LCM(IT運用管理)とは?その意味をわかりやすく解説|LCMツールもご紹介

更新日:

LCM(IT運用管理)とは?その意味をわかりやすく解説|LCMツールもご紹介

業界や業種、事業規模を問わずIT化が進められる中で、重要性を増しているのがLCMです。
注目度が高くなり、導入を進める企業も増えているLCM(IT運用管理)とはなんなのか、その意味をわかりやすく解説します。
また、LCM(IT運用管理)に役立つLCMツールやサービスもご紹介します。

簡単に解説!LCM(IT運用管理)とは? その意味と定義について

LCM(IT運用管理)とはLife Cycle Managementの略で、IT機器の導入から廃棄に至るライフサイクルについて各プロセスに応じた支援をサービスのことを指します。
パソコンをはじめとするIT機器を導入するには、業務の内容や規模に合わせ適切な性能の機種を選定しなければなりません。
企業の実務で使う場合、一度の購入台数も多く、予算の範囲で選ぶ必要もあります。
さらに、導入後の設定やインターネットとの接続、周辺機器との連携などを行い、操作マニュアルなどの配布や研修が必要となることもあるでしょう。
利用開始後も急なトラブルへの対応や保守点検、セキュリティの更新などを行っていかなくてはなりません。
故障して使用できなくなった際や買い替えをする際にはリサイクル手続きなども行わなくてはなりません。
大手企業の中には独自のシステム部門を設け、全社のシステムのライフサイクルを管理しているケースもあります。
ですが、システム部門のIT人材の確保など、すぐに起ち上げられるわけではありません。
そこで、手早く導入できるサービスとして、LCMのアウトソーシングへのニーズが増大しています。

LCM(IT運用管理)をするメリット

LCMを利用するメリットは、どんな点か代表的なメリットをご紹介します。

低コストでプロへアウトソーシング

LCMを自社で運用しようとする場合、システム部門の起ち上げが必要となり、時間やコストもかかります。
システム部門のスタッフにかける人件費の増大はもとより、そもそも、対応できるIT人材を確保すること自体が難しいです。
ITに詳しくない企業の経営者や人事担当者は、そもそも適した人材を選び抜くこと自体が困難です。
能力や経験のない人材を採用しても、LCMは実現できません。
そこで、外部の専門家に依頼すれば、低コストでプロによる支援が受けられます。

本来業務への集中

新たにシステムを導入する際や入れ替えをする際には機種の選定のために打ち合わせをしたり、業者に見積もりを取ったりと手間も時間もかかります。
設定がうまくいかずにサポート窓口に連絡をすることや導入後も手間が多く、トラブルが発生すれば業務が停止してしまうかもしれません。
LCMを利用することで自社に合った機種の選定から設定、保守管理やトラブル対応、廃棄や買い替えまでトータルサポートが受けられるので、本業に集中でき、業務の停止などのリスクも回避できるのがメリットです。

LCM(IT運用管理)がなぜ重要なのか詳しく解説

業種や規模を問わず、IT化が求められる中で、高度化する機器を設定、管理、運用するには自社の人材だけでは難しくなっています。
中小企業などでは、たまたまITに詳しい従業員に頼るケースも少なくありません。
プロではないため設定に時間もかかり、トラブルのたびに他部署から呼ばれるので、本来の業務に支障が生じます。
また、IT対応のために派遣社員を雇うケースもありますが、1人の能力に依存し、対応できないトラブルが生じたときや休暇時には放置状態になります。
IT人材がいない企業において、IT化を推進するうえでは、LCMがあると便利です。

セキュリティの確保と強化

パソコン内には個人情報や企業の機密情報など、重要な情報や業務に必要な資料やデータが蓄積されます。
ですが、ITやセキュリティに疎いと、パソコンのパスワードさえ設定していない、セキュリティソフトを導入していない、有効期限が切れたまま、セキュリティバッチの更新がなされていないなど、セキュリティが脆弱なケースも少なくありません。
データをバックアップしていない、オンラインショップを起ち上げたのにサーバの容量が十分でないなど、知識がないためのトラブルも多いです。
LCMを利用することで、セキュリティ管理やデータのバックアップを行うための機器やツールの導入、適切なサーバの管理などもトータルサポートしてもらえます。
パソコン廃棄時にも、データを初期化したうえで安心のリサイクルができるなど安全です。
個人情報や機密情報の流出やデータの消失などによって、企業が信用を失うことや損失を被らないためにも、LCMが求められています。

LCM(IT運用管理)の主な事例

イメージがしやすいよう、LCMの主な事例をご紹介します。

パソコンの選定からトータルサポート

X社は従業員50名ほどの文房具、事務用品会社です。
店舗での販売をメインに行っていましたが、オンラインショップを起ち上げることになりました。
法人客が多いため、オンラインショップでの直接注文やFAXによる受注書を入力する業務が必要となります。
一方、従来、伝票の整理や手書き帳簿で管理していた会計業務も、顧問税理士との連携のため専用の会計ソフトを利用することになりました。
これまでは事務用に2台ほどのパソコンしかありませんでしたが、業務の必要に合わせ30台のパソコンを導入することを決めました。
IT人材がいないため、LCMを利用し、パソコンの選定から設定、その後の保守点検やトラブル対応まで依頼しています。

LCM(IT運用管理)をするうえでおすすめなツール・サービスを紹介

LCMをするうえでおすすめなツールやサービスをご紹介します。
自社のニーズや予算などに応じて、各種ツールやサービスを提供する業者を比較して導入を検討することがおすすめです。

ITインフラ全般のトータルサービス

ITインフラのあらゆる段階の課題に応えてくれる、ワンストップサービスです。
ITシステムの企画や企画、導入、運用、保守、廃棄に至るまで、システムのライフサイクルを見据えたサービスを提供してくれます。
最初のコンサルティングの段階で、企業ごとに異なる経営戦略と情報システム戦略の整合性を取り、どのようなシステムの企画・構築すれば良いかの提案から実行までトータルサポートしてくれるサービスです。

パソコンに特化するサービス

パソコンメーカーやその子会社などでも提供されているサービスで、パソコンに限定し、企業に合わせた機種の選定から調達、設定、運用保守、廃棄までをトータルサポートしてくれるサービスです。
企業の規模にもよりますが、パソコンの必要台数は何百台、何千台にのぼることも少なくありません。
ボリュームの多い機器の導入から管理、廃棄までのライフサイクルをお任せできます。

特定の機器に特化したサービス

パソコン以外のシステムなどについて、導入後の保守点検やトラブル対応、システムの更新や廃棄などをサポートするサービスです。
たとえば、コールセンター専用のシステムにおいて、製造や販売した業者が運用や保守を支援するサービスがあります。

まとめ

IT化やDX推進などIT機器の導入や活用が不可欠な時代ですが、企業によってはITに詳しい人材がいないケースや規模が大きく、自社の人材では対応しきれないケースがあります。
LCMはIT機器の導入から廃棄や買い替えというライフサイクルをトータルサポートしてくれるサービスです。
プロに任せることで本業に集中でき、人件費やコストを抑えながら、スムーズな運用管理やセキュリティ強化が目指せます。

 

      その他の関連する記事

        広告

        リード情報をお求めの企業様へ
        STRATE[ストラテ]に貴社サービスを掲載しませんか?

        まずは無料で掲載