IT業界での新職種!エバンジェリストとは?役割や必要性、営業との違いについて

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IT業界で注目を集める職種が「エバンジェリスト」です。
どのような役割なのか、営業とはどう違うのか、一般的にも興味が集まってきている職種と言えるでしょう。
企業の経営戦略にも関わる重要なポストに昇華しつつある立場ですが、ここでは多くの人が気になっているエバンジェリストについて詳しく解説します。

今注目の業種!エバンジェリストとは?

エバンジェリストは、今とても注目されている職種(業種)です。
最新テクノロジーの専門家であり、それを広く解説したり、啓蒙したりすることを仕事としています。
現在IT技術はどんどん進化し、その利便性とは裏腹に、一般には理解しにくいトレンドがあることも事実です。
それをわかりやすく解説し、テクノロジーの恩恵を誰もが当たり前に享受できる環境を整えていくのがエバンジェリストです。
日本ではなかなか聞きなれない言葉ですが、語源はEvangelist(伝道者)と知れば納得でしょう。
宗教の啓蒙活動を行う職業を指し、これをIT業界に当てはめたところから始まっています。
その名の通りITエンジニアにセミナーを開催する際のエバンジェリストは、今とても注目されている職種(業種)です。
最新テクノロジーの専門家であり、それを広く解説したり、啓蒙したりすることを仕事としています。
現在IT技術はどんどん進化し、その利便性とは裏腹に、一般には理解しにくいトレンドがあることも事実です。講師を務めたり、最新テクノロジーを搭載した製品やサービスのプレゼンテーターを務めたりすることも少なくありません。
特に、専門知識を持たない一般消費者にも自社製品やサービスの革新性を理解してもらうことは、そのままダイレクトに業績につながる行為です。
そのため企業戦略としてエバンジェリストのポストを新設する企業も増え、更に注目を集める立場となっています。

エバンジェリストはどんな役割を果たすのか?その必要性について

エバンジェリストの役割は、最新テクノロジーの解説と啓蒙です。
まさに伝道師と言える役回りですが、企業にとって自社製品やサービスの素晴らしさをプレゼンテーションし、広く一般に知らしめることは非常に重要です。
基本的な仕事はプレゼンテーションのほかにプリセールスエンジニアやインナーマーケティング、製品やサービスの研究などがありますが、いずれも最終的には業績につながる業務と言えます。
つまり企業にとってエバンジェリストはビジネスの成功のために必要な存在であり、企業戦略の一つと言えるでしょう。
ここまで広まったのは1984年にApple社がテクニカルエバンジェリストのポストを設置し、PCを自宅で使用することの必要性を広く宣伝したことがきっかけです。
その後Microsoft社も同様のポストを設置し、そこから世界に広がった経緯があります。
エバンジェリストの仕事は社外に対するものばかりではありません。
社内に対しても自社製品やサービスの理解を推進することは非常に重要であり、こうした社内向けの啓蒙活動も大きな役割と言えます。

エバンジェリストになるにはどんなスキルが必要?

エバンジェリストになるにはどうすれば良いか、結論からすれば、それは並大抵の努力やセンスでは難しいと言わざるを得ません。
日本で有名なエバンジェリストには、日本マイクロソフト株式会社の西脇資哲氏がいらっしゃいます。
西脇氏は日本オラクル社で10年以上製品マーケティングに携わっていらっしゃいましたが、図抜けたプレゼンテーションスキルだけでなく経営者視点も持ち、最新の専門知識にも長けている人物です。
エバンジェリストになるにはこうした数々のスキルが必要となり、そのどれもが一般水準より高いことが条件と言えるでしょう。
それぞれをまとめておきます。

プレゼンテーションスキル

エバンジェリストとして必須のスキルです。
一般消費者に対してはもちろん、法人相手でも社内人員相手でも、常に適切なプレゼンテーションを実行できるスキルが求められます。
多くのエバンジェリストが高いコミュニケーションスキルを持ちますが、プレゼンテーションは決して一方的に言いたいことを言う場ではありません。
どうすれば聞き手に伝わるか、理解度が増すかを見極め、話し方や目線の置き方、立ち居振る舞いすべてをコントロールできる人だけが、人を惹きつけるプレゼンテーターになれます。

経営者視点

エバンジェリストが企業戦略の一つであることからもわかるように、単なる製品やサービスの紹介だけが役割ではありません。
どうすれば自社のブランドイメージまで向上させることができるか、どのようにビジネスチャンスを広げられるかを常に考えられる経営者視点が求められます。
場合によっては、世界を変えるほどの最新テクノロジーが生まれたのかもしれません。
そんなときに目先の製品だけに縛られることなく、業界全体、世界市場全体の動向まで踏まえた啓蒙活動ができるかどうか、そこにセンスの有無があると言えるでしょう。

最新の専門知識

エバンジェリストは決してエンジニアではありませんが、最新テクノロジーをエンジニアばりに貪欲に学び、常に業界の鮮度の高い情報を持っていることが求められます。
この点に関しては、多大な努力を惜しみなく注ぎ込む以外にクリアする方法がありません。
変化の激しいIT業界で簡単に「最新の動向を掴む」といっても、それがどれだけ困難な仕事かは理解しなければならないでしょう。
必要なのは広い視野、膨大な情報を処理するスキル、モチベーションを維持できる知識欲や向上心です。
相手に理解してもらうことが仕事ですから、あらゆる資料作りにも手を抜かない緻密さも重要です。

エバンジェリストと営業の違いについて

エバンジェリストを表面的に見ると、営業との違いが理解しにくいかもしれませんが、両者はまったく異なる役割を担っています。
たとえば、営業は自社製品やサービスに興味関係のある見込み客に対して営業活動を実施するのが仕事です。
これに対し、エバンジェリストは不特定多数のあらゆる人を対象に啓蒙活動を行います。
そのため、エバンジェリストはイベントのステージなどで製品や技術について語ったり、セミナーで講師を務めたりすることが多くなるのです。
また、営業は見込み客が購買意欲を持ち、実際に購買行動に移るまで付き添いでフォローします。
その後もリピーターを確保するためアフターフォローを行ったり、顧客満足度向上のため施策を打ったりもするため、担当できる数には限りがあります。
これに対し、エバンジェリストは常に相手が不特定多数であり、非常に多く人と接さなければ仕事になりません。
より多くの人に啓蒙するため、どれだけ多くの人を集められるかがポイントとなります。
両者の仕事は似て非なるものであり、どちらに特性があるかを見極めて臨む必要があるでしょう。
スキル的に重なる部分もありますが、向き不向きは大きく異なる業種です。

エバンジェリストが今、企業から求められている背景

エバンジェリストに注目が集まっている背景には、日本ならではの深刻な状況も挙げられます。
特に少し前までは他人事だと捉えていた企業も、今は深刻な岐路に立たされていると言えます。
経済産業省が危機感を顕わにしたのは2019年頃で、そのときの試算では2030年のIT人材需要が供給を大幅に上回る結果となりました。
にもかかわらず、日本社会にまったく変化が認められないまま現在に至る理由は、これまでITは無縁だと認識していた業界があまりに多いためです。
IT化するにしても何をすれば良いのか、どんな人材を確保すれば良いのかが不明瞭なため、どこから手をつければ良いかわからないまま時間が過ぎてしまったというのが事実でしょう。
もし日本にも、社会全体にわかりやすくIT化の道を示せるエバンジェリストが登場してきてくれれば、どこからIT化を進めれば良いか道に迷っている多くの企業の救いになる期待があります。

エバンジェリストはIT業界に今後も求められる人材

これからのあらゆるビジネスにおいて、新しいテクノロジーや革新的な技術は必要不可欠です。
日本版エバンジェリストが数多く台頭し、包括的に日本のビジネス全体を活性化する時代が来ることには大きな期待があります。
我こそはという人は、エバンジェリストになるべくぜひ挑戦してください。
ただし活躍するエバンジェリストになるには、テクノロジーに関する専門知識が必要なのは当然としても、常にアンテナを張り、貪欲に学び続ける熱意が最も大切であることは忘れないでください。

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    執筆者  STRATE編集部

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