翻訳カメラとは?どんなことができる?

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英語への苦手意識があると外国人とコミュニケーションをとるのに抵抗を感じてしまいます。またそれ以上に海外では必要な情報を得ることができないことは大きな問題となります。そんなときに心強い味方となってくれるのが翻訳カメラアプリです。

翻訳カメラとは?

通常翻訳アプリを使って特定の言語を他の言語に翻訳するためにはテキストや音声による入力をしなければなりません。また特にテキストの場合には手間がかかるだけでなく、理解できない言語は入力にも困難を伴います。

そんなとき便利なのがスマートフォンのカメラで撮影された文字や文章を翻訳できる翻訳カメラアプリです。撮影された画像はテキストとして認識され、瞬時に翻訳ができるのでレストランのメニューなど、目に付いた言葉を調べたいときに手間をかけずに翻訳できます。

翻訳カメラの機能・できること

翻訳カメラアプリにはさまざまなものがありますが、もっとも知られているのはGoogleが提供する「Google翻訳」です。そこで、翻訳カメラアプリにはどのような機能があるのか、Google翻訳を例にみてみましょう。

なお、Google翻訳にはWEB版とアプリ版があり、WEB版はダウンロードなしで利用することができます。一方、アプリ版の利用には、スマートフォンへのダウンロードが必要ですが、機能はより充実していて、翻訳カメラアプリとしての機能はこちらに含まれます。

リアルタイム翻訳

翻訳したい文章や文字にスマートフォンのカメラをかざすだけで、瞬時に翻訳ができる機能です。テキストを入力する手間もなく、リアルタイムで翻訳できる手軽さがあります。

インポート翻訳

あらかじめ撮影した画像を翻訳できる機能です。翻訳したい部分をなぞることで該当部分を翻訳することができます。このため、単語だけをタップして翻訳したり、ハイライトしたテキスト全体を翻訳することも可能です。翻訳テキスト入力などの手間なく、瞬時に翻訳ができるのはリアルタイム翻訳と同様です。

スキャン翻訳

画面上のボタンをタップすることで自動でテキストを探し翻訳ができる機能です。インポート翻訳同様、ハイライトすれば表示された文章の中から必要な部分だけを翻訳することもできます。

おすすめの翻訳カメラアプリ

Google翻訳をはじめとして現在翻訳カメラアプリにはさまざまなものがあります。そこでここからは利便性の高いアプリをいくつかご紹介します。

Google翻訳

翻訳カメラアプリとしての機能にもすでに触れたGoogle翻訳は翻訳アプリの代名詞とでもいうべき存在です。カメラ翻訳や画像翻訳はもちろん、手書きや音声入力により103言語の翻訳に対応します。

現在は文章やフレーズから類推してより自然な翻訳が可能なニューラル翻訳がオフラインでも使用できるようになり、インターネット環境が整わない場合でも利便性が高められています。

Microsoft翻訳

Google翻訳と並んで利用者が多いのがMicrosoft翻訳です。個人利用と謳われていますが、ビジネスシーンでも利便性が高められているのはMicrosoftならではです。写真やスクリーンショットといった翻訳カメラアプリとしての機能のほか、文字、音声、会話などの翻訳に対応します。対応言語は60以上あり、必要な言語をダウンロードしておけばオフラインでの利用も可能です。

Naver Papago翻訳

Naver Papago翻訳はNAVER Corp.からリリースされている翻訳アプリです。翻訳カメラアプリとしてはカメラで撮影した画像の翻訳したい箇所を指でなぞることで翻訳結果を表示することができます。対応言語は11となっており、「Papago Kids」と呼ばれる子ども向けの言語学習機能も搭載しています。

翻訳カメラを利用するメリット・デメリット

ここまでのように翻訳カメラアプリはスマートフォンさえあれば利用することができ、メリットの多いツールです。ただし一方でデメリットも少なからずあるのが現状です。

では翻訳カメラアプリに置けるメリット・デメリットとは具体的にどんなものでしょうか。

メリット① 安価で手軽に利用できる

Google翻訳をはじめとした翻訳カメラアプリは基本的に無料で提供されているものが多く、翻訳が必要な文章量にもよりますが翻訳者に依頼するよりも安価で利用できます。これは個人利用・ビジネス利用を問いません。

また翻訳はWEBサイト上でおこなわれ、翻訳する文書の洗い出しなども必要としないため非常に手軽です。

メリット② 日常レベルの利用に便利

瞬時に翻訳が可能な翻訳カメラアプリは日常レベルの利用には特に便利です。多少の誤訳があったとしても文章の前後関係で内容を補完したり、コミュニケーション目的の利用でも身振り手振りを交えればツールとしての利用価値は十分にあります。

また、翻訳精度も年々向上しているので今後はさらに利便性が高まるものと予想できます。

デメリット① 細かなニュアンスを翻訳できない

精度が向上しているとはいえ、翻訳カメラアプリでは正確な翻訳が難しい場合があります。特に正確な文法ではない、口語の文章などは翻訳カメラアプリをはじめとした翻訳アプリの苦手とするところです。

デメリット② チェックが必要

細かなニュアンスを翻訳できないとともに、翻訳カメラアプリでは正確性を求められる文書の翻訳にも不向きです。たとえば海外企業と取引の際に交わす契約書、企業のプレスリリース、法律文書などがこれにあたります。

こうした文書は翻訳カメラアプリによる翻訳のみで公にすることは難しく、人の目による二重、三重のチェックが必要となります。

翻訳カメラアプリを活用して言葉の壁を乗り越えよう

カメラをかざすだけで目的の文章を翻訳できる翻訳カメラアプリはスマートフォンにインストールしておくと便利です。もちろん現状ではどんな文章でも正確に翻訳できるわけではありませんが、外国語から日本語への翻訳だけでなく、日本語から外国語への翻訳も可能なので国内外を問わず活用する機会は多く、言葉の壁を乗り越えるツールとして利便性は高いといえるでしょう。

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