうするか考える
急にコンセプチュアルスキルの能力を高めたいと思っても、そう簡単に高まるものではありません。
日頃から意識して、感情的で偏った見方ではなく論理的で多角的に考えるように心がけてみましょう。
普段からクセをつけていくと、いざそのときが来ても自然と論理的に考えられるようになります。
イメージするときのコツとしては、物事の1点だけを見るのではなく全体を見渡すようにし、その物事がなぜ起きてしまったのか分解と組み立てを行ってみてください。
さらに関連性なども考え、全体的に把握できるよう広がりを持たせて考えるようにしてみましょう。
コンセプチュアルスキルを身につけるメリットについて
管理職の方をはじめ、企業の皆がコンセプチュアルスキルを身につけることのメリットは多数あります。
本質な部分がわかり真の解決へとつながる
なんとなくの上辺ではなく、問題部分の根本となっている部分がわかり真の解決へとつながります。
コンセプチュアルスキルが身につくと、さまざまな角度から物事を捉え芯の部分が見えるようになってきます。
困難や問題が起きても、早期解決へとつなげることが可能です。
効率の良い計画も立てられるようになる
特に管理者などは、自分のことばかりではなく仕事の全体を把握しなければなりません。
コンセプチュアルスキルがあれば、物事の一部分だけではなく抽象化し全体が自然とわかってくるようになります。
そのため、今何をしなければならないのか、今後どのように進んでいけば良いのかが見えてきます。
部下など皆が仕事しやすくなる
しっかりと本質が見えている人がうえに立っているため、皆もどこへ向かえば良いのかわかって安心してついてくるようになります。
一人ひとりが、どの目標へ向かえば良いのかがわかり、作業の効率もアップして良い仕事ができます。
グローバル化にも柔軟に対応できる
国内にとどまらず海外へと進出している企業も増えていますが、日本での考えと海外での考えには大きく違う点やさまざまな価値観があります。
コンセプチュアルスキルを鍛えておけば、こうでなければいけないという考え方ではなく、相手のことも尊重しながら柔軟に対応できる能力へともつながります。
戦略を立てつつも、お互いの考えを調整しスムーズに進められる能力が身につく点でもメリットの一つです。
コンセプチュアルスキル研修の具体例
ここからは、コンセプチュアルスキル研修で実際にどのような研修を行っているのか具体例を紹介していきます。
その役職に合った研修
企業の中で研修を行うとき、まだ入ったばかりの新人も管理者も同じようなものを受けても習得に差が出てしまいます。
特に管理者クラスになってくると、求められるコンセプチュアルスキルの能力も高度になります。
まずは役職で分け、能力にあった研修を行うケースは多いです。
どんな力が必要か確認し鍛えるようにする
コンセプチュアルスキルにはさまざまな能力が求められますので、どんな力が必要か研修で詳しく勉強していきましょう。
多面的に見て解決していく能力だけでなく、探求心、洞察力、チャレンジ精神などさまざまな能力が必要です。
普段の生活の中でも鍛えられるよう研修をします。
役職に適したコンセプチュアルスキルの習得を目指そう
これまで経験したことのないこと、どこに正解があるのかよくわからないことを冷静に判断し物事を多面的に捉えるのは簡単ではありません。
しかし、管理者には、コンセプチュアルスキルが非常に重要です。
このスキルが高い管理者が上に立てば、いざ何か困ったことが起きても真の解決しなければいけない部分がわかり、計画的に解決へと動けます。
一緒にチームを組んでいるメンバーも、安心して高いパフォーマンスができるのです。
簡単に身につけるのは難しい能力ではありますが、研修や日頃の意識を通して身につけるようにしましょう。