昨今のビジネスにおいて、CRMという言葉が重要視されるようになっています。CRMとはCustomer Relationship Managementの略で、顧客関係管理、顧客管理と訳されることが多いです。顧客情報の管理、分析を効率化することは顧客中心のビジネスでは基本かつ非常に重要なことです。
今回はCRM強化のためのツールとして、Pipedriveというサービスについてご紹介させて頂きます。
Pipedriveとは
index
Pipedrive(パイプドライブ)とはエストニア発のCRMツールで、日本では代理店として株式会社Surpassが提供しています。世界179か国、90,000社以上で導入されているCRMツールで世界的に人気のツールです。
他社CRMと違い、営業担当者のための支援ツールとしての位置付けが強く、シンプルな操作性と高い効果性を誇っています。Pipedriveの導入で今までの足を使った営業を減らして売り上げアップへと繋げることが見込める営業担当者にとっての心強いツールといえるでしょう。
Pipedriveの機能・特徴
リード獲得機能の充実
Pipedriveではリード(見込み客)獲得のための管理機能が充実しています。セールスのパイプライン設定が非常にわかりやすく作られており、ユーザーは視覚的な操作でパイプライン構築が可能となります。営業担当者の販売サイクルに合うように取引を整理することでき、カスタマイズしたステージを担当者、チームメンバーでフィルターすることも可能です。カスタマイズの自由度も広く、あらゆる販売データを収集し整理することが可能です。
履歴管理機能
Pipedriveには各種機能の履歴を追跡し、スケジュールの見える化を図ることが可能です。Pipedriveにスプレッドシートや各種CRMから連絡先を連携し視覚的な履歴を確認することでフォローアップ前に会話内容の確認ができるようになるので、より効果的な営業活動ができるでしょう。
メール同期による履歴の管理、コールトラッキングからの通話ログの記録も可能です。スケジューラーとしての機能も搭載されており、相手先と空き状況を確認してミーティングを設定することができます。
自動化による業務効率アップ
Pipedriveが要するAIセールス指導担当者が業績アップのためにサポートをしてくれます。手作業で時間をかけていた部分をPipedriveのどの機能を使えば良いかをおすすめしてくれたり、アカウント設定に重要な変更があった場合の通知、好調・不調な部分のレポートグラフの提示といった営業活動の効率化へと繋がる手厚いアシストを営業担当者は受けることができるのです。
繰り返しになっているタスクもトリガーとアクションを設定することでオートメーションが営業担当者に代わり仕事をしてくれます。同期した連絡先からPipedriveがリードを事前に審査、リードの情報を引き出すことができるので、アプローチ前の対策もバッチリです。
Pipedriveの価格・料金プラン
Pipedriveには4つの料金プランがあり、月額15ドルから利用できるエッセンシャルプラン、月額29ドルから利用できるアドバンスプラン、月額59ドルから利用できるプロフェッショナルプラン、月額99ドルから利用できるエンタープライズプランになります。
14日間の無料トライアルプランもあるのでまずはお試しで使用し、自社の規模や課題解決に必要な機能を明確にし、有料プランを導入してみるのがおすすめです。
※2020年5月現在/詳細は要問い合わせ
プランごとに利用できる機能について
Pipedriveで提供されている4つのプランでは以下の機能が利用できます。
エッセンシャル | アドバンス | プロフェッショナル | エンタープライズ | |
取引管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
パイプラインのカスタマイズ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
データのインポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
カタログ作成 | ✖️ | ◯ | ◯ | ◯ |
送受信メールの同期 | ✖️ | ◯ | ◯ | ◯ |
メールテンプレート | ✖️ | ◯ | ◯ | ◯ |
フィールドのマージ | ✖️ | ◯ | ◯ | ◯ |
メール開封通知 | ✖️ | ◯ | ◯ | ◯ |
グループメール | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
電子署名 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
発信者機能 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
カスタムフィールド | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
収益予測レポート | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
ワークフローの自動化 | ✖️ | 30 | 60 | 100 |
ビジュアルダッシュボード | 1 | 1 | 無制限 | 無制限 |
チーム管理 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
チーム目標 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
セキュリティダッシュボード | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
セキュリティアラート | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
セキュリティルール | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
上級ユーザー権限 | 2セット | 2セット | 3セット | 無制限 |
サポート | チャット | チャット | チャット | 電話 |
全てのプランにおいて、GDPR(一般データ保護規則)に準拠しており年中無休24時間体制のサポートセンターを利用することができます。
また、iOSとAndroidに対応したスマホアプリも提供されており、最もライトなプランからアプリを利用できるという特徴があります。
Pipedriveの口コミ・利用企業からの評判
Pipedriveはシンプルで効果的
“これまで複数のCRMを使用してみましたがどれも学習期間が長く、良い印象がもてませんでした。Pipedriveはどこにいてもスマートフォンで通知を受け取ることができるのでスピード感を持って取引を進めたり完了まで進めることができています。”(Kwickie事業開発担当様)
セールスチームにPipedriveは必要不可欠
“Pipedriveは操作性が高く、インターフェイスも丁寧に作り上げられており、常に整理された状態を保つことができています。Pipedriveのおかげで次のアクションを明確にすることができ、スムーズな営業活動が可能になっています。セールスチームの成功にはPipedriveのようなパワフルなCRMツールが必要不可欠ですね。”(Testlio設立者様)
SNSでの評判・口コミ
あれ、pipedriveって最強だったのではってなってる(ちゃんと使ってなかった)
— まつおか ゆうま@ファインディ (@ym0815_fineday) February 18, 2020
「これ使っておけば安パイ」的なポジションのSFAが以外と無い印象。
PIPEDRIVEは有力候補の一つのはずなんだけどなあ。— 立原圭/CSV連携を連携と言ってはいけない会 (@think_strategit) January 15, 2020
最近のCRMツールだとpipedriveがムショーに気になる。エストニアだし。使い勝手満足度ではsfdc抜いてるし。使えばわかるというコンセプトで、説明書がないらしい。#pipedrive
— デジコ (@degicotokyo) June 10, 2019
類似サービスとの比較
Pipedriveとの類似サービスとしてはZoho CRMやAppSuiteなどが挙げられるでしょう。
これらのサービスを料金面で比較すると、Zoho CRMは月額1,440円のスタンダードプランがあり、AppSuiteには月額320円〜+オプション料金がかかるプランがあります。Pipedriveでは、月額15ドルのエッセンシャルプランが最安のプランになりますので価格面で見るとそれぞれのサービスに大きな差はないように感じられます。
機能面ではZoho CRMがZohoシリーズとの豊富な連携機能があるので応用の幅は広いといえるでしょう。シンプルな操作性にこだわるのであればPipedriveの使いやすさがおすすめです。
Pipedriveで自社だけの営業方法を
今回は営業担当者のためのCRMツールであるPipedriveをご紹介させて頂きました。
大企業だけでなく、今では中小企業にとっても導入が活発に行われているCRMツール。
営業活動においてはリードの管理は非常に重要な部分になるはずなので積極的な導入を検討したいと思いますが、事前の調査なしでの導入はCRMツールを使いこなせないという危険ももちろんですが業務効率化の実現へとは繋がらない可能性が高いので、まずは自社での運用方法、課題の明確化、予算設定をしっかりと行い、複数ツールの無料プランなどで試験的に運用してみてから自社に最適なCRMツールを決めるのが良いでしょう。
画像・データ出典:Pipedrive公式サイト