マーケティングオートメーション(MA)が注目される理由とは?
これまで営業とは、「足で稼ぐ」「気合いで商談を勝ち取る」という方法が一般的でした。
しかし、「売れば買ってもらえる」という時代ではない昨今では、獲得できていた売上と同等の規模を確保するために、多くの企業を顧客として獲得する必要があります。
そうした市場の中で、多数の顧客に対してアプローチするには、効率的にマーケティングオートメーションを活用する必要があります。
「既存顧客資産を最大限有効活用できる、仕組みの構築」
「SFA・CRMに蓄積されたデータの有効活用」
「展示会などで獲得した見込顧客から有望見込客を抽出」
これらを実現するために、顧客の「見込み度」に合わせた対応を行い、リードからの成約創出件数をより増加させる仕組み作りが可能なマーケティングオートメーション(MA)は最適だと言えるでしょう。
拡大するマーケティングオートメーション(MA)の市場
MAツールは、そもそも、1992年にアメリカのUnica社において使用されるようになり、アメリカで2000年代から一般的になりました。
日本では2014年頃から活用されるようになり今日に至ります。
日本国内の「マーケティングオートメーション」の検索ボリュームに関しても、2016年をピークとし、2022年現在においても高い水準を保っています。
現在おおよそ、上場している企業の4.3%が、MAツールを導入していると言われており、今後もMAツール市場は拡大が続くと予想され、ある調査では、2024年ごろには940億円もの市場規模になると言われています。
このようにMAツール市場が拡大している要因として、主に以下2つの理由が考えられます。
顧客体験の品質向上が求められているため
まず考えられるのは、BtoB企業において、契約してからその後のカスタマーサクセスに注力している企業が増加してることです。
商品の購入前・購入後までの一連の流れの中で発生する、顧客接点に対し、一人ひとりに最適化された品質の高いサービスを提供できるよう、どの企業も努力を惜しまない風潮が市場拡大の理由の一つです。
労働力の減少により
2つ目には労働力の減少が考えられます。
国内の人口減少による労働力の減少を背景に、昨今ではより効率がよく、生産性の高い営業が求められています。
少ない労働力で的確な営業を実現するためには、MAツールによる角度の高い分析を行ったのち、顧客に対し、最適なアプローチを行うことが重要です。