マーケティングミックスとは?言葉の意味や導入企業の事例も簡単に紹介

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マーケティングミックスという言葉を聞いたことがあっても、分かりやすく説明できる人は少ないのではないでしょうか。

マーケティング戦略を立案・実行するプロセスにおいて、マーケティングミックスは、自社の製品やサービスを効果的に消費者の手に届ける施策を決める段階で行われます。

いわゆる「実行戦略」であり、ターゲットに対するアプローチの方法を決める過程です。

本記事ではマーケティングミックスの概要から、導入企業の事例まで分かりやすく解説いたします。

マーケティングミックスとは?目的や提唱者は?

マーケティングミックスとは製品やサービスを世に送り出す際に、ターゲットとした消費者に対し、どのようにアピールすれば効果的か?戦略を練るプロセスです。

継続的に収益を上げ続けるビジネスモデルを構築するために、不可欠なものです。

マーケティングミックスの目的

新しい製品やサービスを展開する際、企業は市場を調査しターゲットを絞り込んでいきます。

マーケティングミックスの目的は自社の製品やサービスに対し、ターゲットから期待通りの反応が得られるようにすることです。

そのために、広告や営業活動の効果が最大限に発揮されるように戦略を練るのです。

マーケティングミックスの提唱者は?

マーケティングミックスにおいては、多くの学者がさまざまな学説を提唱しています。

アメリカのマーケティング学者、ジェローム・マッカーシーが提唱した「4P」が代表的なものとされ、そこから派生したさまざまな理論が展開されています。

フィリップ・コトラーが提唱する「7P」、ロバート・ラウターボーンが提唱する「4C」などが、それにあたります。

以下で、「4P」「4C」「7P」について詳しく見ていきます。

マーケティングミックスの代表的な4Pとは?

マーケティングミックスにおいて、もっとも代表的なものはマッカーシーが提唱した「4P」です。

4Pとは、以下の4つからなる言葉の頭文字をとったもので、それぞれの構成要素で戦略を立て、売れる仕組みの最適化を目的とします。

Product(製品)

どのようなベネフィットを、どのターゲットに提供するか、製品やサービスそのものに対する戦略です。

Price(価格)

価格に対する戦略です。

生産コスト、ターゲット層に対応した値ごろ感、ライバル製品を考慮し価格を設定します。

Promotion(プロモーション)

販売促進・広告の戦略です。

TVコマーシャルなのか、SNS広告なのか、ターゲット層に応じた広告を選択します。

Place(流通)

どこでどのように販売するのか、販路に関する戦略です。

ターゲット層がもっとも購入しやすい流通経路を選択します。

マーケティングミックスにおける4Cや7Pについて

コトラーやラウターボーンはマッカーシーの4Pに対し、新たな要素を追加したり、視点を変えたりすることで理論を発展させています。

コトラーの提唱した「7P」

コトラーはマッカーシーが提唱した4Pに対し、さらに3つのPを追加しました。

・Physical evidence (物的証拠)

・Process  (プロセス)

・People (人)

この3つを加えた7Pをマーケティングミックスの構成要素として提唱しています。

ラウターボーンが提唱した「4C」

マッカーシーやコトラーが売り手視点でマーケティングミックスの構成要素を提唱したのに対し、ラウターボーンは買い手(Customer)の視点で考えるべきと主張しています。

それが、「4C」です。

4Pと4Cの関係性は以下のようになります。

4P 売り手視点4C 買い手視点
製品 Product顧客価値 Customer value
価格 Price顧客コスト Customer cost
プロモーション Promotionコミュニケーション Communication
流通 Place利便性 Convenience

マーケティングミックスの企業活用事例5選

効果的にマーケティングミックスを活用し、業績を伸ばしている企業の事例を紹介します。

ファーストリテイリング ユニクロ

ユニクロは、ファストファッションという概念を定着させ、ファッションに興味が薄い層を顧客として取り込むことに成功し、企業規模を拡大し続けています。

ユニクロの4P

・製品シンプルなデザインで、どんな服とも合わせられる
・価格低価格にこだわり、ファッションに興味がない層も顧客に取り込む
・プロモーション有名スポーツ選手を起用し、機能性の高さをアピールする
・流通海外生産、輸送の外部委託、ロードサイド店中心の出店など

スターバックスコーヒー

スターバックスコーヒーは、コーヒーだけでなく「お客様が自由に過ごせる場所」として、心地よい空間を提供することをモットーにしています。

その空間を「サード・プレイス」と名付け、家でも職場でもない「第3の場所」と位置づけています。

こうした姿勢が一定のユーザーの共感を呼び、多くの集客につながっています。

スターバックスコーヒーの4P

・製品コーヒーだけでなく、価値がある場所「サード・プレイス」を提供している
・価格1杯300円台と比較的高単価
・プロモーション広告宣伝を行わない、口コミや店頭看板のみ
・流通大都市の繁華街中心の店舗展開

再春館製薬 ドモホルンリンクル

再春館製薬は、年齢を重ねた女性の肌の悩みを解消する基礎化粧品を提供する企業です。

テレビCMや新聞広告といったマスメディアを中心に広告展開を行い、サンプルを無償提供するなど多くの資金を投入して見込み客を集めます。

その見込み客に対して、コールセンタースタッフが悩みに寄り添った対応をすることで、高額な商品でありながらも多くのリピーターを獲得し、収益を上げることに成功しています。

再春館製薬の4P

・製品年齢を重ねた女性の肌の悩みを解消する基礎化粧品
・価格1ヶ月分で、3万円を超える高額な価格設定
・プロモーションテレビCM、新聞広告などマスメディアを活用
・流通コールセンターによるカウンセリングも含めた通信販売

ラクスル

ラクスル株式会社が提供する低コストを実現した印刷サービスです。

インターネットを介して受注し、提携する日本全国にある印刷所の印刷機が稼働していない時間を活用する独自の手法で、小ロットかつ低価格な印刷サービスを実現しています。

積極的にマスメディア広告を投入することにより、これまでネット印刷を活用していなかった層も取り込むことに成功しています。

ラクスルの4P

・製品小ロットで対応可能な早くて安いネット印刷サービス
・価格低価格 チラシ・フライヤー1.1円〜
・プロモーションテレビCMなどマス広告を積極的に展開
・流通インターネットで受注し宅配で届ける

ライフネット生命

インターネット販売に特化することで、低価格を実現した保険会社です。

保険業界では従来、保険外交員が対面で顧客に説明をする販売手法が中心でしたが、外交員を設けずネット上のプロモーションに特化し、人件費を削減することで低価格を実現しました。

低い保険料でも充実した保障が得られるとして、20代や30代といった子育て世代の支持を集め、シェアを伸ばしています。

ライフネット生命の4P

・製品 保険料を抑えつつ手厚い保障が得られる生命保険
・価格低額の保険料
・プロモーションSNSやインターネットを中心とした広告展開
・流通インターネット販売に限定

まとめ

マーケティングミックスは、ターゲットが望むベネフィットを最適な形で届けることを目的としています。

効果的に行うことで自社のファンを獲得し、継続的な収益を見込めるビジネスモデルの構築につながります。

ぜひ、取り組みを検討してみてください。

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    執筆者  STRATE[ストラテ]編集部

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