カーボンニュートラルとは?概要・地球温暖化を食い止める取り組みについて解説

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今回は「カーボンニュートラル」について解説いたします。

カーボンニュートラルというワードを耳にしたことはあってもその内容に関しては詳しくない、という方も少なくないはずですので、この記事がカーボンニュートラルを知るきっかけになれば幸いです。

カーボンニュートラルとは

「カーボンニュートラル」とは、地球上の温室効果ガスの排出量・吸収量・除去量をそれぞれ均衡させる取り組みのことです。

温室効果ガス、すなわち「CO₂」「フロンガス」「メタン」が該当しますが、化石燃料の燃焼・自動車・航空機の運転や操縦などにおいて、常に温室効果ガスは排出され、地球温暖化へ更なる拍車をかけています。

地球温暖化の進行を緩やかなものにするには、温室効果ガスの排出量削減が絶対的な条件です。

しかし排出を完全に抑えることは、現実的に不可能であるため、排出せざるを得なかった同じ量を森林に吸収させたり、技術によって除去したりすることで、実質的にゼロにすることを目指す、この考え方こそが、カーボンニュートラルなのです。

カーボンニュートラルの実現を目指す理由

カーボンニュートラルの実現を目指す理由は、上述した通り、地球温暖化を極力食い止めるためです。

ご存知の通り、地球温暖化によって平均気温は上昇し続け、特にここ30年間は、記録的な猛暑に苛まれているのが現状です。

地球温暖化がこのまま進行すれば、海面の水位が上昇し、ゆくゆくは海抜の低い島国の人々が危険に晒されることも否定できません。

また、気候的な問題は当然、農作物へも悪影響を及ぼします。

カーボンニュートラルの実現は、これらの問題を解決するためにも欠かすことはできません。

カーボンニュートラルに対する世界の動き

気候変動問題に関する協定である「パリ協定」において、「21世紀後半には温室効果ガス排出量・吸収量のバランスを最適化する」という目標が掲げられています。

先進国はもちろん、発展途上国においてもCO₂の削減は急務となっており、すなわち世界全体でカーボンニュートラルを実現する体制作りが目指されています。

国連気候変動の政府間パネル「IPCC」では、2050年までにカーボンニュートラルを実現することで、地球の温度上昇を1.5度以内に抑えられる可能性があると表明されています。

これらもカーボンニュートラルが叫ばれる重要な背景です。

カーボンニュートラルに対する日本の動き

日本では、2020年10月の臨時国会において、当時の首相である菅義偉氏が2050年までにカーボンニュートラルの実現を宣言したことをきっかけに、温暖化への対応を経済成長の機会にしようという動きも活発になっています。

政府は脱炭素社会を実現する計画として「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定し、「自動車」「洋上風力」「水素」など、重要分野を14個設定、適切な予算・税制を整備し、企業が脱炭素化を実施する取り組みを促進するようになりました。

まとめ

以上、カーボンニュートラルの意味・概念・取り組みについて解説いたしました。

地球温暖化の進行を食い止める上で、カーボンニュートラルの実現は必要不可欠な要素です。

2050年までのカーボンニュートラル実現に対して、政府の動きだけではなく、国民一人ひとりが適切な行動を心掛け過ごすことが求められます。

30~50代経営者の74%がカーボンニュートラルという言葉を知っていると回答。カーボンニュートラルを正しく理解しているのは35%【カーボンニュートラルに関するアンケート】

株式会社SheepDog(東京都品川区)が運営する、ITツール比較サイト・STRATE[ストラテ]は、2023年2月に『カーボンニュートラルに関するアンケート』を行いました。

調査概要

対象者:全国の30歳〜59歳の男女/経営者・役員

サンプル数:300人

居住地:宮城県,東京都,愛知県,大阪府,福岡県

調査方法:ネットリサーチ

アンケート実施日:2023年2月15日

調査メディア: STRATE[ストラテ]:https://strate.biz/

【質問:カーボンニュートラルという言葉の意味を知っていますか?】

質問に対しての回答選択肢は以下

1.知らない
2.知っているが、正しく意味を理解していない
3.知っており、正しく意味を理解している

 

 

30代〜50代の男女を対象とした「カーボンニュートラルという言葉の意味を知っていますか?」というアンケートで最も多かった回答は「知っているが、正しく意味を理解していない」で39%でした。

次いで多かったのが知っており、正しく意味を理解していると回答した方の35%知らないという回答が26%で、カーボンニュートラルという言葉を知っていると回答した方は全体の7割以上に及びました。

 

【カーボンニュートラルという言葉を知っており、正しく意味を理解していると回答した割合は50代が最も高く、46.88%】

 

カーボンニュートラルという言葉を知っており、正しく意味を理解していると回答した割合を年代別でみてみますと、50代が最も高く46.88%、次いで40代と30代の29.41%という結果になりました。

50代経営者の半数近い方がカーボンニュートラルという言葉を知っており、正しく意味を理解していることが分かりました。

 

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