この記事では、前職調査を行う上で、どこまで調べられるのか、また行うメリット・デメリットなどについて解説いたします。
応募者・採用する側の企業問わず、前職調査について詳しく知りたい方はぜひ、参考になさってください。
前職調査とは?
前職調査や職歴調査とは、 企業が応募者の経歴を調べることを指します。
以前勤めていた会社での働きぶりや実績などを調べ、業務遂行能力や人柄などを知ることで応募者の採用するかどうかの参考にすることが目的です。
基本的には、応募先の人事スタッフや調査会社に依頼して行います。
ミスマッチが起こらないために行うという性質から、 内定成立前のタイミングで実施されるのが通常です。
調査会社への依頼はコストこそかかるものの、より詳細に調べたい際は最適と言えるでしょう。
但し、採用候補者の同意を得ずに無断で情報提供を行った場合は、法律に抵触してしまいますので、前職調査は、必ず採用候補者の同意を得てから行うべきです。
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前職調査とリファレンスチェックとの違いは？
前職調査は「リファレンスチェック」 と混同されがちです。
しかし厳密には異なります。
リファレンスチェックは、 前職の上司・同僚に採用候補者の仕事ぶりや人間性を確認するために、「応募者からヒアリングする人物を紹介する」ことが一般的です。
一方で前職調査の場合、企業がヒアリング対象を選ぶことも少なくありません。
応募書類の経歴に詐称がないかチェックすることは、「バックグラウンドチェック」とも 呼ばれます。
一般的に使用される 「前職調査」は、バックグラウンドチェッ クのことを指す場合もあるのです。
前職調査はどこまで調べられる？
前職調査で主に以下の内容が調べられます。
- 勤怠・業務姿勢など前職の勤務状況
- 人間性
- 保有しているスキル
- 退職した理由
- 健康状態
- 応募書類の経歴に詐称がないか
また、外部の調査会社が調べる場合、家族構成や借金の有無など、より詳しく調べる場合もあります。
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前職調査を行うメリット・デメリットは？
企業側
前職調査を行えば、客観的な情報により、自社にふさわしい人材かどうかを判断することができ、これは大きなメリットです。
選考の途中に実施されるということは、採用後のミスマッチを防止できます。
一方、前職調査への同意を求める際に、採用候補者の信頼を損ねてしまう恐れもあります。
”信用されていないんじゃないか”という、ネガティブな感情を持たれかねません。
また、調査会社に調査を依頼する場合、費用が掛かるのもデメリットの一つです。
採用候補者側
前職調査は、企業に対して十分な信頼を提供することができ、 待遇や給与面などの条件が有利になったり、試用期間を短縮されたりなど、採用候補者側にもあらゆるメリットが存在します。
一方、上司や同僚からのネガティブな評価は、採用に不利になってしまいかねません。
現職に伏せて転職活動を行っている場合、前職調査によって発覚してしまう恐れがあるのも
採用候補者にとってデメリットであると言えます。
前職調査は拒否することもできる？
前職調査は断ることもできます。
しかし、場合によっては、何か不都合や後ろめたいことでもあるのだろうか、などといっt懸念を採用担当に抱かせてしまう可能性があることも覚えておくべきです。
会社に内緒で転職活動していたり、推薦者として相応しい人がいなかったりなどの理由があれば、しっかりと伝えるようにしましょう。
まとめ
以上、前職調査について解説いたしました。
応募者や今後前職調査を取り入れようと検討している企業側、双方にこの記事が参考になれば幸いです。
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